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たった2人の卒業式in限界集落 保護者代表あいさつで暮らしを振り返る

こんにちは!東京から宮崎に移住して11年目の村山です。

わたしは宮崎県都城市の吉之元町という限界集落に暮らして現在、もうすぐ7年目突入です。

昨年の10月から愛犬との暮らしをはじめました。

移住までの経緯はこちらから‥↓

わが家には子どもが3人。

今年度は3人全員が小学校に通っているという状況でしたが、この春で長男が卒業することになりました。

卒業生は、わが家の長男含めて2名。

子どもの数よりも、来賓の方や先生など大人の方が圧倒的に人数が多い状態ですが、とてもアットホームな卒業式となりました。

卒業式の日はあいにくの大雨でしたが、晴れだったらこんな綺麗に霧島山が見えます。

この記事では、わたしの保護者代表あいさつをもとに限界集落の暮らしと6年間の子育てを“思い出の写真”とともに振り返りをしたいと思います。

わたし達のような田舎で子育てをしたいと思っている方の参考になると嬉しいです。

保護者スピーチ

はじめのあいさつ〜吉之元町へ移住したきっかけ

本日はこのようなあたたかい卒業式をしていただきまして、誠にありがとうございます。また、ご来賓の方々にはあたたかい祝辞のお言葉をいただきまして、心より感謝申し上げます。
わたしは本日卒業する村山の母です。

振りかえってみますと、わたしたち家族はいしんの小学校入学に合わせてこの吉之元町へ引っ越してきました。

引っ越してきたとき家の目の前の田んぼは耕作放棄地となっていた。

元々、乙房町に住んでいたわたしたちですが、以前から仲がよかったKさんが吉之元小学校の運動会や音響祭に誘ってくれて、少人数だからこその家族のような、温かさや、バンド活動でかっこよく演奏する姿、自然の中でのびのび暮らす姿をみて、こんなところで子育てができたら幸せだろうな、と思い引っ越しをすることにしました。

全く関係ない地域の運動会だけど、行ってみたらアットホームな雰囲気に一目惚れ!

引っ越すときに問題になったのが、家探しでした。
引っ越し先が本決まりするのが3月の後半ということもあり、わたしは本当に春から吉之元小学校区に引っ越しができるのか、ギリギリまで本当にヒヤヒヤしながら、過ごしたのを覚えています。

まだ引っ越し先が確定しないため、小学校も確定しない…
本人はランドセルを背負って楽しそうにしているが…

その後、無事に引っ越すことができて、吉之元町での暮らしをスタートさせることができましたが、子どもたちを通して地域の方がたと関わらせていただくことも多く、特に戸惑うことなく、吉之元町に馴染んでいきました。

元々、こちらに友だちがいたこともあり、わたしも子どももあっという間に馴染んだ。
地域の方々も本当に優しいです。

入学後の思い出

実際に学校に通い始めてからは、親子キャンプや保護者バレー、田植え、運動会、音響祭、餅つきなど、楽しい行事がありました。特に、親子キャンプではみんなでプールにはいったり、スイカ割り、焼肉、花火など、寝るギリギリまでお楽しみが続き、とても思い出に残っています。

みんなおの楽しみ!親子キャンプのスイカ割り!!

コロナウイルスがでてきてからは、さまざまな活動が縮小され、子どもたちも残念な思いを何度もしたと思いますが、学校での思い出はかけがえのないものだったと思います。

小学校と吉之元地区と共同で運動会をおこなっている。

今回卒業する2人は、もともと小学校の入学前から仲良しで、お互いのことを知り尽くしていると言っても過言ではないでしょう。

いっぱい一緒に遊んだり、一緒に悪さをして先生に叱られたこともあるでしょう。

通常の学校とは違って、たくさんの友達の中ができる環境ではありませんが、それでもとても仲の良い友達と兄弟のように過ごし、大きくなっていった事はかけがえのない宝物になったんじゃないかなと思います。

すぐ高いところに登るので、よく先生に怒られていました‥野生児ですいません。

卒業生の2人へ

小学校生活の6年間はあっというまでしたか?それとも、のんびりと感じられましたか?

いま、わたしが大人になって思うのは、小学校卒業からそれ以降の時間はとてもあっという間に過ぎ去っていくということです。

ぜひ、子ども時代のいまだからできること、今しかできないことに精一杯時間を使って欲しいです。

夏の遊びに川は欠かせない。

いつか、自分のやりたいことが見つかるように、得意なこと、好きなこと、やってみたいことをどんどん探していって欲しいです。

自転車で最南端の佐多岬まで行ったこともよい思い出。

大人になると理不尽なことを言ってくる人や、生きるのが辛くなるような困難にも出会うと思います。どうか、命だけは大切にして、好きな道を歩んで欲しいというのが親の思いです。

田植え前のどろんこサッカー

これからも、ふたりのことを応援しています。

先生方や地域の方々へ

先生方や放課後クラブのY先生には、日々、大変お世話になりました。
ふたりしかいない6年生ですが、手をやくことも多かったと思います。

熱心に保護者とコミュニケーションをとろうとしてくださいまして、本当にありがとうございました。

最後に地域のみなさま。
小学校の児童数はとても少ない学校ですが、地域のみなさまが関わってくださることにより、親でもなく、学校の先生でもない地域のみなさまとの関わりというのは、子どもたちにとっても、新鮮であり、貴重な時間だったと感じます。

また、毎週みなさんで花壇を綺麗にしてくださって、本当にありがとうございました。

(画像はイメージです)毎週月曜日の朝7時くらいに地域の方が学校にきてくださって、花壇にお話を植えて綺麗にしてくださっていた。

ぜひ、先生方や地域のみなさんには、これからの卒業生ふたりの成長をあたたかく見守っていてくださるとうれしいなと思います。

締めのことば

あらためまして卒業生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。

以上で保護者代表の挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

保護者代表あいさつを終えて…

絶対に泣いてしまうかも、と思いながら書いていたが、がんばって涙を引っ込ませながら、最後まで読み上げることができました。

親の感動はよそに、本人は「やっと小学校終わったわ〜〜」っていう感じでしたが、子どもの成長を感じられた1日でもありました!

長男の小学校生活=わたしの限界集落生活なので、非常に感慨深い卒業式でした。

限界集落生活は7年生に突入です!!


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