ミュージカル ダディ・ロング・レッグズ 日英楽曲比較8「あなたの目の色」

「あなたの目の色」The Color of your eyes
音楽・詞 ポール・ゴードン 訳詞 今井麻緒子

ジルーシャのルームメイト、ジュリアの「叔父さん」として大学を訪れるジャーヴィス。ダディにあてた手紙の中で突然の訪問者(=ジャービス)について語る歌。

最初にCDを聴いた時、気づいたのが「目の色」の違い。
日本語では「見つめる、茶色い瞳」となっているところが
"Oh, and his eyes are both blue by the way"で「青い目だったのか!」とびっくり。これは日本人キャストにあわせて変更したのでしょう。
あえて「両目とも青」(both blue) と言っているのは、海外では左右の目の色が違う人も多いそうです。

もう1つ注目だったのは、英語版はジルーシャが男性としてジャービスを意識していると思わせる描写が多いこと。

ねえ追伸 腕組んで欲しい 
彼がしたみたいに
And P.S. I blushed when he offered his arm
And walked under fair weather skies

昔からの親友みたい 
笑ってくれる
ヒドいジョーク
大人になった 
今はもう

He made it seem like I'd know him from long ago
Laughed at my jokes
Though they scarecely seemd apropos
I'm feeling more like a girl
And less like a child

Blushed 「赤くなる」 や「子どもじゃなく、女の子 (女性とすべきか?)になったような気持ちがする」など。

ここまで書いてあると、やはりジャーヴィスはこの時点で正体を明かすべきだったのでは?と思うし、ジルーシャにしても "Mr. Pendelton looked at me as if he really knew me - almost better than I know myself" と後で言っているので、うすうす気づいてもいいのでは??と思いますが、そこはダディは「年寄り」という先入観が邪魔したのでしょうか(笑)

英語の "Walked under fair weather skies" という歌詞が好き。そしてジュリアがおかんむりになる「さよならも言わず帰ったから」の部分の井上芳雄さんのハモりが美しくて、一番好きな曲です。


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