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#60 【身体】本気で花粉症を治したい人は

私より鼻の症状が酷い人と今まで出逢ったことがない。
私は小学生の頃から、アレルギー性鼻炎・花粉・ハウスダスト・寒暖差アレルギー・動物アレルギーだった。四六時中、鼻水やくしゃみが出て、毎日薬を飲み、ティッシュが手放せなかった。

本をめくるだけでくしゃみ、電車に乗ると鼻水が出る、古い建物に入ると鼻水が出る、また生理前は風邪の症状になり、毎月友達からは『風邪ひいた?』と言われていた。試験中は鼻にティッシュを詰めていた程だ。

薬を飲んでも効き目は悪く、効いたとしても眠気に襲われていた。

鼻水が出る・詰まっていると出掛ける気力も失せて、友達と遊ぶことも憂鬱になり、大事な青春時代は付き合いの悪い女の子だった。

社会人になる前に、このままでは仕事が出来ないのでは?とようやく危機感を覚えた。そんなある日、いつもの耳鼻科に行くと、顔馴染みのコワモテの先生がおらず、臨時の若い先生の診察だった。

いつもの怖い先生ではないので、これはチャンスと思い、鼻が酷くて困っていると相談してみた。すると、レーザー治療をしてみたら?と提案してくれた。怖い先生からは一度も提案されたことがなく、なんだそれは?と目から鱗だった。

早速レーザー治療が出来る耳鼻科に行った。
レーザー治療は、ざっくり言うと、鼻の粘膜を焼くことで、アレルギー反応を抑えることが出来る。治療の効果は人それぞれだ。治療費は約一万だった。

粘膜を焼くのは怖いだろう。私は怖さよりも治したい気持ちが圧倒的に勝っていたので、そこまで怖くなかった。匂いがしなくなるのでは?とやや心配だったが、先生から『匂いがしなくなったってことは今までないよー』と真顔で言われて、安心した。

耳鼻科にもよるが、初めて行く耳鼻科の場合、初回行った日にレーザー治療は出来ない。鼻の状態を見てもらい、次回のレーザー治療をする日を決める。

治療日当日。鼻に麻酔を染み込ませたガーゼを鼻の奥にどんどん詰めていく。これが驚くほど多い。どんだけ入れるんだ!と言うぐらいガーゼを詰め込まれる。麻酔が効かない方が怖いので、これは我慢だ。両鼻詰められた状態で約30分ぐらい待合室で待機する。待っている間、苦い麻酔が喉に垂れている感じがするが、これも我慢。

30分経って呼ばれる。椅子に座り、先生がガーゼをどんどん抜いていく。サングラスみたいなものをかけさせられ、部屋が暗くなる。いよいよ粘膜を焼く。鼻の中に棒が入る。
麻酔をしているとはいえ、ジリジリと粘膜を焼いている感覚は微かに感じる。痛くはない。ただ、エビを焼いているような臭いを強烈に感じる。吐き気がするような臭いではないので我慢できる。

私の右鼻がどうやら骨が出ていて狭いようで、先生が苦戦していた。肌感覚で右鼻の方が時間がかかっていたと思う。治療が無事に終わった。

治療が終わって1週間ぐらいは、副反応で鼻水が出る。今なら1週間は在宅勤務必須だろう。1週間後に経過観察の為に耳鼻科に行かないといけない。

2週間ぐらい経った頃、血の塊の大きな鼻くそがぽろっと取れた。1ヶ月間ぐらいは、『これ意味あったのかな?』と思うぐらい、鼻水が出るので、効き目がないなと感じていた。

3ヶ月ぐらい経って治療したことを忘れかけていた頃、『あれ?鼻水が出ないぞ?』となり、治っていることに気づいた。鼻が詰まることがなく、鼻が通るのだ。今まで鼻が通る日がなかったので、爽快な気持ちだった。それ以降、毎日薬を飲まなくても、ティッシュを忘れても大丈夫な日が来たのだ。

人によってレーザー治療の効き目は違う。全く効果がない人もいれば、私のような人もいる。また効果の期間も人による。私は約6年ぐらいのスパンで治療している。先生いわく、だいたい1年間の人が多いとのこと。

花粉やアレルギー性鼻炎などで悩んでいて、本気で治したい人は是非試して欲しい。

これまで色んな人に勧めてきたが、実際に治療した人は私の姉だけだ。
『花粉で辛いよー』と毎年嘆いて行動に移さない人は、治さなくてもいいと思っている?辛い自分に酔っているのでは?と思ってしまう(性格悪っ)。本気で治したいのではあれば、レーザー治療をやってみて欲しい。

鼻に悩まされている人が少しでも減ることを願うばかりだ。

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