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「分かりやすさ」に流されないために


今の世の中は、あまりにも「分かりやすさ」に溢れている。



Twitter・Instagram・YouTubeが当たり前になり、流通する情報量が増えた。

しかし人間自体が情報を処理できる量は増えていない。

そのため、人間が簡単に情報処理ができるための「分かりやすさ」が力を持ち始めた。

そして「分かりやすさ」に慣れてしまい、分かりやすいものしか受け入れられない…そんな世の中になっていっているように感じる。



私は「分かりやすさ」と同時に、少し怖さを感じることがある。

自分が「分かりやすさ」の檻から抜け出せなくなるのではないかと、恐怖を感じてしまう。



人の性質として、「分かる」と快感を得る。

その「分かる」が積み重なると、人は「分かる」の中でしか動けなくなってしまうような気がするのだ。

すると人の成長は止まる。



また、人は分かったことは正しいことだと認識してしまう。

だから分かったこと以外の「本当に正しいこと」が見えづらくなる。

「分かりやすさ」を悪用しているのが、怪しい宗教であったり詐欺だったりする。

だから私たちは、「分かる」ことから抜け出して、分からないことにもっと向き合わなければいけない。



私の前職である「面白法人カヤック」社長の柳澤さんが、昔こんなことを言っていた。

「俺は本を読むときに、分からなかったことに線を引く。なぜなら、分からなかった部分こそが成長の余地だし、そこにこそ本当に本を読む意味があるから」

私はこの言葉を聞いてから、本を読む時に自分は何が分からないのかをとても意識するようになった。

また分かったこと、分かったつもりになったことの中にも、実は分からないことが含まれているのではないかと考えるようにしている。



分かる快感、分かる楽しさから抜け出すことは、なかなか大変ではある。

しかし、ここを意識することによって人は大きく成長することができるのではないだろうか。


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