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過去も、変えられる

「想像しろ。舞台は、W杯決勝。8万人の大観衆。お前は、そのピッチにいる。」

 「スコアは、0対0。後半アディショナルタイム。ラストプレー。味方からのパスに抜け出したお前はー‥GKと1対1。右6mには味方が1人。パスを出せば確実に1点が奪える場面。」


 「全国民の期待‥優勝のかかった、そんな局面でー‥迷わず撃ち抜ける。そんなイカれた人間(エゴイスト)だけ、この先へ進め。」

 「もう一度、言い改めよう‥サッカーとは、お前らストライカーのためにあるスポーツだ。お前以外の人間は、ピット上の脇役だと思え。常識を捨てろ。ピッチの上では、お前が主役だ。」


 …不覚にも‥震えている自分がいる。だって、こんなの誰も教えてくれなかった…

 「己のゴールを、何よりの喜びとし、その瞬間のためだけに生きろ。それが、ストライカーだろ?」

 …アイツが、俺の運命を握ってる…

 『ブルーロック』絵心の言葉と潔の脳内言葉です。


 高校2年生の時、家庭科を教える当時教頭であった60歳女性教師が、話が通じない人で、私は困惑していました。

 私が自分の意見を伝えると、自分への批判であると思い込み、感情的に怒りだす。

 社会に出た経験がない「子ども大人」である教師にこのようなタイプは多いのですが、私は学生時代、度々このような教師と衝突をしてきました。


 ただ、上記の教頭は、徐々に私の意見を聞き入れてくれるようになり「あなたの意見は、理解出来ました。」等と言ってくれるようになりました。

 勿論、中年女性の凝り固まったプライドを学生の意見だけで変える事が出来たわけではなく、私の成績が抜群に良かった事・担任を始めとする他の私を支持してくれる教師の支援、そして、毎朝誰よりも早く登校をしサッカーの練習を1人でする行動等を見せ続ける事で、教頭は私の意見を感情ではなく、意見として聞き入れるようになりました。


 この経験は、その後の私の人生にとって、とても貴重な財産となっています。

 その教頭の言葉で印象に残っている言葉があります。

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