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旅の原体験

「あたなの旅の原体験は何ですか?」
POOLOの課題にあった質問で、案外すんなりと答えられた自分にビックリした。
私の答えは、アメリカ横断、スペイン巡礼、チリでのホームステイだ。
場所も経験したことも全く違う3つの旅だが、この旅を経験したから今の私がいる。

それぞれ語りだしたらキリがないので、旅の概要と学んだことを3つ挙げて振り返ってみる。

アメリカ横断の旅

留学中の冬休み、みんながニューヨークやロサンゼルスなど、アメリカらしい観光地に旅行計画を立てている中、当時仲良かった日本人の友達は「車でアメリカ横断の旅がしたい」と言って私を誘ってくれた。

特に予定も無かったので深く考えずに快諾し、あと一人仲間を誘って1月2日からアメリカ横断の旅を始めることとした。

ニューヨークからサンノゼまで1週間で横断する計画。お金がなかったから1週間レンタカーを借りるのが限界で、Airbnbに泊まって朝と夜は自炊、毎晩夕食後にに会議をして明日の計画とその日の清算を行った。

1週間で横断するという無茶なプランだったから、1日の大半は車の中・・あれ、私たち観光とかしなくていいのか?でもいま寄り道したらレンタカー返す日に間に合わなくなっちゃうな、とこんな会話を繰り返した。

振り返ったら修行のように割と過酷な旅だったけど、毎日自分たちでルートを決めて、料理をして、たまにはローカルの料理を食べて、車の中でずっとおしゃべりして、かけがえのない時間だったと感じる。

この旅から私は

・自分たちで何かを決定していくことの楽しさ
・見たことのない景色を見たり、初めての経験をするワクワク
・誰かと旅することの楽しさ

を知った。

当時、親に話したら心配をかけるし反対されると思って、帰国後にアメリカ横断したよ、とさらっと報告したのもいい思い出。

スペイン巡礼の旅

留学帰りに周りの就活生に遅れをとりながらもなんとか就活を終え、ずっと目標にしていた留学生活も終え、当時付き合っていた彼氏とも別れ、目標や楽しみがないまま過ごしていた時に地元の本屋さんで「人生に疲れたらスペイン巡礼」という本を見つけた。

そんなに人生に疲れていたわけじゃないけどその未知の体験を知って、読んだ途端にやってみたい!!!という活力を体の奥底から感じた。それから毎日航空券をチェックして、自分が諦められないようにまずは航空券を買っておいた。

スペイン巡礼用に買った初めてのバックパック

ご縁があったのか、歩き始めたのは自分の誕生日当日。

たまたま道で会って話した巡礼者は私が誕生日当日と知ると大きな声でバースデーソングを歌ってくれたり、道中で仲良くなりたまたま同じ宿に泊まった巡礼者はケーキを買ってお祝いをしてくれた。

ゴールを目指して5日間7-8時間は歩くから、毎日会う人と色々なことを話して、ランチの休憩にはワイン片手にスペイン料理を食べて、また歩いて宿を目指す。

タコと白ワインの組み合わせは最高だった

一人で歩き始めた巡礼の道も、ゴールを迎える時には友達がたくさん出来ていて、1週間とは思えない濃密な時間を過ごした。

Hiで始まって数時間話すのが楽しかった

私はこの巡礼の道の旅を通して

  • やったことのないことに挑戦するスリル感/高揚感が好き

  • やってみたら案外なんとかなる

  • 人と話すことが好き

ということを学んだ。

この数か月後彼らを訪れに、デンマーク、アメリカ、韓国、台湾に遊びに行きました。みんな元気かな、また会いたいな。

チリでのホームステイ

南米にはずっと行ってみたかったけど、遠いし高いしなんか怖いしなかなか一歩が出なかった。
でも、チリ人の友達がチリに帰国すると知って、就業後のオフィスで往復20万円の航空券を半ば勢いで買った。

チリまでの直行便はないから、オーストラリアまで9時間、オーストラリアからチリまで14時間、乗り継ぎの時間も合わせると32時間かかってようやく首都のサンティアゴに到着した。

スペイン語が毎日聞けて楽しかった

チリについてからは有名な観光地を回って、ワイナリーでチリワインのテイスティングをして、チリ料理を食べで、色々なことをしたけどその中でも特に印象的だったのが友達の友達が開催するホームパーティに参加させてもらったことだ。

おうちに入れてもらい廊下を抜けてキッチン横を通ると大きなリビングのような空間だったがここも通り抜けてテラスまでずんずん歩いていった。

「あそこの部屋はミラーボールみたいのもついてるけど何用?」と聞いたら
「踊りたくなったら踊る用のフロアだよ」と言われた。

急遽参加した日本人を快く受け入れてパーティに参加させてくれる寛大さと、英語を通じてチリ人の人と何時間も話せたのはとても感慨深かった。やっぱり英語ってすごいな。

酔いが回ってくると男女ペアになってさっきのフロアでダンスが始まった。
「本当に踊るんだ!!!」とビックリ。
私も一緒になって踊ってみたけど本当に楽しくって、踊りたくなった時に音楽に身を任せて踊る開放感が心地よかった。

観光地を回っていては感じることの出来なかった生のチリの文化の一部に触れられた1日となった。

この旅から私は

  • 地元の人の生活の一部に入れてもらう楽しさ

  • 現地に友達がいる安心感

  • 旅先で起こる予期しない出来事

が好きだと改めて感じた。

チリの挨拶はハグしてから両頬にキスするんだけど、最初は慣れなくて恥ずかしがってたけど帰るころにはすっかり慣れてたから慣れってすごい!

まとめ

アメリカ横断は旅への扉を開いてくれた旅、
スペイン巡礼は「旅」の楽しさを教えてくれた旅、
チリのホームステイは新たな旅の楽しみ方教えてくれた旅。

旅をしていなかったら日常だった数日間が、旅に出ることによって何年間も鮮明に覚えていられる特別な日になることが旅の良さだと思う。

最近は旅らしい旅が出来てないから、またふらっとどこかに行きたいな。

おわり。



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