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【心理】初詣の大行列を並ぶ人たちは、なぜ並ぶ?

あっという間に、2023年も終わりが見えてきました。毎年思うのですが、1年は過ぎるのが速い!
時間はみな平等なので、同じなのですが、時間感覚は歳が上がるにつれて速くなってきている感じがします。

それには理由があるらしく、『1年/生きてきた時間』で時間感覚は毎年短く感じるらしいです。
若い子は、生きてきた時間の分母が小さいため、1年が長く感じ、歳をとるとともに生きてきた時間の分母が大きくなるため、1年が短く感じるようになるロジックです。
なるほど!と納得してしまいます。だからこそ、時間の使い方は大事にしないといけないなと常々思います。

今回は、時間の感覚から行列に並ぶ人の心理について紹介します。


行列に並ぶ人の心理『バンドワゴン効果』とは

街を歩くと行列に並んでいる人を良く見かけます。
TVで紹介されたのかな?
有名店なのかな?
美味しいのかな?
遠くからでも目を引きますし、気になります。
行列ができていると、人は並びたくなるという話もあります。

そんな、大衆の心理を反映した現象を『バンドワゴン効果』と言います。多数の人が支持している物事に対して、よりいっそう支持が高くなる現象です。簡単に言えば、「たくさんの人が支持しているのなら良いものであるはずだ!」と感じやすく、自分も支持したくなる心理です。

背景には、みんなと同じものが欲しい!同じことをしたい!という同質化願望が影響している言われています。
このような思い込みは、群集心理における同調現象と言われています。

要するに、みんなと同じ行動をとろうとすると言うことですね。
初詣で、毎年行列ができる有名な神社に参拝客が押し寄せるということ現象があてはまるのかもしれません。

初詣の行列の背景には社会的証明の影響もある

社会的証明(社会的証明の法則)とは、ある状況で自分がどう行動するかを決める際に、他人が何をしているかを参考にすることを指す、社会心理学の用語です。
社会が太鼓判を押していると感じるものは信用されやすい。という意味でも捉えられます。

初詣は、正月は並んで参拝するのが通例だよね!常識だよね!と、行事化しているところがあります。
客観的にみて、1/1も何も変わらない日なのに、特別感をだすことで社会的に重要な行事のように受け入れられている節があります。
伝統や年間行事なども社会的証明の法則に当てはまるのかもしれませんね。

『社会的証明』と『バンドワゴン効果』を活用したマーケティング


行列があると、「多くの人が並んでいるから、良いものにだろう!」と信じやすくなります。
行列という現象が社会的証明をしていることになり、信用したくなります。また、TVや雑誌のメディアに取り上げられると社会的証明となり、売り上げが上がります。この原理が活用して、マーケティングに応用されています。

『社会的証明』と『バンドワゴン効果』は似ていますが、
少数より多数を選びたくなる人の心理(社会的証明の原理)によって、更なら多数が集まり、その評価がさらに増えていく効果(集団の状況)がバンドワゴン効果と言えます。

社会的証明:星の数より口コミの数が多い方が信用されやすい
バンドワゴン効果:TVや雑誌で取り上げられた本が、さらに売れてランキング1位になる

要するに、売れていますよ!みんなが持っていますよ!と言う状態をつくることで、売り上げを上げることができる法則ですね。

最後に

毎年、年末年始にはTVやネットニュースで初詣の映像が流れます。
今年もすごい行列だな~なんで、寒いのに並ぶのかな?と不思議でしたが、行列には群集心理も関わっていたんですね。
ただ、面白いから!毎年のイベントだから!と軽い気持ちで出かけている人も多いと思いますが(笑)

当たり前の光景も、少し立ち止まって”なんでだろう?”とふと考えてみると、意外な発見があるかもしれません。
調べてみると、意外なところで応用されていて面白い気づきとなりました。
これからも、どんどん言語化していきます。


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