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24'弥生賞/ダノンエアズロック



★基本データ★

★過去データ★

★考察★

●23'アイビーS(1着:-0.3秒差)

まずは前走のアイビーSの振り返り。
馬場は高速の良馬場。
ペースバランスは+5.4秒の超スローペース戦。
レースタイプは「トップスピード特化型」「無酸素運動戦」。
「前4F=50.5秒」なので前半は超スローバランス。加速バイアスは6F地点からのL2最速戦。7F~9Fでスピードバイアスが集中しており、直線ヨーイドンのレースだったといえる。
ラスト1Fも全く落ちていないし、トップスピードの質と持続力が求められた後半特化型の競馬。

ダノンエアズロックは「前3F=38.0秒」で②番手の追走。
スタートを決めて内目の立ち回り。前半力に関しては全く求められていないがスタートセンスは良い。

3着がレガレイラなのでレースレベルをどう見るかだが、2着のホウオウプロサンゲがサッパリだし、レガレイラはパワー型の有酸素運動戦で良さが出たとすれば、レースタイプの適性差が出たのかなという感じはする。レガレイラが無酸素運動戦でイマイチ…だと仮定すれば、このアイビーSの評価を過大評価するのはちょっと危険かな。

●展望

ダノンエアズロックは「トップスピード特化型」の「無酸素運動戦」で、レガレイラをアイビーSで完封したので、アイビーSの成績が弥生賞と直結するとは限らないので注意したい。
一方、新馬戦ではサンライズジパングを撃破しているわけだが、こちらは稍重表記とは言え高速馬場といえる特殊な馬場での「有酸素運動戦」。ラスト3Fのスピード集中型の競馬なので、弥生賞での好走に通じるものはありそうだなと。「前半力」もそれなりに求められた中で「逃げ」で完封。アイビーSだけだと弥生賞での評価には少し物足りないが、新馬戦と合わせれば軽視は禁物だなとなってくる。

「前半力」に関しては、アイビーSが超スローペース戦での先行策なのでなんとも言えないが、1800mから2000mに距離が延びるし、馬場がタフになることで求められるスピードの絶対値が下がることを考えれば、難なく先行策を取ることも可能だろういう見方はできる。スタートセンスは良いタイプだし、新馬戦は1800m戦で「前半力」をそれなりに求められた中での「逃げ」だしね。
サンライズジパングが回避してMAX11頭の小頭数戦ということを考えても、縦のポジショニングで不安視することはあまりないかな。
キング騎手が初騎乗だが、前目での競馬が合うタイプのジョッキーだと思っているので不安も小さいと見ている。

現段階の中山の馬場はかなり時計の掛かる馬場で、週中にも雨予報ということを考えると、昨年のような高速馬場にはならないと思う。
例年通り、時計の掛かる標準馬場~稍タフな設定になってくるんじゃないかな。
ダノンエアズロックにとっては、タフな馬場設定がどうか…というのは過去2戦からは読み取れないので少々不安なところではある。新馬戦は稍重表記だったが、馬場設定としては「高速馬場」だったと言えるレベルだしね。
モーリス産駒ということで、サドラーズウェルズの血が入っているし、血統的にはそこまで心配しなくても良いかな…とは思っているけどね。

トロヴァトーレ同様に、タフ馬場設定が未知数なので、そこをクリア出来るかどうか…かな。新馬戦や血統面を考慮すればトロヴァトーレよりも不安要素としては小さいけどね。
さらに縦のポジショニングに関しても、トロヴァトーレよりは良いポジションを取れそうなところは魅力。
一方で、過去2戦はいずれも東京1800m戦。中山2000mの適性に関してはやはり未知数なので、この点においてはトロヴァトーレよりも不安材料として強く残る。

対シンエンペラーに関しては、シンエンペラーは「パワー型の基礎スピード力」が求められて良さが出ている感じはするので、ペースが落ち着いたときにシンエンペラーがどうか…というところはある。スローペース戦になりやすい弥生賞で「ラスト3Fのスピード集中型」といったレースタイプになった時にシンエンペラーを撃破出来るかどうか、というのは興味深いところ。

ダノンエアズロックも2列目の相手候補として考えるのが妥当かなという感じはする。

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