こんにちは、蟹です。
そういえば、もうぼざろ放送終了から1年が経ちましたね。早いものです。

この1年、ぼざろと出会ったおかげでいろいろと新しいことに挑戦できました。ここでは、総決算を兼ねてぼざろに出会ったからの1年ちょっとを振り返って行こうと思います。

2022年9月　ぼざろと出会う

さかのぼって去年の9月。私はぼざろと出会います。アニメを見たのは本当に偶然。ニコ動のランキングに上がっていたから。それだけでした。

ぼっち・ざ・ろっく！のあらすじ。陰キャコミュ障の主人公・後藤ひとり（通称ぼっちちゃん）は陰キャのバンドマンを見て、ギターをやれば輝けるかもと思い立ちます。趣味もないので自由時間をすべてギターに充てて、動画を投稿して、動画サイトの中だけは人気者になりました。でも、バンドを組むという一歩が踏み出せない。そんな女の子が、見知らぬ女の子に腕をひかれてバンドを始める…。世の陰キャ達が一度は妄想して、実行して、きっと誰もうまくいかなかったロマンあふれる物語（失礼極まりない）。サクセスストーリーです。

ぼっちちゃんの成長、声優を務める青山さんの怪演、細かすぎる場面描写（を教えてくれるコメント）、気合が入りすぎる楽曲。たった1話で大きく引き込まれました。EDが終わった瞬間電子書籍を全巻ポチったのは言うまでもありません。

読み進めていくにつれて、少しずつ成長していくぼっちちゃん。様々なピンチを乗り越え、ほかのメンバーを支える姿は本当に頼もしく格好いい。ついでにやたらと顔がいい。でも、いつまで経っても根っこの陰キャコミュ障は絶対に治らないんですね。最新刊でも褒められると調子に乗ってるし、まともに喋れない。でも、その変わらないぼっちちゃんがいいんです。いつまで経っても等身大。ダメなところはそのまんま、自分が最も輝ける姿を最大限使って周りの人を虜にしていくのです。

そんな、天から二物しか与えられなかったぼっちちゃんが成長していく様に、すっかり私は虜になってしまいました。ぼざろに出会ってから、COMIC FAZの定期購読と、紙媒体と、電子書籍の三冊買いを続けています。最速更新のFAZ、グッズとしての価値の紙媒体、読み返しやすい電子書籍。それぞれの良さがあります。全部買っても1000円くらいなので、はまじ先生へのサブスクと思って、これからも続けていきます。

2022年12月　Blu-ray全巻購入

2010年頃から深夜アニメを見てきた私ですが、12年経って初めてBlu-rayを購入しました。皆様、円盤って買ったことあります？大多数の人は無いと思います。今も昔も心からその作品が好きな人が買うものではありました。

ですが、現在ストリーミングサービスでいくらでも過去の作品は見ることができます。dアニメストアで500円払えば見放題なわけです。好きな作品でも円盤を買う必要がほとんど無くなってしまいました。実際、円盤売り上げは10年前に比べれば格段に落ちてます。それでも私は買いました。特典云々が欲しかったというのは全くないわけではないですが、それは大きな理由ではありません。ぼざろアニメのカタチとしての姿が欲しかったんです。それがたかが円盤に7万円を払う行為であったとしても。まぁ、お布施にはなりますしね。

正直、Blu-rayは1度も再生していません。再生できる機械PS4しか持ってませんし。でも、それでもいいのです。この箱を持っていることそのものに意味があるのですから。これから先も、きっと私の家宝として、一生を共に過ごすでしょう。

2023年6月　ベースを買う

我が家にはピアノとドラム、昔はギターもありましたが、家族の中で唯一私は楽器に一切の興味がなく、けいおんが流行ったときですら全く心は動かされませんでした。

しかし、「ギターヒーローへの道」での青山さんの頑張りに心を動かされました。下心など一切なく、なぜだかベースが弾きたくなってしまったのでした。しかし、果たして長続きするのかどうか。楽器なんて続かないのに金がかかる趣味筆頭みたいなものです。すっごく悩んだ挙句、原作音楽監修のinstantさんの質問箱で相談しました。答えは、「少しでもやりたいと思っているならやった方がいい。やめるのはいつでもできるから。」当時の回答はどこかに行ってしまいましたが、確かこんな感じの回答でした。その言葉に背中を押され、ベースを買うことを決意しました。

翌日すぐに行動を起こし、楽器屋さんに行っていろいろ教えてもらって、でも怖くなって買えなくなって、結局サウンドハウスで買いました。
実際のところ、あんまり真面目にやってません。未だにちゃんと一曲も弾けません。でも、全部想定内です。楽しいからいいんです。そういうもんだと思って始めましたから。1週間に1回手に取るかどうかみたいな感じですが、プロどころか、セッションどころか、動画投稿すらする気がない完全ソロ活動の予定なのです。このままのんびり一生の趣味にしていきたいと思っています。

2023年8月　舞台ぼっち観劇・聖地巡礼

はじめましての記事でも書いたのですが、舞台ぼっちを直接見に行きました。あらかじめ、初日公演の配信は見ていたのですが、直接見に行って本当に良かったです。台風に日和って、飛行機をキャンセルしなくて良かった。

配信で見るのと直接見るの、何が違うか。何もかも違いました。
カメラの外側にもぼざろの世界がありました。舞台には、アニメでは省いても構わないカメラの外側を、自分なりに解釈して舞台に落とし込む必要があります。その解釈が、あまりにも解釈一致すぎました。

そして、音楽の圧力そのものが違いました。ドラムが箱そのものを揺らして伝える振動、配信では削れてしまう音の端っこのところ。パソコンの前にいるだけでは絶対に味わうことができない現地の100%の姿を見ることには確かな意味がありました。

翌日、聖地巡礼に行きました。一日で北はお茶の水から、南は江の島まで回るアホ計画。アニメ12話分、原作ではたった1.5巻分。ほんの少しの時間ですが、ぼざろの皆が歩んだ道と同じ道を余すことなく通ってきました。

ブランコでため息ついた公園は、閑静な住宅街の細い道の中でした。
クタクタになって登っていた江の島は、陽キャの波で蹴落とされそうでした。
廣井と出会った弁財天は、海に突き出した小さな神社でした。
新しいギターを買いに行ったお茶の水は、楽器にあふれた別世界でした。
ホームタウンの下北沢は、若者の街でありながら、下町のような温かさがありました。
ぼっち・ざ・ろっく！という作品の解像度が、現地を自分の目を通して見たことで一気に上がりました。

本当に、強行軍がめちゃくちゃしんどかったけど、1泊2日なのに十数万使っちゃったけど、行って良かったです。

2023年11月　こぼればな（し）鑑賞

そして、この間。こぼればな（し）を見てきました。これも記事にしましたね。画面の向こうにいる有名人にこちらから会いに行くなんて10年ぶりくらいです。当時は映画の試写会に行ったので、イベントに参加するのは今回が初めてです。

生で見る青山さんは、配信で見る彼女よりもずっと素敵な方でした。
トークパートでは笑顔が可愛くて盛り上げ上手な方だったのですが、かと思えば突然陰気くさくなって毒を吐きまくってました。喋ってないときは普通に綺麗な方なのですが、やっぱり青山さんは喋ってるときが一番輝いてました。
ライブパートでは歌声がほんとにもうとにかく美人で、そして時々滅茶苦茶イケメンになります。ところが突然ヤベー人の片鱗を見せてくるので温度差で風邪ひくところでした。
元々おもしれ―人だなぁみたいな感じで見ていたのに、実物はもっと面白くて、可愛くて、綺麗で、格好良くて、なんかもうすげー人でした。

やはり、青山吉能は天才。

きっと本人としては、自分の才能と努力をそんな一言に片づけてしまわれるのは嫌かもしれないけど、そうとしか言いようがないほどの、圧倒的な存在感に惹かれてしまいました。これからも青山さんを応援していこうと改めて思いました。

2023年12月　WUGの楽曲を聞き始める

Wake Up,Girls!、現在では言わずと知れた青山吉能さんが所属していた声優ユニットです。私はWUGについて何か観たり聴いたりすることは今までほぼありませんでした。結成当時の2014年。私はラブライブにゾッコンであり、そのほかのコンテンツにはあまり興味がありませんでした。μ'sが実質的な活動休止をした2015年以降は、音ゲーとしてハマっていたデレマスを少しだけ追いかけていました。もちろん、WUGの名前は存じていましたが、それを布教してくる知り合いもおらず、それ以上の情報を得ることはありませんでした。そして2019年、WUGは解散されました。そのことすら、私は昨年知ったほどです。

その中で、1曲だけ知っている曲がありました。それがPolaris。曲の背景など何一つ知らないにもかかわらず気に入ってiTunseでDLした曲です。そのPolarisを聞きたくなってアニサマ2018を見た時、極上スマイルに出会いました。あぁ、もっと早く出会っていればと思いました。

突然ですが、私は広義で言うところの被災者です。熊本地震の。実家自体は全然無事で被害者ヅラするつもりは全くありませんが、近所では崖が崩れるし、基礎と家が分離してる所もあるし、全壊してる友人の家とかも普通にありました。避難所には多い時で1000人以上の人がいて、私は避難所が閉鎖される日まで、少しずつ自立の目途が立ち退所していく避難者の人たちを見届けながら生活していました。

あれからもう7年が経ち、完全とは言えないものの、熊本は元の姿を取り戻してきました。隣町には2兆円規模の巨大工場が建ち、有史以来最も熊本が輝いている時代がやってきました。そして、このいまの環境が、極上スマイルの歌詞とシンクロしました。様々な厄災に見舞われたこの10年、そして様々な転機も訪れたこの10年。漠然とした不安や希望を心の奥底に抱えながらずっと生きてきた中で、この曲に見透かされ、励まされました。

少しずつ楽曲を聞き始めた状態なので、アニメもまだ見ていませんし、メンバーの顔と名前もまだまったく一致していません。それでも、もしも10年前に戻れるなら（本当はもうちょっと前に戻りたい）、ワグナーとして生きてみたいというのが心からの願いです。

ワグナー兼ラブライバー兼プロデューサー、いいじゃん。やろうよ。

最後に

この1年間は本当にいろいろありました。新たなことに挑戦しただけでなく、身の回りに予想外の出来事まで起きました。親友が結婚報告をしに来たと思ったら、半年後に不倫されて離婚していました。別の親友はがんで亡くなりました。一番仲が良かった友人で、青天の霹靂でした。まさかと思い慌てて連絡を取った3人目の親友は普通に元気で、一人暮らしを始めたそうなので、会いに行きました。
自分がなぜ生きているか考えさせられる1年でもありました。生きる意味なんてそもそもないのですから自分で作らなければなりません。でも、ぼざろと出会ったことで、これが完結するまでは絶対に死ねないなという明確な意味が出来ました。今日もまた、ぼざろを生きがいに一日を過ごしていきます。それでは皆様、2023年もお疲れ様でした。そして、2024年もよろしくお願いします。

追伸

2024年1月1日、石川県能登半島で震度7の地震が発生しました。被災者の方にはお見舞い申し上げます。少しでも助けになれたらと思い、熊本地震に実際に被災して感じたことを書き記しておきます。

・震度7が1度しか起こらないとは限りません。熊本地震では、1回目の震度7の28時間後に2回目の震度7を観測しています。少なくとも2,3日は警戒しておくべきだと思います。

・現在の耐震基準では震度7でも安全に避難できるように設定されていますが、壊れないと言っていません。また、2回目の震度7については基本的に想定されていません。1回目でヤバそうだと思ったら、素直に避難してください。

・時間差で水や電気が止まることがあります。出るうちに貯めておきましょう。ただ、浴槽に貯めるとその後の地震で風呂場が大津波になる可能性がありますのでお気を付けください。また、エコキュートや太陽光発電をお持ちの方はそれを利用することでライフラインを確保できます。説明書は絶対に捨てないでください。

・寝てる間に地震が来ることもあります。熊本地震の本震の発生時刻は深夜1時です。寝る際は2階など生き埋めのリスクが低い場所で寝て、近くに防災セットやスリッパ（ガレキで足を怪我しないように）を置いておきましょう。また、ドアが歪んで閉じ込められる恐れがあるので、開けた状態にできるとなお良いです。

今日が無事だったからといって明日も無事である保証はありません。皆様が無事であることを心からお祈り申し上げます。