依存症と熱中すること
ども、かにかまトマトです。カナダでアプリとかを作ってます。
依存症と熱中することはどう違うのだろうかとふと考えた。
何事にも「ハマりやすい」人はいるけど依存症とはまた違う。どう違うのだろう。
仕事も依存症になる
僕にも依存症はあった。
タバコもそうだったし、若い時はもうそれこそ寝ても覚めてもパチンコに明け暮れていた。
いわゆるギャンブル依存症である。
参加しないと単位がとれなくなる大学の授業もサボってパチンコ屋に通ったり。
財布に1000円しかないのにそれを溶かしに行ったり。
生活の優先順位はパチンコが一番上になっていた。
バイト、学校、彼女、友達、その他のことがらはパチンコの次になっていた。完全に依存症の兆候である。
ありがたいことにその呪縛も今は解けて、日本に一時帰国した時に軽く楽しむ程度になった。他のギャンブルはほとんどしないし、したいとも思わない。
仕事に関しても依存症ぎみである。
これを世間ではワーカーホリックとか呼ばれたりもしている。
日本にいた時も1日14時間ぐらい毎日働いていたし、休みもあんまりなかった。仕事することはそこそこ好きなのでついつい働いてしまう。
会社員みたいな9時5時の仕事をしたことがなかったのと、プライベートと仕事を分けることがあまり好きではなかったので、自分の持てる時間はすべて仕事に当てていた。それが成長できる条件でもあると思っていたから。
ITの仕事についてからも、朝9時から夕方5時まで本業をやって、そこから夜の12時まで副業でコードを書いていた。それを土日以外毎日やっていた。
当然、自由な時間や本を読む時間も友達の誘いも奥様との会話も削られていった。
ただお金と経験は増えた。それだけ。
この仕事依存症はギャンブル依存症と同じか、あるいはそれ以上に危険だなと思った。
なぜなら仕事はそれなりの報酬や出世や称賛があったり、社会的に認められていることだから。
ギャンブル依存症と言えば人はいい顔をしないが、よく働くのは比較的肯定的にとらえてくれる。でも中身な同じ依存症。
身近な人にとっては最悪かもしれない。
あらゆる依存症に共通している、他のものを犠牲にしたり、大事な人間関係なんかをないがしろにしてしまうという意味では同じである。
ギャンブルも酒もドラッグも仕事も。
仕事は世間では褒められてお金や地位が増えるだけ厄介かもしれない。
でも打ち込むことも必要なのでは
でも成功するためには1つのことに打ち込まなければいけないのではないかとも思うのである。
情熱をもって無我夢中で頑張る。
そうしないと大した功績や成果はだせないのではないかと思ってしまう。
世間的にみて成果を残している人や成功している人は1つのことに夢中で打ち込んだはずだから。
ではワーカーホリック的依存症になることと仕事に打ち込むことの違いはあるのだろうか。
依存症と熱中して打ち込むことの大きな違いは、コントロールが自分にあるかどうかが大きな違いなのかなと思う。
昔ビル・ゲイツは毎日お皿洗いするし、マークザッカーバーグは子供に子守唄を歌い家族と過ごす時間を作っていると何かで読んだことがある。
彼らは忙しさは尋常ではないはずなのだが、ちゃんと自分でコントロールをしている。あの地位だからできるんだろってのはあるのかもしれないが、どこかの段階でそのコントロールを取り返したんだと思う。
自分でコントロールすることが大事だと気づいたのかもしれない。
依存症はコントロールが効かない。
自分で制御することが出来なくてすべてを犠牲にしてしまう。
それは成功しなくてはという強迫観念であったり、社会的プレッシャーであったり。
僕もそういった成長しなくてはならないという意識が強くて仕事依存になっていたのかもしれない。
というわけで
依存症と物事に打ち込むことの境界線って結構あやふやだったりするなぁと思うのです。
依存症はダメだが、情熱をもって物事に打ち込むことは必要。
違いは自分にコントロールがあるかどうか。
コントロールが出来なくなって他のものを犠牲にし始めたらヤバいのかもしれない。
僕も今は副業も辞めて、自分の時間や他のことができる時間を手に入れた。これはこれで悪くない。
これからも仕事に打ち込むことは間違いないのだが、自分でコントロールすることが大事だなと。
いまでも自分が成長したり、出来なかったことができるようになるのはたまらなく好きである。
でもなにを「成功」と呼ぶかは定義し直さなくてはならないかもしれない。
すべてを犠牲にしてまで手に入れる「成功」はあるのだろうか。
年齢を重ねていくとバランス感覚も必要になってくる。
若い頃みたいにアクセルベタ踏みはもうできない。
ハンドルをしっかり握って法定速度のちょっと上のスピードで走れるように頑張ろう。たまにはブレーキも踏むし。
ではでは。
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