ボヘミアン・ラプソディ

『ボヘミアン・ラプソディ』を観た。
公開から数ヶ月経っているというのにほぼ満席で、映画の熱量にひたすら圧倒されていた。
観た後、からだが熱くなっているのがわかった。
世代ではない私も、クイーンの世界を少し知れた気がした。


……実は最初は観るつもりが全くなかった。
公開前から映画の存在は知っていたが「よくあるロックバンドの映画かぁ。観ないだろうなぁ」と思っていた。もちろんクイーンは知っているし、曲もあまりにも有名だが、映画館に行ってまで観るほどの興味はなかった。

しかし、公開からじわじわとSNSや口コミで話題になり、なにやら面白いぞ…という雰囲気が伝わってきた。そしてテレビで大きく取り上げられているのを観ると、自然と興味が湧いてきた。なぜこんなにも話題になるのか?なぜ皆魅了されているのか?と、映画の輪が大きくなっていくにつれ、その魅力を知りたくなった。気づいたら『ボヘミアン・ラプソディ』観に行かなきゃ!と謎の使命感が生まれるほど、頭の片隅で考えるようになっていた。

クイーンについての自分の知識と言えば、クイーンという名前より先に知っていた「We Will Rock You」や「We Are The Champions」など、昔から聴き馴染みがあることから自然と刷り込まれていた。何年後かにようやく「これクイーンの曲だったの?」と認識するほど、あまりにも‟当たり前”な存在だった。特に私は洋楽に疎いので、曲とバンドが一致したのがつい2年前のことである。

バンド名を知らずとも皆どこかで必ず聴いたことがある、それがクイーンの印象だった。

そんな誰もが知る世界的バンドの映画を観た感想として、確実に言えるのはクイーンの曲がより好きになったこと。
流れてくる音楽はどれも自然と体が動いてしまいそうで、スッと入ってきた。楽曲制作の過程が観られるのも面白く、楽曲に込める想いが伝わってきた。ライブエイドのシーンでは、あんな大音量で大迫力のあるパフォーマンス見せられたら文句なしに好きになっちゃう!って感じですね。笑 
ラミ・マレック演じるフレディ・マーキュリーの堂々とした振る舞いも印象的。彼の特徴をよく捉えた仕草や表情づくりの中でも、にじみ出るチャーミングさがすごく素敵でした。ラミ・マレックの顔だからこそ表れた魅力なんじゃないかなーと。

何故こんなにもクイーンの曲が受け入れられているのか、魅力的なのかを自分なりに考えてみた。

ライブエイドで観客とステージが一体となりクイーンの曲を熱唱しているシーンが印象的だった。だから、そこに全てが込められている気がした。

観客と一体になる曲を目指してつくった「We Will Rock You」は、見事に“みんなの曲”になっていた。同じ空間で同じ音楽を共有する、楽しむというライブの素晴らしさを感じるものだった。
観客もバンドの一員として曲をつくっていき、育っていったからこそ、こんなにも多くの人に聴かれるようになったのではないか...。

やはり皆が歌っている曲は魅力的だ。クイーンの曲はつい口ずさみたくなる。ボヘミアン・ラプソディの歌詞で本当に「ママ〜〜♪」と歌ってるとは思わなかった笑

私のように最初クイーンの知識や興味が薄くても映画として楽しめるし、絶対クイーンの曲が頭から離れなくなるのでおすすめです。

振り返るとこんなに話題になっていなければ観なかっただろうから、映画のムーブメントは凄いなぁと思う。口コミで広がり気になった人々は映画館へ足を運ぶ。これって凄く素敵なことだし、映画っていいなと改めて思うのでした。。

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