見出し画像

私の友達

私には小学1年の頃からの長い付き合いの友達が一人いる。
今の年齢から考えると、知り合ってから18年ということになる。

小学校に入学したころ、席が五十音順で後ろにその子がいた。
最初に交わした会話の内容は、なんとお互い鮮明に覚えている。当時の担任の先生、怖かった先生、印象的だった授業・・など共通の思い出がたくさんあり、今でも昔話をすると必ず盛り上がる。同じ話をしているのに飽きずに盛り上がってしまう。

私たち二人は性格的に似ていて、でも違う部分もあって、とにかく波長が合う。笑うツボが似てる。隣にいると安心するし、無言になっても大丈夫。お互いそこまで喋る性格でもないので、喋りたいときに喋る。そんな関係性。
あと、親友だから何でも話すというよりかは、適度な距離もちゃんとある感じ。多分知らないこともある。

ここ数年はコンスタントに会ったりしているが、その前は疎遠になっている時期もあった。
何故かというと、小~中学校までは同じだったが高校からは別の道でしばらく連絡を取れていなかったからだ。元々お互い干渉するタイプではないので、どうしてるかなと思いつつも自分の高校生活を過ごしていた。会いたい気持ちもあったが、変に気を遣って連絡していなかったのだと思う。たしか高校からスマホを持ったのでLINEも交換してなかった。

そんな大学1年のある休日、地元駅のエスカレーターに乗っていると、前の前にいた二人組がこちらをチラチラ見ており、「○○ちゃん?」と話しかけられた。
声をかけてきたのは親友と親友の母親だった。お母さんが私のことを見つけ、もしかしてと思って声をかけてくれたらしい。
中学卒業以来の久々の再開にとても胸が高鳴り、うれしくなった。なんせ小学生からの友達なので、そう簡単に糸は切れないぜ、と偶然が運んでくれた機会に感謝し、深い繋がりを感じたのを覚えている。

そこからは連絡を取り、3か月に1回ほど会うようになった。
家に泊まりにきたり、どこかに行ったりもしたけれど、私たちにとって「場所」はあまり重要ではなかった。とりあえず一緒に居られれば良いというスタンスなので、結局地元を散歩しながら話すということが多い。子供の頃から一緒に見てきた街並みを歩き、何もないなぁ地元・・と呟きながら帰る。それでも十分楽しいし癒される。特別なことをしなくたっていいのだ。

だが、大学生の頃、日本全国制覇しよう!と意気込み毎年どこかの都道府県に旅行する計画を立てたこともあった。しかし実際は2019年に岐阜に行けたものの、2020年にコロナ渦に突入してからは実行できなくなってしまった。
二人にしては珍しく大きなことをやろうとしていたので残念だが、また行けるようになることを願う。


今日はちょうど3か月ぶりに会った。その子が転職をしたので近況を聞いたりして、社会人って皆大変だよねとしみじみ話した。
出会った頃はあんなに小さかったのに、気づけば30になるのかな・・と時の流れの早さを感じる。

これはびっくりしたのだが、昨日はお互い休みで何をしていたのかと聞くと、同じ日に同じ場所にショッピングに行っていたことがわかった。
時間帯も同じ。地元から少し離れたところなのに被るとは怖い。。笑
でも行動範囲が似てるのでたまにすれ違ったりもするし、この子とはずっと会い続けるんだろうなと確信めいたものがあるので、お年寄りになっても関係性は変わらず、一緒に散歩とかできていたらいいなぁ。
既にお年寄りみたいな関係性だけど。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?