初夏へと移り行く時間を感じて
作者がいつも通る散歩道で出会った風景です。
川の両岸に咲く桜の花も少しずつ散り始め
花びらは幾重にも重なって筏を組み
しっかりと一団を作って
川面をゆらゆらと流れています。
それはまるで吉野川の花筏のようです。
そして この春が間もなく終わる知らせでも有るのです。
この作品は 川の土手から少し俯瞰した難しい構図です。
花筏を中心に 中洲の枯草と新緑の土手と水面との
短い距離にもかかわらず 遠近感を表しています。
川の中州の折り重なる枯れた芝草の中に
芽吹いたばかりの水辺の緑も見えて春から初夏へと
移り行く時間を感じさせてくれます。
作者はどの作品も納得するまで何度でも塗りなおします。
今回の川面のさざ波も数回描き直しました。
桜の花びらも水に浸った物と
筏の上に積もったばかりの花びらの違いも
描き分けるこだわりが
今回も素晴らしい作品に至ったのでと思います。
絵画講師 若林薫 評
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アトリエ展のお知らせ
今年も生徒一同で作品を出品するアトリエ展が下記日程で開催されます
例年の如く 自分の描きたいものを、楽しく描き上げた作品達が並びます。
お近くにお越しの際はお立ち寄りください。
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