(10)共通テスト漢文の問題文を白文を読む練習に使ってみようのコーナー

夫必以族類盖賢愚有貫善惡有倫以類求必以類至此亦猶水流濕火就燥自然之理

(9)共通テスト漢文の問題文を白文を読む練習に使ってみようのコーナー|カワイ韓愈 / 카와이 한유|note
のつづき。

文頭の「夫(それ)」 ああ、ドナリ入れてるなあと思って読んでおきゃいいです。重要なのは次から行の分け方です。今まで通りやっていきます。

必以族類  盖(蓋し 思うに)賢愚貫(賢愚に貫あり)
                善惡倫(善悪に倫あり)
集団にいる連中ってのは、思うんだけど、カシコとバカはそれぞれつるんでいるね。いいやつとドキュンもそれぞれつるんでいるね。

以類求(若 仮定の目印 ~ならば)
もしその手の連中どもを探そうと思うんなら
以類
絶対そういう連中ってまとまってるね。

此亦(これもまた) 猶水流濕(水がしめっぽいところにいったり)
           火就燥(乾燥してるとこに火が起こるようななもんで)
自然之理也。(それが自然の道理)

訳してみるとみもふたもない。

そして、それだけじゃ説明が足りないんで、練習題として出した
(8)共通テスト漢文の問題文を白文を読む練習に使ってみようのコーナー|カワイ韓愈 / 카와이 한유|note
につながります。この冒頭には実は「何則(なんとなれば則ち」とあります。なんでそんなこと言えるのかっていうと、
以德義立身者、必交於德義、不交於險僻(いいやつはいい基準で交わり、悪い基準で交わらないし、)
以正直克巳者、必用於正直、不用於頗邪(上の言い換え)
以貪冒爲意者、必比於貪冐、不比於貞廉(わるいやつは悪いところにならぶし、いいところにならばないし、)
以悖慢肆心者、必狎於悖慢、不狎於恭謹(上の言い換え)
此乃(これはすなわち) 天地常倫(世の中、ずっとそうだし)
            人物常理(人間も、ぞっとそう)
必然之勢也(ぜったいそうなの)
則(ということで) 賢與不肖(カシコとドキュンとは) 以此知之。(これでわかるの)

ひどいことをいうなあwwwでもだいたいあってる。

で伏惟(伏して惟ふに 偉い人に言うときに前置きみたいにつける)
陛下欲求而致之(陛下がこれ「賢臣を取り立てたい」をしようとお考えなら)→、最後の部分につながる。次回、最終回。

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