そのわざわざの人は私だ

 ずっと家にいるとnoteを三本も書く時間通りにご飯を食うてしまう不愉快なものは目につくなのでやっぱりお出かけした方がよかった今日はクリーニング屋にいっただけだ。そのお出かけだが。

 毎日車を乗り回してまるで躊躇がないのは、以前に比べて燃費の格段によい車だからなんだろう。前の車はリッター7キロか8キロしか走らんかった。じゃけえ、買い物に行く距離を燃費計算までしてたここら辺が本当にケチなんだなあと自分でも思うそしてガソリンなくなるのがいやであまり乗らないみたいなことをやって、お前の行動はほんとなんなんだよと今自分でそう思う。
 じゃあもっと燃費のよいエコカーに乗ればという選択肢が全然生まれなかったのは謎だけど、確か叔父が、エンジン音のまるでしないホンダのそれに乗って家にきて、見送る際に「この種類のは乗りたくないなwww」と思った。父と一緒に見送ったので2013年より前だ。

 いつも車検を頼んでいたメカニックのおじいちゃんに今の車を「なーして(←Whyの意)マニュアルさ!セカンドカーはオートマでしょうがwww」と言われて私もウケたのだけど、マニュアル車はやっぱり楽しい。
 ただし、これも、今の車を将来乗り換えてオートマにしたときに「なんではやくオートマにしなかったんだろう」みたいなことを思うかもしれない。

 父はパワステオートマ大好き人だった。まだ父が生きてる頃、父は「おまえの車に乗るより私の車使え」といつも熱烈に推してきた。親孝行な私は父の命令に従った。マニュアル車を「ぼっこの車」と呼んでいた。業界用語でシフトレバーを「ぼっこ(棒の意)」と呼ぶ。「ぼっこの車なんてもう売れないわ」という実感もあったのだろうと思う。だから私は父に黙って前の車を買った。買ったのがバレたときに呆れた様子で「なんでいま、パワステない時代のでかいハンドルで、マニュアルで、しかも雪国なのに幌車なんだよバカ」(大意)みたいな感じの態度と言葉を受けたのだけど、私はあれにずっと乗りたかったんだよ。そのあと父は車検だタイヤの予備だなどといろいろ手配してくれたおとうさんありがとう。

#短歌
今回は父のターンだ待たせたな草葉の陰で父も喜こんぶ
 
 この前の車選択の時に、ぼっこの車を探していたが、ぼっこ検索すると一気に登録台数が減ってしもうた。そして何軒かの店に見にいったところ、「もうマニュアル車あんまり入荷しないんですよね、入ったらわざわざマニュアル車選ぶ人らがすぐ買いに来る」みたいなことを何度か耳にして、あ、そのわざわざの人は私だ、と思った。

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