1 その秘密、全部ぶっ壊したときにようやくわかる

 転売書籍の倉庫として中古の家を買ったそして売ったの話の続き。タイトルに1があるな、きっと2回くらいで終わる、1回で書くと長すぎる。

 住むわけでもない倉庫代わりの物件なので住居じゃなくてもいい。トイレと水道だけあればいい。この二つがないとそこは何の役にも立たない木造モルタル或いは鉄筋造の箱。
 人が住める住宅は高いけど、そこで寝泊まりできない系のそれは安いが、実際、あとのこと(このまま倉庫として使い続けることはないだろう不要になったらどうしようなど)を考えると、住居として使える安いところを買った方がよかった。実際、私の購入したそれは店舗に特化して水道トイレだけはある旧飲食店だった。
 その旧飲食店、一時期は手広く商売を広げたが、一気に詰んだんだろう、元不動産競売物件であった。私が競落したわけではなくて、どこかの不動産屋が競落して売りにだしてた。そういう意味で住めない建物なのでとても安かった。

 不動産競売の、その土地建物はどんな状況でどんな人が住んでてどんな感じにぶっ壊れてるかダメージがあるか人死にがあったかなかったかその他は、PDFで公開されている。それを業界で「3点セット」という。

どれでもいいやとサイトにいった。これは(ヌ)の物件だった。(ヌ)の方がたちが悪い。

 競売にかけられた側の人が普通の人なら裁判所からの執行官に、見えるところは正直に「この家こんな感じでここにダメージ、ここぶっ壊れてる」みたいなことを申し伝える。それがPDFに書かれる。ただし全部バカ正直には言わない。高い競落価額の方が自分の借金減るから、減額要素の大きい部分は黙ってたりする。再度いいますと「見えてるダメージくらいは正直に言う」くらいです。

 私がその不動産屋から説明を受けて買った際には、いまの言葉でいうと契約不適合責任免責(民法が変わって「瑕疵担保免責」という言葉がなくなった。すこし内容が異なるが大まかに言えばおなじようなもの)物件だったのだけど、販売時にはまっとうな正直な説明がなされた。どこがダメージ云々はこちらも了解して購入した。

 で、その家が腐っていってこのままだと近隣の家にぶつかる莫大な修理費とられる解体せにゃならんとなって、解体して更地にして売ったのは冒頭のところに書いた。
 その解体途中でとんでもないものがみつかった。これは私に売った不動産屋も知らない。裁判所の3点セットにも書かれていない。ほら、みえないところは黙ってるんだよ彼ら彼女らwww。
(つづく きっと次で終わる。)

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