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手放せない本、買い直した本

一年って早いですね〜!
まさかもう2022年が終わるとは…焦るっ(懊悩)
好きな本についてつらつら語って、2022年のnoteを終えたいと思います!

手放せない本

装丁からして愛せる!

ナニュークたちの星座/雪舟えま

とってもエモいお話なんですが、著者の方が「エモいかろう熱いかろう、ブチ盛り上がれバーニンッ!」みたいな煽る書き方してなくて、穏やかで静かです。
主人公の青年たちはクローン人間。バリバリのSFなのに童話みがあって、軽くてぬくぬくの毛布みたいな読み心地です。カシワイさんの絵がぴったり。
この本の最後の一文、永遠に愛せる気がするんですよ。米津玄師が好きな人なら好きになってくれそう。

銀の箔押し、角度によって煌めいてよき。
カシワイさんといえば、『建築知識』2023年1月号の表紙も飾ってますね!

金の鍵/ジョージ・マクドナルド

ウィリアム・モリスっぽい柄

数年前に買ったはいいけれど、まったく読んでいない一冊。児童文学です。
表紙カバーを外してみると──キラキラの宝石箱かな!?っていう素敵装丁が。ちびっ子に見せびらかしたくなってしまいます。我が本棚における「眺めてにっこりする本」枠。紙の本ならではの楽しみ方ですね。

買い直した本

電子で買ったけど紙でも欲しくなる。
良き本は電子でも紙でも持ちたいだろうが〜い!! という叫びです。

今年読んだ2冊

BLは、BIG LOVE

Kindle Unlimitedで日々BL小説を発掘して楽しんでます。その中でも「感動して苦しい…🥺」「作者を富ませたい」と思った作品を購入しました。
この2冊はドラマや葛藤が面白くて深くてよかった…尊敬しかありません。

1 気高き愚王と野卑なる賢王/野原滋
『◯◯と△△』のような対比になるタイトルがそもそも好き。受けの境遇が不憫だけど、強くて気高くて折れない。ページ数は長くないのにスリリングで胸を掴まれる展開最高、未来最高、無駄がない。気高い愚王とは何ぞ?と気になったら是非。マヌルネコが出現するのでレア動物好きにも推せる一作。

2 ウサ耳オメガは素直になれない/海野幸
獣の耳を付けて生まれてくるのはオメガの印。でも成長と共にそれを切除するのが常識になってる世界のお話です。お仕事ものだけど骨太で社会派だった。あなたの一部を切り捨てなさいと当然のように求めてくるのは、当事者ではなく、思考停止した他者なんだよなってのがリアリティ…刺さりました。深くて丁寧なオメガバースが読みたい人に推して参りたい。

神の紙本

『愛はね、』『ぼうや、もっと鏡みて』/樋口美沙緒

ダジャレ見出しで申し訳ないんですが、
俺の小説の神様、泣く子も黙るBL小説の星・樋口美沙緒先生の作品です。

お試し読みでもいい、最初の1ページをとにかく読んでほし〜

『愛はね、』と『ぼうや、もっと鏡みて』は受け視点と攻め視点で対になってる話ですが、これは一行目からすごい。お話の世界に吸い込まれるような書き出し。すごい作家って最初の1行からすごいんだよな…(遠い目)
受けの望くんて子がさぁ、すぐ死んじゃいそうで心配で心配でたまんねえんですよ…! 出版から時間の経った作品ですが、何度読んでも夢中になります。

さいごに

紹介した書籍は、どれもこれも新刊ではないのですが、「好き好き語りたい」と思ったので年末最後の記事として語り倒すことにしました。
気まぐれな投稿にお付き合いくださり、ありがとうございました!
来年も、みなさんにとって、よい創作&すてきな読書の年になりますように!!

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