介護職員の備忘録3 「考え方」
介護の仕事をする時の物事の捉え方で、とても大切なことがあります。
これを知らなかったり、間違えると重大な事故などに繋がる可能性があります。
「〜かもしれない」「〜だろう」という2つの捉え方です。
これは教習所でもよく言われるのではないでしょうか?
この2つの捉え方は、よく似ているように見えますが、全く違います。
例えば、あるご利用者が普段は1人で歩いて移動されていますが、その日は腰痛を訴えていると申し送りがありました。
この時、「〜かもしれない」と捉えた人は、歩行中に腰痛が腰痛がひどくなり、転倒するかもしれないと考えられるので、もしもの時に支えられる距離にいき、最悪の事態に備えることができます。
「〜だろう」と捉える人は、腰痛があっても歩けているから、今日も大丈夫だろうと、目を離してしまうでしょう。
極端なたとえかもしれませんが、この2つの捉え方には、これほどの差があります。
「〜だろう」なんて捉え方なんてするわけないと、思われる方も多数おられるでしょう。
しかし、介護事故が起こった時のことを、思い浮かべて見てください。
その時は「〜だろう」と捉えていませんでしたか?
起こってしまったことを、もとに戻すことはできません。
ご利用者につらい思いをさせてしまうだけで終わらず、私達はそこから学ばなければなりません。
それでも、起こさないに越したことはありません。
「〜かもしれない」という目で、物事を捉える習慣を身に着けて見てください。
そうすることで、観察の技術も向上すると私は考えています。
「〜かもしれない」は、いい事だらけですね(笑)。
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