// 週刊金融日記
// 2019年4月1日 第362号
// 変わらない関係を続けるためには変わり続けないといけないということ
// 新元号発表
// 第41号～第50号の中でいまでもオススメのお店
// クレジットカードは何を使うべき
// 他

　こんにちは。藤沢数希です。
　先週は上海に行っていました。北京はアメリカでいえばワシントンみたいなところで行政の中心ですが、中国で圧倒的なビジネスの中心は上海です。
　空港からホテルまでタクシーに乗っても良かったのですが、やはり磁気浮上列車に乗ってみたいので、50元払って乗ることにしました。約20分おきに出ています。

★営業をはじめてもう10年以上も経ちますが、はじめて上海マグレブトレインに乗りました。超電導ではなく、ふつうの電磁石を使って浮上するリニアモーターカーで、最高速度は時速300km以上になります。

　このリニアモーターカーは、ずいぶん昔から走っているんですが、駅がひとつだけです。空港と街の中心からちょっとだけ離れたところにある駅をつなぎ、路線距離30kmほどを約15分で運送してくれます。まあ、何でもいいから世界初の（常設の）磁気浮上列車を作りたかっただけちゃうか、という仕様ですね。
　駅からホテルまでタクシーで行こうと、特に何も調べず周りをぷらぷらしておりました。中国のタクシードライバーは英語をほとんどしゃべれないのですが、その日は英語で話しかけてきたドライバーがいて、外見もふつうのタクシーなのでそのまま疑うことなく乗りました。中国はタクシーは安くて、東京の５分の１ぐらいです。ホテルの名前を伝えて、さっそく出発です。それで、ホテルに着いたら、なぜか車寄せは入れないとかぶつくさ言い出して、近くの路地で止まりました。メーターを見ると、35.26みたいに書いてあり、ぼったくり両替で１元＝20円ぐらいなので約700円です。思った通りの値段です。で、50元札を出そうしたところ「いや350元だ」とタクシー運転手が言い出しました。「すごく遠かったから」などとかまくし立てます。メーターを見ると、確かに、352.6みたいに書いてあるではありませんか！ メーターを使ったぼったくりなど想像もしてなかったので、怪しいなぁ、と思いながらも、実際の相場を知らないので、こちらも強く出られません。で、めんどくさいので払ってしまいました。7000円です。めちゃ、ぼったくられました（涙）。ホテルの人に聞いたら、やっぱり40元ぐらいの距離だったらしいです。

★準備して情報を持っていなかったため、一瞬の隙を突かれ、あえなくぼったくられました。

　前号にも書きましたが、何事も本当に準備というのは大切ですね。しかし、その後の上海旅行は楽しいことばかりだったので、まあ、凹んでいた気分も回復しました。

★Waldorf Astoria On The Bundという上海でおそらく一番有名なホテルに泊まりました。１泊３万円ぐらいです。ホテルからの眺めはこの通りです。

★ホテルのすぐ近くに、上海で一番の観光スポットである外灘（the Bund）があります。歴史的な建物がライトアップされていて、川の向こう側には高層ビル群を建ち並び、そのコントラストが美しいです。

★ランチは、Waldorf Astoria On The Bundに入っている中華で食べました。ミシュラン星付きで、そりゃ美味しいですね。そんなに高くもありません。

★新天地という各国のレストランやバーなどが集まっているエリアを歩いていて、ふらっと入ったお店ですが、これまた美味しかったです。上海の中華です。

★また、火鍋を食べてしまいました。日本に帰ったら美味しい火鍋のお店を探そうと思いました。

★中国のスイーツも美味しいですね。タピオカミルクティーが流行っているようです。

　このメルマガが届くときには、すでに４月になっていると思いますが、はじめて会社でフルタイムで働き始める人もいるかと思います。ずいぶん前の記事ですが、ぜひこれは読んでおきましょう。

●新社会人に贈る言葉
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/51896854.html

　今週も読者からの興味深い投稿がいくつもありました。見どころは以下のとおりです。

- 花粉症によく効く薬をご教示ください
- なぜ学歴も特技もないサラリーマンが成り上がるにはプログラマなのですか
- 社会人一年目ですがクレジットカードは何を使うべきですか
- テストステロンの研究が示す生化学的な結論と恋愛工学の教えは一致していました
- アラサーOLですが彼氏がア*ルセックスをしたがるので困っています
- 同僚のバリキャリ既婚女性が自由恋愛可の婚前契約を結んでヤりまくっています
- アラフォー既婚者ですが恋愛工学を使いHUBでOLをナンパできました

　それでは今週もよろしくお願いします。

１．変わらない関係を続けるためには変わり続けないといけないということ

　世界的な外資系企業の東京オフィスは、外から見ると何か組織的にすごいことをしていそうに見えるが、実際は個人商店の寄せ集めみたいになっているところが多数派だ。僕は転職を何度かしているが、ずっと証券会社で働いていた。そして、外資系は本当に少ない人数でビジネスを回している。よくあるのが、シニア１人と主に事務作業を行うアシスタント１名と高学歴だが業務経験がなかったり浅かったりするジュニア１名という小さいチームである。
　シニアとジュニアのコンビが回り出すと、チームはものすごく生産性が上がる。次々といい仕事ができる。しかし、残念ながら、こうした素晴らしい関係は長くは続かない。ジュニアが優秀であればあるほど、どんどん成長していきジュニアというポジションがどうしても合わなくなってくるからだ。ジュニアとしては最大限に給料を引き上げてもらっても限界がある。

●入社１、２年は「良き社畜」として騙され続けよ。で、最後に1回だけ裏切ればいい
https://diamond.jp/articles/-/16595

　逆に、どこにも行けない、成長しない部下であれば、同じ関係性をずっと続けることは可能だ。しかし、今度は、そもそもその関係を続ける価値がないのだ。
　さて、今日は、変化し続ける環境の中で、どうしたら素晴らしい関係を継続できるのか、ということを考えてみたい。まずは、読者からの短い投稿を紹介しよう。

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- 変わってくこと変わらずにいること

槇原敬之さんの「遠く遠く」に、

　大事なのは変わってくこと
　変わらずにいること

という歌詞がありました。
先日、藤沢さんのツイートを見て、歌詞の意味が分かりました。
変わらないために、変わリ続けないといけない、ということなんですね。

●遠く遠く - 槇原敬之

★変わらない関係を続けるためには……。