// 週刊金融日記
// 2019年10月16日 第390号
// 難易度調整メカニズムが秀逸過ぎる恋愛とビジネスは誰もが楽しめる神ゲーだ
// 台風19号直撃も東京の被害はまずまずに収まる
// 香港ディズニーランドに行ってきた
// 台風19号が通過したアナタハン島での事件
// 他

　こんにちは。藤沢数希です。
　日本は週末は史上最大規模の台風が関東地方を直撃しました。もちろん被災した地域の方々が一刻も早く日常生活に戻れることを祈っておりますが、ぶっちゃけた話、東京の都心部を見てみると、驚くほど被害は少なかった、というのが正直なところではないでしょうか。地下の巨大放水路など、東京の総合治水対策が功を奏しました。一方で、山に囲まれて台風とは無縁だった長野県で河川が氾濫し、北陸新幹線の基地が水没するなど、思わぬところで被害が出ました。首都圏でも、多摩川の水が溢れ出した一部の地域や、下水が逆流した武蔵小杉のタワーマンションが林立するエリアなど、一部で被害がありましたが。
　二酸化炭素などの温室効果ガスの濃度が上がり続けているので、台風の威力はこれからも増していくという科学者もいます。僕も大気のエネルギーが上がっていくので、気温が上がるというより、気候のボラティリティが先に上がるんじゃないか、と直感的に思っております。どうなるんでしょうか。

●首都圏外郭放水路
https://www.gaikaku.jp/

●浸水車両、廃車も＝北陸新幹線、完全復旧遠く
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019101501110

●住みたい街・武蔵小杉の”セレブタワマン”が停電・断水　住民たちは近隣ホテルへ
https://bunshun.jp/articles/-/14722

●温暖化で台風はさらに猛烈になるか
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50995420V11C19A0000000/

　僕はと言えば、連休に合わせて香港ディズニーランドのホテルを取っており、同行した人たちは運良く福岡空港から先に行っていたのですが、金曜日の夜に飛ぶか、欠航リスクが高い土曜の朝に飛ぶのか僕は最後まで迷っていて、航空券をギリギリまで買っていなくて、やっぱり土曜の朝にチャレンジしよう、と思って買おうとしたら、JALやANAなどが早々と計画欠航を発表し、混乱が予想されるためかキャセイパシフィックなんかの他の航空会社も新規発売をクローズしてしまい、あえなく土曜の朝にチケット持たずに直接空港に行くことになりました（笑）。
　以下、最大規模の台風が直撃する中で、成田空港に向かったTwitterの実況中継なので、興味がある方は読んでください。

★台風直撃の土曜日の朝、僕はチケットも持たずに成田空港に向かいました……。

　今回の件で学んだのは、キャセイパシフィックはめちゃくちゃ台風に強い！です。キャセイは台風でも、いつもギリギリまで飛んでくれるようですね。これからも僕はキャセイに乗りたいと思います。

★キャセイパシフィックや台湾の航空会社は、台風銀座の国なので、台風での運航もお手の物でむしろ台風の風を使って燃費を節約したりするらしいです。台風での飛び方を知っているんでしょう。

　ご要望にお答えして、週刊金融日記の重要バックナンバーのリンクを夜間飛行のほうでも作りました。
　
●週刊金融日記 重要バックナンバー（夜間飛行）
http://yakan-hiko.com/PU14

　こちらは以前に作ったまぐまぐのほうですね。

●恋愛工学主要バックナンバー（まぐまぐ）
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52160748.html

●教育工学、他、主要バックナンバー（まぐまぐ）
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52160749.html

　今週も興味深い投稿がいくつもあります。

- 無人島で32人の男が1人の女を巡って壮絶な殺し合いをしたアナタハン島事件
- サラリーマンですが仕事で頑張っても頑張らなくても給料があまり変わりません
- 所長が仮にインドで仕事をするなら何をしますか
- ロボ投資についてどう思われますか
- セックスもしている意中の彼氏持ちの女性を振り向かせるにはどうすればいいですか
- 中に出していいよが女性側の恋愛工学の最終奥義では
- 既婚者ですが巨乳の彼女に彼氏ができてしまい苦悶しています
- 男同士で飲んでる時なんかに呼べばコンパニオン的にすぐ来てくれる女友達を作りたい
- 街コンで知り合った保育士Ｃ子との対戦レポートです

　それでは今週もよろしくお願いします。

１．難易度調整メカニズムが秀逸過ぎる恋愛とビジネスは誰もが楽しめる神ゲーだ

　僕がメルマガを書いていていつも思うことは、投稿してくれる読者が本当に幅広い層になっているということだ。恋愛工学は、このメルマガが扱う多くのトピックのひとつに過ぎないわけだが、恋愛ひとつとっても、本当にさまざまなステージに立っている読者がそれぞれに自分の課題に立ち向かっている。ピュア童貞（風俗などの金を払えば誰でも受けられるサービスでの性体験もない純粋な童貞のこと）の読者がどうやって女の子と知り合えばいいのか悩みを打ち明けたかと思えば、ナンパ師もいるし、世界各国に事実婚状態の奥さんと子供がいるような一夫多妻の強者まで、本当に幅広い。もちろん、女性読者もいろいろな恋愛のステージの悩みを抱えている。
　しかし、こんなに幅広い層が、なぜこのメルマガで語られるような恋愛論をそれぞれに楽しめるのだろうか？ とても興味深いことである。これがたとえば受験勉強なら、東大入試演習コースで実際の入試問題に黙々と取り組んでいる高校生と、中学の復習からやり直している高校生が同じ教室で授業を受けられるか、と言ったら無理だと思う。僕が中学生の頃にストリートファイターIIという対戦ゲームが流行っていた。僕はこれに心血を注ぎ、実際にめちゃくちゃ上手くなったのだけれど、こういう毎日何時間もプレイしているゲーマーと初心者が対戦しても、初心者が単にボコボコにされるだけで、ぜんぜん面白くないと思う。いろんなゲームは大ヒットすると、どんどんマニアックになっていき、初心者がハードルが高すぎて参加できなくなると廃れていく。上級者は自分の知識や技術を見せつけ、新たにコミュニティに参加しようとがんばる初心者をバカにすることにより、実際には業界が衰退するという形で自分の首を絞めていることになる。
　いろいろなレベルの人が参加しているはずの恋愛工学のコミュニティが、なぜこのような問題を抱えず、時に励まし合い時に競い合いながらも、みなで知識を共有し、生産的な議論をしながら、持続的に発展することができたのだろうか。それは、恋愛は誰もが楽しめるように、神様が絶妙な難易度設定メカニズムを実装した、神ゲー（＝神がかって面白いゲームのこと）であるからだと思う。