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アメリカのドラマ・映画で見える差別問題

ここ数年、急に騒がれている「多様性」。

割と早い頃からアメリカ…ハリウッド映画を観始め、今も海外ドラマで
観るのはアメリカのがメイン。

そこで見えてくるのが「差別問題」の根っこの深さ。

たくさんの人種が生活するアメリカだからこその問題だったが、
日本にもその波は来ているのだろう。

表だって脚本には盛り込まれていないものも多いが、アメリカのドラマ・映画では俳優の人種で物語っている。

多いのは白人と黒人がパートナーやコンビを組むケース。

警察、病院、消防署などがテーマなら、同じチームの編成が白人・黒人・アジア系など、色んな人種が協力して仕事をするパターンも多い。

差別から生まれる犯罪…ヘイトクライムという大きなテーマを、長きにわたって伝えようとしているのを感じる。

それでも消えない差別問題。

差別だ多様性だと声をあげられるようになったのはここ数年の日本。

やっと土俵に乗ったばかり。

身近で感じるのは、本音と建て前をうまく使い分ける日本人が多いな~と。

高齢の義母は典型的な差別主義だと思う。
本人に自覚がないのもまた高齢者に多いパターン。
高齢者と一括りにはしたくないが、高齢の政治家などがこのパターンでは?

TVを見ていて
「男の子なのに髪が長くて、女の子みたいね」
とか
「この子、目が見えなくて可哀そうね。でもスポーツ頑張ってるなんて
 偉いわよね。涙が出てくるわ」

後者なんて本人は障がい者を応援している優しい自分!と思っている発言。
聞く度に違和感しか沸かない。

「可哀そう」という言葉が嫌いな私。

障がいがあって可哀そう、親が離婚して可哀そう、一人っ子で可哀そう、
貧乏で可哀そう・・・本人は幸せかもしれないのに、何で自分目線で判断するんだろう…といつも思う。

夫もそう。
娘が海外の人と結婚したい、と言ったら絶対に反対するらしい。
違う政治・文化の下で育った人を息子には出来ないそうだ。

夫と義母が違うのは、夫は自分が受け入れられない人間だと自覚している点かな?

私から見てこの件で1番たちが悪いと思えるのが義姉。

本人は「自分は全てに平等」だと公言しているタイプだからだ。

でもTVで金髪の学者が出てくれば
「こんな頭の人が言っても説得力ないわ。勉強ばっかりしてきたから
 大人デビューでもしちゃったんじゃない?」
なんて言う。

きっと私の見た目などにも本当は不満を持っていると思う。
55歳で現在はベリー系ピンクの髪、タトゥーも入っているし、普段の服装も同世代とは全く違う。

理解あるように見せているが、見てれば態度で分かる。

介護士を育てる専門学校の先生なので、発達障害などの知識もあるのだが
娘の友人はじめ、TVで見た人などを
「あ~この子は〇〇だね(障がい名)。ちゃんと診断すればいいのに~可哀そうに。誰もやってあげる人がいないのかね。」
という事をよく言う。
専門家でも難しい判断をたいして知らん人に対して、よく出来るな~と思う。

ただ、これはうちの家族に限ったことではないと思える。

すぐに
「それは差別だよね」
などと言う人が、発達障がいを持つ児童がいるクラスを
「あそこのクラス、〇〇くんがいるから荒れてるんだって! 
 同じクラスじゃなくて良かった~」
なんて言ってるのだから。

アメリカの様に表だって声をあげない人が多いと思われる日本で、根本から差別をなくすのは難しい問題だと感じる。

「多様性」という言葉だけが一人歩きしていないだろうか?

理解あるようにふるまっている人たちの中で、本当に「多様性」を理解…
もしくは理解しようと努力している人がどれだけいるのだろうか?

私は日本の有名アニメにも、根底に「差別」をなくそう!というメッセージが込められていると思っている。

大好きな「ONE PIECE」や先日亡くなった鳥山明先生の「Drスランプアラレちゃん」「ドラゴンボール」。

どれも色んな種族が出てきて、ぶつかったり仲良くなったり。

種族が架空なだけで、現代社会にも当てはめる事が出来る。

そして理想がルフィであり、悟空なのだと思う。
単純であまり深く物事を考えていないけど、本質はきちんと分かっている。
相手が何族とか本来は敵対する関係とか、年齢とか全く気にしない彼ら。
先入観などなく
「あいつ、おもしれ~」
と仲良くなるし、どんなに偉くても強くても
「あいつ、嫌なやつだからぶっとばす」
と向かっていく彼ら。

最初は敵対して戦っても、そこで理解しあって仲良くもなる。

人間関係もそうであればよい。

人種、性別、職業、LGBTQ、障がい者、金銭的格差・・・
そんな背景より、話してみてその人自身が楽しいか、面白いか、
それだけで良いのだと。

付き合ったこともない、話したこともない人を差別するのも嫌いだが、
1番嫌なのは、障がい者やLGBTQの人たちを理解していると人前で
演じる人たち。
そういう人たちの「私は理解者で、優しくしてあげてる自分って偉いでしょ!」という態度が鼻に付く。


私が小さい頃からアメリカ映画は人種関係なく仲良く出来る!というテーマを謳っているのだから、40年・50年、伝え続けようとしている人たちがいるという事。
そしてもっとずっと前からのことだ。

それでも未だにヘイトクライムのニュースを見る。

まだまだ声をあげて数年の日本が変われるのはいつになるのだろう。

そこには学校教育もあるが、親の意識を変えなければ無理な話。

新しい情報、知識を正しく受け入れ、柔軟な頭と心を持って生きていきたい。
そんな風に思う日々・・・・・




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