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インプロショーの面白さと生成的な場づくり

新宿で行われたインプロショーに参加してきました。私自身は舞台に出演したわけではないので、正確には観客であると言えますが、少なからずその舞台に関わった気持ちを持っているため、そう表現したくなりました。

インプロとは、即興演劇のことで、「Improvisation」の省略形である「Impro」と呼ばれることが一般的です。 台本や設定、配役があらかじめ決まっておらず、その場で作り上げられる演劇形式。

観客から集めた短い文章で構成された「演劇のタネ」や、その文章から背景となる設定や演劇の種類を決定し、場が作り出されます。たとえば、主人公が動物である場合、どのような動物か、ゾウなのかトラなのか。事件がテーマなら、シリアスなのか、ラブロマンスなのかを観客の発話をヒントに決定していく。来場者の一言が場を変え、演者や照明スタッフとともに演劇が生成的につくり出されていきます。

小さな物語の最初と最後には、来場者の拍手で始まり終わります。面白かったという反応の拍手ももちろんありますが、本番でトライしたことに敬意を表する意味の拍手や、より良い舞台で演者が創造的にプレイするために送るを探究していくための拍手でもあります。

この生成的な場が熱量を帯びて、60分があっという間に過ぎてきました。演者も観客も本気で、次に何が起こるか分からない中、互いの反応に呼吸を合わせて変化していきます。そして、「ここだ!」というタイミングで照明が落ち、シリアスな雰囲気が会場を包み込むこともあれば、会場が爆笑の渦に包まれることも。

私は、お客さんではなく「共に」創るこの感覚が好きだと感じました。ここ数年、演劇や舞台を見に行く機会が少なかったため、今年はこのような「リアル」な場を共有する時間を増やしていきたいと思いました。もし、おすすめの舞台や日本の伝統芸能などある方は、是非教えていただけると嬉しいです!

改めて、招待してもらった堀 光希 さん。そして出演されていた、松島和音
師走さん、長谷川皓大さん、横川敬史さん。ありがとうございました!

会場入り口

ありがとうございます。ちょっと疲れた日にちょっといいビールを買おうと思います。