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鴫(しぎ)啼く

温暖化で鴫の生息域も北上しているのかもしれませんが。

鴫啼く

「鴫」という漢字は奈良時代に
日本で作られた「国字」だそうで。
恥ずかしながら「国字」というワード自体知らず
(日本で作られた漢字という意味)
きっと授業でも教えて戴いたと思うんですけどね。
今回はとにかく鳥を描いてみたくて
どの子にしようかと考えていて、たまたま見つけた
有名作家さんの鴫(しぎ)の絵が素晴らしくて
描いてみた次第です。
(もちろん絵はオリジナルです)

さて鴫は和歌や俳句にもよく登場するわけで
万葉集では、もう大伴家持が歌っています。

春まけて もの悲しきに さ夜ふけて
    羽振き鳴く鴫 誰が田にか棲む

巻19-4141 大伴家持

秋にやってきて、春には北へ帰るわけで
冬の間は寒く、早く春が来て欲しいと思っていると
いつのまにか夜がふけてしまった。
おやおや、鴫が羽ばたいているけれど
何をノンビリと旅立たないで羽ばたいているのだ?
もう飛び立つ時期だろうに。

という事だろうか。

自然は律儀です。
多少のズレはあってもきちんと四季を感じさせてくれますから。
またそれにきちんと反応する日本人も律儀なのでしょうね。

そして◯◯で季節を感じる。
自分は望まれた発芽でない、いわゆる雑草と呼ばれる子が
生えてくると春だなぁ〜と感じますが
それも人ぞれぞれなんでしょうね。

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