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Vケット5でやったこと(効果音制作編)

どうもこんにちは。みなさんVケット5楽しんでますか。

さて、先日わたしがVケット5でやったお仕事をざっくりまとめましたが、
今回は効果音制作編です。意外と長いぞ!
前回の記事↓

効果音については一応前回記事でちょっと触れましたが、何個あったかわかりましたでしょうか!そもそも数があんま多くないのと、マジでさりげない効果音ばっかだったので、答え合わせといきましょう!ていうか、答え合わせさせてくれ!あとついでに色々喋らせてくれ!

なお、効果音制作に関しては素人オブ素人なので、効果音制作Tips記事というよりは、効果音制作初心者奮闘記みたいな感じでご覧いただけますと幸いです。(先行ディフェンス)
もっとこうやったらいいよとかプロはこうやってるよ!とかあれば教えて。

メテコレプカ

メテコレプカは計2箇所で3つほど納品しました。

1.テレポート

屋外と室内を移動するときに、テレポート演出ギミックがあります。

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アニメの場面転換アイキャッチみたいなのが出てかわいい!!
あとじつはテレポートしたあと、カケラみたいなのがでてるぞ。

んでこのテレポート時に流れる、ぴゅ~ん↓みたいな音を作りました。

ただ作るのは意外と苦労しました。
アニメの場面転換っぽい演出の出るテレポートの効果音ってなんだよ。
モクリっぽくて魔法な感じ?メテコレプカだし星のパワーみたいな感じ?
んでテレポートだから、来場者ほぼ全員が、何回も聞くことになる。
全然わからん!

ということで、私はけもフレを見た。(ビッグマックは食べなかった。)
アライさん推しです。2期は見てません。

結果こうなった。
・ぴゅ~んって音(テレポート感)
・木琴の音(モクリ感。けもフレ感ではない。)
・ぴゅるぴゅる~って音(不思議なパワー感)
をうまい感じに重ねる。

ぴゅ~んって音は、親の顔より見たソフトシンセでおなじみ、
Sylenth1からひねり出しました。
木琴の音は、親の顔より見たサンプラーでおなじみ、
KONTAKTのプリセットの木琴を打ち込みました。
ぴゅるぴゅる~って音は、親の顔より見た効果音素材集でおなじみ、
GameAudioGDCの2019に入ってたやつをブチ込みました。
(Magic_teleportってファイル名。そのまんまな上にぴったりすぎて笑った。)

GameAudioGDCの効果音素材は、商用でも再配布でも何やっても良い
めちゃくちゃゆるいライセンスの素材集なので超おすすめです。
めちゃくちゃ数が多くて容量食うけど!

結果、実際に体験してみたところかなり気持ちよくできて個人的に大満足。
フレンドにも好評だった。やったぜ。
みんなも無意味にテレポート往復しまくろう。

2.釣りギミック

メテコレプカの川沿いで、実は釣りができます。

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その釣りギミックで、
・釣り針を水につけたときのピチョン............って音
・ヒットしたときのピピン!って音
をつくりました。

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ピチョン......はいい素材がなかったので、GameSynthという有料ソフトで素材を生成しました。ぶっちゃけあんま使いこなせてない。

ただ、生成して終了ではなく、一応ですがちょっと手はかかってます。
物理の効果音を再現するときは、わりかし観察眼(耳)的なのが必要です。

水面に物が落ちるときの構成音はざっくり分けると
・水面に落ちた瞬間(ピッって音)
・落ちたものと一緒に水中入った空気による泡の音(ポワンって音)
・飛沫の音(ポチョって音)
に分けられるので3つぐらいの素材を生成していいかんじに重ねます。

釣り針が落ちるときはそんなに音しねーだろ!って感じですが、
ある程度アニメっぽくデフォルメというか誇張する。
軽そうなので割と音は高めに。
という感じで、リアルと演出のバランスをとって完成。

ピピン!って音はソフトシンセの音重ねて終わりです。(雑)
リアルじゃない系の音はイメージが湧けば早い。湧けば。

ちなみに、釣りギミックですが、SSRの魚が釣れるらしいぞ。
続きはキミの目で確かめよう!

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キュリオシティ

キュリオシティは2箇所に納品しました。
いちおうワールドのネタバレ要素はある程度配慮して書きます。

1.振り子刃

サーカスのテント的なやつに入ったところにヤバそうなのが置いてます。

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この振り子刃に近づいたときに出てる、ブォン..........って音をつくりました。

ここでも大活躍したのが、先程も登場したGameSynthGDCちゃんです。
こういうブンッって音はWhooshで検索するといっぱい出るぞ。

作り方は釣り針のピチョンとおなじです。
ざっくり以下のような感じで音の構成要素を分解。
・物が振れてる音(ブンッ)
・空気の振動(ブゥン....(低音))
・刃っぽい音(ヒュンッ)
んでそれぞれ素材作ったり探したりして再構築。

2.指パッチン

細かい話はネタバレになるので、避けますが、
ワールドの最後でジェントルマンな蜘蛛さんが指パッチンします。
パチンッ!

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指とは?
とか思ったやつは振り子刃で刻まれます。
この指パッチンの音も作りました。

依頼されたとき、まぁGDCに素材あるやろと思ったら。
なかった。やばい。

その結果こうした。

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全部ハンドメイド、 D.I.Y. D.I.Y. さ

一体誰の手なんだ.....という感じですが、
見ての通りのクソザコ環境で録音しました。

マイク:SHURE PGA58-XLR
(6000円弱の初心者はとりあえずこれ買っとけダイナミックマイク)
壁:遠赤外線デスクヒーター
天井:付属のひざ掛け
(冬場にめっちゃ重宝している。おすすめ。とりあえずこれ買っとけ。)
床:吸音素材のマット

床に置けるスタンド持ってなかったのでとりあえず持ってるのを膝に挟む。

そして、何回かパチンパチン.......
んで、一番良さそうなやつをピックアップしてEQやらリバーブやらかける。終了。

やってみた感想。意外となんとかなった。
やはり生音は本物を録音するのが一番早いな!

いかがでしたか!

実はその他にQuestワールドの方も2つほど納品しているのですが、
まだ公開されていないので割愛。探してみてね。

まあそんなこんなで、メイン業務のついでで依頼ベースではありましたが、
持ってる手段を全部ぶち込んで効果音を制作しました。
すごい地味ですが、こういう形でワールド制作に1ミリぐらい関われたので良かったなと思います。次回もしあればもっとガンガン作っていきたい。
コクリコさん、Minuetさん、なまのなまこさんありがとう!!!!
(ほか関わってる人いたら教えて!!!!)

んで前の記事でも書きましたがここでも再度。
わざわざこんなことやらんでもフリーの素材使えばええやん!ってなると思いますが、
Vケットはgitを使って制作をしているので、フリー音源だと再配布扱いでライセンス違反になっちゃうのです。
そうなるとCC0の素材を探す必要があるのですが、全然ない上に、あったとしても選択肢が死ぬほど少ないので、ほしい効果音がない。
というわけで、作る必要があるのです。

ワールドをアップロードしたり個人利用するだけなら必要はないのですが、
Vケットのように大人数で共同制作をするときや、最近増え始めたワールド販売をしたいって時に、効果音制作は地味に欲しくなると思います。
なくてもよいが、あると結構気持ちいい。

ゼロから環境整えるのはめんどいですが、DTMを趣味にしている人とかは自分にもできそうってなったと思います。作曲するときに音作りでこういう作業やるしね。
なのでぜひ、できそうと思った方はチャレンジしてみてください。お友達のワールドクリエイターは喜ぶと思います。
あと、自分よりもっとうまく作れる人いると思いますので。

まあそんなこんなで喋りたいことは喋れたので満足です。
ぜひVケット5会場で耳を澄ませてみてください!Vケット5たのしいぜ!

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