見出し画像

日本国憲法を勉強す📚(#1)〜憲法は僕らの味方〜

日本国憲法は、私たちの権利を守るための基盤となるものです。現代社会において多くの人々が感じる不安を和らげるためにも、憲法を理解することが重要です。この理解により、「私たちはしっかりと守られている」という安心感を得られるでしょう。

しかし、現在政府は憲法の改正を検討しています。この改正が私たちの生活に悪影響を及ぼす可能性もあります。憲法改正とはどういうことか?何を変えようとするのか?それを知るためには憲法についての知識が必要です。私自身、憲法について詳しくはありませんが、この機会に学んでいきたいと思っています。

このシリーズでは、まず憲法の基本的な内容から学び、次に政府の提案する改正内容とその影響について考えていきます。このテーマは数回に分けて取り上げる予定です。


憲法は誰のために存在するのか?

憲法は、国民のために存在し、国民の権利と自由を守るための最高の法規です。この法規は、国が国民に対してやってはいけないことや、守るべきことを決めてくれています。

たとえば、憲法第21条では「表現の自由は、これを保障する」と記されています。これは国民が自由に意見を言えるように保護しているということです。国が国民の表現の自由を侵害してはならないという縛りを設けることで、基本的人権を守ることを保証しています。

この原則は「立憲主義」と呼ばれ、憲法によって国家権力が制限され、人権が保護されることを意味します。立憲主義の国では、憲法を変更することは一般の法律を改正するよりもはるかに厳しい手続きが必要となります。これは、憲法が国民の権利と自由をしっかりと守るためにとても重要ですので、簡単に変えられないようにしているのです。

憲法は、国家権力が国民の自由や権利を侵害することを防ぎ、国が強すぎる力を使って国民を困らせないようにするためにあるのです。


ストップさせよう!憲法改正!

こちらの動画は、今年の3月3日に行われた、深田萌絵氏と秋山弁護士による【憲法改正反対の勉強会】になります。とても勉強になります。是非ご覧になってください。

ここからは、この動画を基に語ります。動画の内容を文字に起こし、それを自分なりにまとめました。今回の記事では、16分25秒までのところを取り上げています。


パンデミック条約とIHR(国際保健規則)の改正

WHOが、パンデミック条約とIHR(国際保健規則)の改正を推し進めようとしています。先日(5/10)、パンデミック条約は合意できなかったのですが、論議は継続ということでWHOは諦めていないのです。

パンデミック条約が批准されると、誤情報や偽情報についてWHOに決められてしまい、それにより、私たちの言論の自由は奪われてしまいます。

しかし、現行の日本国憲法のもとでは、これらの措置が憲法に違反している場合、私たちは憲法を盾にして戦うことができます。ただ、政府は憲法改正を推進しており、もし改正が進められると、多くの問題が生じてしまいます。

現在私たちが当然のように享受している基本的人権、たとえば言論の自由や表現の自由、政治的結社の自由…。このようなものが制限されるリスクがあるのです。


なぜ憲法教育は不十分なのか?

私たちが受ける憲法の教育は表面的なものにとどまっています。学校で憲法について少し学ぶことはあっても、なぜ憲法が必要なのか、その存在理由や存在目的については深く触れられません。これは単なる教育のミスではなく、意図的なものです。

憲法の根本的な役割は、国家権力を縛り、その権力の乱用から私たちの人権を守ることにあります。この事実が政府にとって不都合であるため、憲法教育は意図的に制限されているのです。


憲法改正案が出されるときは、その意図を疑え

憲法改正の提案が政府から出されることは、その背後にある意図を慎重に考える必要があります。改正が提案される理由は、現行の憲法が政府にとって都合が悪いからです。私たちが憲法の真の意味や重要性を理解していなければ、GHQから押し付けられたのではないかという形式上の理由によって、改正を疑うことなく受け入れてしまうことになります。このような状況は、本当に危険な状況と言えるでしょう。


憲法のあり方を決めるのは、私たち国民

憲法は「国民主権」を重要な原則として掲げています。これは、憲法のあり 方を決めるのは私たち国民にあることを意味します。しかし、マスメディアからは、そのための適切な情報が提供されず、誤った情報が流されるため、それについて考える機会も意見を述べる機会もなく、本当の意味での国民主権は実現されていません。このような状況は、改正を進める際の「騙し討ち」とも言えます。


憲法13条:私たちの権利と尊厳を守る

ここからは、憲法について深掘りをしていきます。

憲法は、個人の尊厳、基本的人権、言論の自由、思想の自由など、私たちを守るための権利を保証しています。これらは、私たちが日々保護されるべき重要な権利です。

また、私たちに与えられた重要な権利の根幹には、個人の尊厳があります。憲法で特に重要なのが憲法13条です。

《 憲法13 条の規定 》

・すべて国民は、個人として尊重される。
個人の尊厳、人格の尊厳

・生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。
幸福追求権

⇒ 個人の尊厳、人格の尊厳

すべての国民は、個人として尊重されます。この尊重されるという概念は、憲法用語で「個人の尊厳」と呼ばれています。個人は人であるというだけで尊重されることで、この「個人の尊厳」「人格の尊厳」だと言われています。

人がなぜ尊重されるべきかというと、それは人が人格の主体だからです。ですので、尊重されるべき尊厳が生じます。

これは、「多数で少数者の権利を奪ってはいけない」ということを示しています。個人1人1人が人格の主体であるということだけで、最大限、国政の上でも尊重される、ということが謳われているいるのです。

そして、それを引き継いで、個人の尊厳の主体であるからこそ「生命、自由、幸福追求に対する国民の権利については、最大限の尊重を必要とする」と言っているのです。

大事なのは、生命の保護です。命は無闇に奪われてはいけません。また、自由についても同様で、政府による安易な制限は許されません。


⇒ 幸福追求権

幸福追求に対する権利というのが、「幸福追求権」と言います。ここが「幸福権」ではないというのが大事なところです。私たちは何のために生きてるのか?究極的には幸せになるためです。では「幸せって何?」という問いは個人個人で異なり、自分の心に問いかけることでしか答えられません。

ですので、「幸福権」と言うと、「幸福って何?」という問いには明確な定義が難しいのです。しかし、それぞれの幸福は異なるかもしれませんが、それを追求すること自体が尊重されるべきです。この追求は非常に重要であり、国政の上でも「最大限の尊重を必要とする」と言っているのです。


私たちは幸せになる権利をもっている

私たちは幸せになる権利を持っており、そのために活動し、思考し、言葉を選んで発することができます。これらの自由は、憲法13条によって保護されており、安易に奪われたり、制限されたりしてはならないと定められています。この憲法13条こそが、憲法の条文の中で最も上位に位置するものと言われており、これを守るために他の規定があるのです。


つづく・・

今回の内容はここまでです。

次回は、動画の16分25秒から「憲法の存在意義(制限規範性)」について取り上げていきます。

憲法について学ぶことで、その重要性を新たに認識しました(勉強はまだ途中ですが)。以前は憲法と聞いても、「基本的人権」や「表現の自由」など、かなり漠然とした理解しかありませんでした。

こうして学ぶことは、私たちが日常生活で享受している自由と権利の根底を理解するのに役立ちます。次回も、この深い学びを続けていきます。


👇 kindle出版しています 👇


この記事が参加している募集

公民がすき

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?