今年の3月に、FUJIFILMのX-E4というカメラを買いました。

このカメラを買うことになったのは、以前まで使っていたRICOH GXRというカメラが壊れたことがきっかけでした。GXRは5年ほど前に中古で譲っていただいたもので、特にトラブルもなく大事に使っていたのですが、今年の春頃に梅を撮っていると、酷い白飛びが起きるようになりました。それからというもの屋外で写真を撮ってもまともに写らなくなり、原因を調べるとシャッターが降りなくなっているということでした。

GXRの写りは大好きだったのですが、かなり古いカメラで、おそらく修理代金の方が高くなるであろうということ、そして調べてみると2015年ですでに修理対象商品から外されているという話を聞き、新しいカメラを買うことを決意しました。元々デザインをしていることもあり、Webサイトのデザインに使えるような高画質の写真を撮れるカメラは欲しいと思っていたので（GXRも普通に撮る分には画質に不満はなかったのですが、いかんせん画素数は今のカメラより低い）、GXRに外観が似ていてコンパクトで、画素数の高いカメラを買おうと思いました。

最初は「SIGMA fpが欲しい」と思っていました。よくTwitterでフォローしている人が撮影している写真で良いなと思う写真のSIGMA fp率が高いことと、シンプルに見た目が好みでした。ただ、値段がそこそこ高いので、金銭的にかなり背伸びをすることになり、もう少しランクを落としてもいいかなとは思っていました。

カメラを選ぶ悩みについてTwitterで毎日のように呟いていたところ、詳しい人からFUJIFILMはどうですか？という選択肢を勧められました。早速FUJIFILMのサイトを意気揚々と見ていると、X-E4が吸い込まれるように自分の目の中に飛び込んできました。一目惚れでした。

物はわりと直感で買う派なのですが、これだ！という直感があり、そして価格を調べると安い！ということで、ほぼ即決で買うことになりました。Twitterでフォローしている人のツイート検索をしてみても、自分と感性の相性が良さそうな人がX-E4を持っていることが多く、恐らくほぼ外れることはないだろう、という謎の自信もありました。フィーリングは結構大事だと思っています。
そしてあれよあれよという間にボディを新品で、レンズを中古の質が良いものを購入し、無事に物が届きました。

第一印象は「軽い、かわいい」。シルバーとブラックで結構迷ったのですが、個人的にカメラの色は黒が良いのと、GXRの面影（？）を感じられるのでブラックを選びました。ブラックでも普通にかわいいです。

早速レンズを装着し、ソメイヨシノが咲く前だったので早咲きの桜を撮りに行きました。GXRはずっと単焦点レンズを使っていたので、実は初めてのズームレンズに興奮を隠しきれませんでした。そして触り始めて数十分で、あまりの楽しさに「レンズを買い足そう」という決意をしました。よく聞くレンズ沼とやらの入り口が少しだけ見えたような気がしました。

事前におすすめされていたフィルムシュミレーションも使ってみると、これがなんとまあ楽しい。それまではLightroomで自己流レタッチをしていたので、フィルムシミュレーションを使いつつLightroomで微調整をする、という方向でレタッチをすることに。CLASSIC CHROMEの色合いがとても好きです。

その後は、桜シーズンだったこともあり毎日のように連れ出して桜を撮りました。我ながらいい季節にカメラを買ったなあと思いました。

最初はよそから来た新人のような感覚だったのに、徐々に自分の手に馴染んでくるのが楽しいです。そんな幸せを満喫していたところ、購入から1ヶ月が経つ前にストラップが解けて本体が落下し、レンズが故障するというハプニングが起こりました…。現在そのレンズは修理に出していて、その間何も撮影できないという寂しさに耐えられずに買った50-230mmのレンズが現在活躍中です。レンズを買うハードルが低くなりすぎていて困る。

そんなわけで、GXRで撮影していた経験を活かして（？）、マイペースに自然風景を撮影しています。望遠レンズを使っていて思うのが、地元の田園風景と広角レンズは相性が良いということ。出来る限り広々とした風景を写したい時は広角が役に立ちます。現在はその広角が使えないので、若干の不便さを感じています。レンズ、早く帰ってきてほしい…。

一方で、望遠レンズの楽しさも日々感じていて、上の写真のような水面のアップだったり、バックの山が際立つような写真が気軽に撮れて、使えば使うほど奥が深いです。もっぱら自然風景に惹かれて、似たような写真が多くなりがちなので、街中でももうちょっと撮ってみたいな、とも思っています。

カメラ、とても楽しいです。GXRもX-E4も、自分の大切な記憶を形にしてくれる愛おしいカメラなので、写された記憶を大事に、これからも撮り続けていきたいですね。