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X-E4で撮る舞鶴

京都の山奥に住んでいると、無性に水辺が恋しくなります。
自分が住んでいる周囲にあるのは田んぼや川、小さな湖のみで、普段海の景色を目にすることはありません。
夏になると特に、京丹後や舞鶴、宮津などの海沿いの景色を見たくなるのです。

そんなことを思っていた時、ちょうど家族の用事で舞鶴に行く機会がありました。
舞鶴は、昔から家族とよく行く身近な場所です。
自分が行く時に限ってどんよりと曇っていることが多いのですが、天気に恵まれれば綺麗な日本海を見ることができます。
(真冬に行くと突き刺すような潮風が体を直撃してくるので、防寒対策は必須です)

5年前の2月、iPhoneで撮った舞鶴

先日たまたま行った時は、曇ったり晴れたり時々小雨が降ったりと不安定な天気でしたが、時々見える青空が夏の空そのもので、「今、海に行って写真を撮らねば!」と思い、家族にお願いして海辺に近づいてもらい、キラキラと輝く海を写真に収めるはずでした、が…。

結果はこの通り。
事前に高く設定していたISO感度を標準に戻すのを忘れていて、見事に全部白飛びしてしまいました。
撮った直後にプレビュー画面で確認するのを忘れていて、帰る頃にデータを確認したら大惨事になっていた時の悲しみは忘れられません…。
ここまで飛んでしまうとレタッチで補正するのも厳しく、出来る限り白飛びしていない写真を選んで救い出せたのは2枚ほどでした。

iPhoneで撮影した動画から切り出したもの
昼間の海はとてもキラキラしていた

この後悔が思った以上に自分の中で尾を引き、「近いうちに絶対リベンジしたい!」と心の中で願っていました。

そして昨日。
幸運なことに、またも用事で舞鶴に行くチャンスに恵まれ、今度こそは!と念入りにカメラのチェックを行い、準備万端の体勢で臨みました。
あくまで用事のついでなので、着いた頃には18時を過ぎていましたが、外はまだまだ熱気が充満しており、夕方でもちょうどいいくらいでした。

一番最初に写真を撮ったのは舞鶴第3埠頭。
人は少なく、穏やかな海を眺められる絶好のロケーションなのですが、背後から当たる日光の威力が凄まじく、「暑い…」と声を漏らしながら撮影をしていました。
正面からは潮風が吹いてきて爽やかなのですが、「このまま撮影していたら熱中症になるぞ…」と思い、あまり長くはいられませんでした。
青々と輝く海がとても綺麗でした。

失敗した経験を踏まえて、改めて写真を撮ると、自分が撮りたい景色がちゃんと撮れた時の感動がいつもよりも強かったです。
目の前に広がる景色を、レンズで追いかけている時の高揚感はなんとも言葉にできません…。
自分が見ていた波の繊細さをカメラがちゃんと写し出してくれていて、その再現度に改めて感動しました。

次に向かったのは、先述の写真を失敗した場所であり、リベンジの本命である前島みなと公園。
この公園は舞鶴クレインブリッジを前方に望むことができ、広々とした開放感のある場所です。
訪れた時間帯が日没の間際だったので、先日のような夏真っ盛りのキラキラとした海ではなかったのですが、ゆっくりと日が沈んで行く様子を写真に収めることができました。

前方に大きなかなとこ雲が見えて、「ああ、夏だなあ…」と思いながら眺めていました。
この公園の真横にはレストランやコンビニがあるのですが、そこで過ごしている人々の姿も含めて絵になる場所でした。

太陽が真上に来る時間帯だと、少し緑がかってキラキラした海が綺麗に写るので、また機会があればその時間帯にも来れたらいいな、と思いながら舞鶴を後にしました。
軍港の風情が漂う舞鶴の他にも、日本三景・天橋立のある宮津、伊根の舟屋でお馴染みの伊根町、スケールの大きな景色が広がる京丹後など、京都府北部には素晴らしい景色がいっぱいあるので、またこの夏訪れることができればいいなあと思っています(北に行けば行くほど、やや遠いのがネックですが)。

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