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3冊の本

※この記事は約4分で読めます

こんにちは。
最近読んで面白かった本を紹介します。


現代民俗学入門: 身近な風習の秘密を解き明かす

編集 島村 恭則

例えば食事の時やなにか人からもらう時に【いただきます】って言うの?
という日常のちょっとした疑問に対してイラスト付きで非常にわかりやすく解説されており、さらに深掘りしたい人のために参考書籍の紹介まであります。

編集 関西学院大学 社会学部 学部長 島村 恭則教授による22人の民俗学者よる日常生活のなぜ?から都市伝説までを解説。
豆知識本としても楽しめます。

読み終わってもインデックスとして使えるので、手元に一冊あると非常に便利です。

文字とイラスト
さらに参考文献まで紹介してくれます

島村教授の対談動画もぜひご覧ください

奉納百景 神様にどうしても伝えたい願い

知らない場所ばかりでした

小嶋独観・撮影

全国の変わった奉納や供養の文化を中心に撮影された写真集です。
写真が趣味の僕としてはすごく参考になります。
先日もこの本を参考に九州地方へ撮影の旅にも行きました。

白鹿権現
鼻ぐり塚

先日行った白鹿権現も鼻ぐり塚もこの本で知りました。
民間伝承なんかが好きな人にはぜひおススメです。

タナトノート 死後の世界への航行

700ページ近くありますが
スラスラ読めます

ベルナール ヴェルベール・著

人は死んだらどうなる?

有史以来の謎であり未だ解き明かされる事のない最大の疑問
そんな死後の世界について科学的に研究し答えを見出そうとするSF小説です。
主人公のミカエルとラウルは疑似的な死によって、死後の世界を探索していきますが、僕が特に面白かったのは各宗教の死後の世界観をまとめた小レポートの数々です。
仏教の輪廻転生・キリスト教の天国と地獄・中国の神話・ネイティブアメリカンなどなどいろいろ紹介されますが、特に興味深いのがアサッシン派の地上の楽園論です。

アサッシン派の地上の楽園論とは?

まずアサッシン派とはイスラム教シーア派の分派で、大量のハッシシュ(薬物)を吸って暗殺行為をする事からこの名前が付いたと言われおり、
フランス語でアサシン(殺し屋)の語源にもなったイスラムの過激派集団です。

エルブルズ山脈の山奥の要塞に住むこの集団は、小規模の派閥だったために、通常の戦争を起こせる程の人数がいないため、暗殺術の技を磨いたと言われています。

暗殺の任務を受けた者は大量のハッシシュを混ぜたバラのジャムを食事と一緒に食べさせられ眠らされた後、秘密の庭と呼ばれる場所に運ばれます。
そこで目覚めると若い少年少女の奴隷に取り囲まれており、奴隷たちはどんな性的欲求にも応えるように訓練されています。
さらには極上の酒と食事と麻薬。
ここをアラーの楽園と勘違いした信者は酒にSEXに麻薬とありとあらゆる快楽を貪ります。

その後再びハッシシュで眠らされた暗殺者は元の場所に戻され、
アサッシン派の長老から「自分の秘術のおかげで、お前はアラーの楽園をひそかに味わう事が出来た、戦士として死ねばお前は死後にアラーの楽園で永遠に暮らす事が出来る」
と言われ暗殺者は死を恐れなくなったと言われています。

世界中の宗教とその死後の世界と実際死んだらどうなるかの研究

こんな感じの小レポートと共に実際に死んだらどうなる?をテーマに進んでいくSF小説です。
変わった小説は数あれど「死んだらどうなる?」を科学的に研究していく小説は珍しいと思います。
興味があればぜひ読んでください。
高校生の頃に読んだ一冊ですが改めて読み直したら面白かったのでオススメです。ちなみに絶版・・・
(アマゾンで古本が買えるので欲しい人は今のうちに)

まとめ

いかがだったでしょうか?
気になる本はあったでしょうか?
とても面白いので気になったらぜひ読んでみてください。
僕はホラー小説が好きなのでなにかオススメがあったら是非教えてください。

ここまでお読みいただきありがとうございます。
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