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夢日記(20240314)

 私は母と一緒に市民会館に行っていた。市民会館と言っても、隣には大きめのショッピングモールが設置してあり、休日だったのもあって家族連れで賑わっていた。その日は晴れで、日照りも頗る心地良く、まさに行楽日和であった。市民会館には、恐らく何かの申請をしに行ったのだろう(あまり覚えていない)。その後にショッピングモールで何か適当に昼飯を取ろうという話になった。

 さて、市民会館での申請も終わり、我々はぶらぶらとショッピングモールの外にあるフードコートを歩き回っていた。すると目線の先に、高校時代に苦手だった体育教師が居た。彼もどうやら友人(4人くらい居たと思う)と、フードコートで何を食べようか、歩きながら考えている様であった。彼とばったり会いたくなかったので、母に言って別の道に進もうとした、その時であった。目線の右の方に、矢のデザインの入ったバッグを持った人が居た。途端に、訳も分からず嫌な予感がした
 どうやらその予感は的中した様であり、突如どこからか現れた数々の赤い矢が、高校教師を貫いたのである。不思議な事に高校教師は流血する事無く、声を出す事も無く、静かに倒れた。

 周囲が悲鳴を上げる中、私と母は急いで市民会館に逃げ込んだ。市民会館は若干入り組んだ作りをしており、何度も市民会館にお世話になっている筈の我々ですら、建物内の構造をよく知らなかった。
 「赤い矢」から逃げ惑っている最中に、市民会館に相応しくない豪華な大講義室(NHKホールくらいの規模感であった)を発見したり、通る度に廊下の形が大幅に変わったりと、市民会館のトリッキーさにかなり苦しめられた記憶がある。

 暫く逃げ惑っている内に、何とか外に抜け出す事が出来た。そのエリアは先述したショッピングモールとは反対方向の位置にあったが、建物が幾つか建っており、日本人の他にも多くの白人や黒人(留学生であろうか)で賑わっていた。どうやら赤い矢は我々の幻覚で、そんなものは最初から存在しなかったのだと、母と会話して結論付けた(無論そんな訳は無いのだが、早く「赤い矢」の恐怖から開放されたかったのが実情である)。

 しかし現実はそうもいかなかったのである。黒人の青年がこちらを向きながら旗を振っていた。旗をよく見ると、






矢と剣のマークがあった。




「何だお前は!?」
 私は黒人にそう問うた。すると、天空から
「◯△■★■◯★△!!!!!」
と聞き慣れない老人の声(直感的に古代ギリシャ語の様な響きに聞こえた)で高らかに何かを宣言された後、周囲に例の「赤い矢」が現れた。矢はすべてこちらを向いていた。覚悟を決める間も無く、矢はこちらの身体を貫いた。

 私は薄れゆく意識の中、母に対して早逝を詫びる気持ちでいっぱいだった。母は悲しそうにこちらを見ていた。夢とはいえ、その表情がどうも強く記憶に残っている。

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