見出し画像

これから先、生き残っていく占い師とは


14年前、占い師という仕事を理解して欲しくて「占い師入門」という本を書きました。本書を読んで占い師になったというお声もたくさんいただいています。
近年、占い業界がとてもにぎわってきていて、占い好きとして嬉しいです。


占い師入門

けれど占い師さんの中には、占い師になってみたのはいいけれど、なかなかに厳しいと感じている方もいるでしょう。どんな業界も同じと思いますが、占い師も生半可な気持ちでは続けることはできません。
先日、占い師さんたちとミーティングしていたときにも、そういう話になりました。そのとき、これから先、生き残っていく占い師についてXにアップした内容を、ここにまとめておきますね。
一流の占い師さん、長年続けている占い師さんは例外なく、以下の5つすべてを兼ね備えています。

「この先、生き残っていく占い師」
1・技術を磨いている
2・情報発信している
3・チャレンジしている
4・考え方をアップデートしている
5・占い師と交流している

1・技術を磨いている


言うまでもないことと思いますが、もしかして、プロ占い師になったら、もう勉強しなくていいと思っている方もいたりして? とんでもない、一生勉強です。
占いは奥が深いです。学べば学ぶほど、疑問も出てきますし、まだまだ知らないことがたくさんあると痛感します。たとえば西洋占星術は数千年かけて何千人何万人の占い師が磨き上げてきた知の集大成。ぽっと数年勉強しただけじゃとてもとても追いつきません。
また占いにはいろいろな種類があり、多くの占い師が複数の占術を使い分けています。プロになってから新しい占術をマスターする人も多いです。一生勉強し、一生技術を磨き続けるのです。

2・情報発信している


これは現代ならではかもしれません。
昔は表社会に全く出ないまま、地元で口コミだけ受けている占い師もいました。現代でもそういう占い師はいるかもしれませんが、誰も知らないとしたら、結局、存在しないということになってしまいます。
情報発信しないと認識してもらえず、存在が誰にも伝わらずに……消えてしまうのです。つまり、そういう意味で「生き残れない」のです。
少なくとも今、占い師として活動している人がこれから生き残っていくためには、やはり、
「自分はここにいます! ○○で○○という占いをしています、こんなお悩みを解決します」
というふうに、自分とは何者か?何をしているのか?を発信が必要でしょう。
そのために何を使うかは人それぞれ、ブログでもSNSでも、現代は発信のツールがたくさんあります。

3・チャレンジしている


トリプルKイベントで

これは「トリプルK」がしてきたことなのです。
桜野カレン先生、香先生、高橋桐矢のトリプルKは、結成して7年目。コンテンツも本も出て、イベントをすれば満員。おそらく女性3人占い師ユニットとして、わりと上手くいっている方……と思うのですが。
けれど実は。これまでに結構かなりいろんなチャレンジをしてきているのです。その中には、一回だけで終わってしまったこと、数回続いて終了してしまったこと、企画したけれど、始める前に止めたこともあります。出版、イベント、マスコミ、媒体も規模もさまざま。少なからず成功せずに消えていった企画があるのです。どれが成功するかは、やってみなければわかりません。
アウェーのジャンルから依頼いただいて、「どうしよう?」と迷ったこともありました。
でもやってみなければ分からないのですから、やってみるしかないのです。チャレンジ無くして、成功はありえません。
そうして、7年続いてきたのです。
これからもチャレンジし続けていくと思います。
わたし自身も、トリプルKを見習って、チャレンジしていきます。

4・考え方をアップデートしている

これは、最近本当〜に強く思っています。
その1で占いには数千年の歴史があるから、いくらでも学ぶことがある、と書きました。数千年たっても人の本質は変わりません。悩んで迷って愛して憎んで。源氏物語に今のわたしたちが共感できるのは、同じ人間だからです。
けれど。時代が変わって違ってきていることもあります。
源氏物語の時代、女性は男性が訪れるのを待つしかありませんでした。身分の違いも大きな障壁でした。この数十年の間にも、男性らしさ、女性らしさとは何か、刻々と変化してきています。
時代的な背景を特に色濃く背負っている占いがあります。
たとえば立身出世し大金持ちになり子孫を増やすことこそ最強運とする占い。
でも現代だったらたとえば、出世を望まず、こじんまりと好きな趣味を楽しみながら一人暮らしを満喫する、そんな幸せも、おおいにありです。幸せの定義や価値観も変わってきているのですよね。
ですから占い師も、価値観を常にアップデートしていかなくてはなりません。
昭和のパワハラも今はありえません。平成のテレビやマスコミの隆盛も過去の栄光となりました。今、何が流行っているのか? みんながどんな日常を過ごしているのか? 何を求めているのか? 何が禁忌とされているのか? 常に「今」を知ることが大事です。
ニュースを見るだけでなく、いろいろな世代の人と話すことも大事でしょう。
SNSは見過ぎると、辛くなってくるのですが、それでも今を知るためにやっぱり欠かせないのです。
わたし自身、中身が昭和なので💦 常にアップデートしなくては!と努力しています。

5・占い師と交流している

特に「トラブルを乗り越えて」生き残るために、とても大事です。
なぜなら、トラブルで辞めてしまう占い師さんがとても多いからです。いくら才能があっても、お客さんがたくさんいても、どんなに順調に占いの仕事を続けていても、ある日突然トラブルに巻きこまれてしまう可能性は誰にでもあるのです。
昔よりは知られるようになってきましたが、やはり、占い業界は特殊なところです。占い業界ならではの不思議な出来事もあります。占い師さんには個性的な方も多くいます。どこにトラブルの種があるか分かりません。
わたし自身が占い師になったばかりのころ、占い師さんが集まる懇親会で、ちょっとしたことから、お互い髪をつかみあって大げんかになったという話を聞いたことがありました。占い師さんには、メンタル面で問題を抱えている方もいます。トラブルを誰にも相談できなくて、心を病んでしまう場合もあります。
占い業界には、誰とも馴れ合わなず、一匹狼として活動されている方も少なからずおられます。そういう生き方を否定するわけではありません。わたし自身も、ずっとそっち寄りでした。コミュ障でもあり、独学で本で勉強してきたので、仲間もいませんでした。でも、少しずつ少しずつ、知り合いが増えて、いろいろな占い師さんと関わるようになって、そして今、トリプルKとして3人で活動していて、はっきり断言できます。
ひとりでは、続けてこられませんでした。
なにかあったとき、占い業界でのトラブルを相談できる、同業者や、占い業界のことをわかっている人が、助けになります。たとえトラブルを解決することができなくても、「分かってくれる人がいる」ということが大きな支えになります。もちろん、そういう関係性は一朝一夕でできるものではありません。少しずつ少しずつです。
今1人で活動されている方にも、よい仲間ができますように。
そのために、ほんのちょっとだけ意識して、ほんの少しだけ勇気を出してみませんか。ずっと長く占い師として、活動していくために。

わたし自身も占い師として、この業界の一員として、これからもずっと、地道にコツコツ活動続けていきたいと思っています。
参考になれば幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?