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エリック・ホルダー元司法長官が大統領選挙に出馬すると・・・

アメリカの2020年大統領選挙については、民主党の女性上院・下院議員が五人も立候補を表明していることに気を取られていた。でも彼女たち以外にも、元ニューアークの人気市長でコリー・ブッカー上院議員もアフリカ系アメリカ人歴史月間の今月初めに立候補。そしてふと気がつくと、エリック・ホルダー元司法長官が数日前にアイオワ州デモイン市でスピーチをしたという。

アメリカ中西部の重要都市、デモインは、大統領選挙の際、アメリカ中で一番最初に党員集会が行われる場所。選挙近くなると候補が予想される政治家たちが顔を出してニュースになる。そこにエリック・ホルダーが行っていたとは。彼も大統領選挙に出馬するかどうか数週間以内に決断、発表するらしい。

候補者はそれぞれ特徴、個性があるが、ホルダーの場合はオバマ政権下で司法のトップだった超大物。もし立候補を表明すれば、その日からメディアが張り付いて取材をすることになる。モラー特別検察官が指揮するトランプ 大統領のロシア疑惑捜査に関する報道合戦も盛んな中、ホルダー元長官は毎日、疑惑についてのコメントを求められるだろう。モラー特別検察官は10年以上FBI長官を務めたが、その最後の数年間の上司はエリック・ホルダー司法長官だった。(上の写真は当時のモラーFBI長官、右がホルダー司法長官。)

折しも、メキシコ国境での壁建設をめぐってしびれを切らしたトランプ 大統領が非常事態宣言を出すと言っている。もはや何が「普通」なのかわからなくなっているアメリカ政治だが、大統領候補が現役大統領の疑惑について毎日コメントすることになれば、それも、「普通」ではない大統領選挙の一コマになりそうだ。

参考にしました


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