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ヴィクトリアマイル テンハッピーローズおめでとうございます 

勝ち時計 1分31秒8

クッション値9.5

レースラップ 12.2 - 10.5 - 11.1 - 11.6 - 11.4 - 11.6 - 11.7 - 11.7
前後半 33.8-35.0

最初の600m33.8秒は過去10年で2番目タイの速さ。
コンクシェルの岩田未来騎手が出ムチを6回も入れて予想外に速い流れになった。

速いペースだった2016年と2019年も2000m以上の重賞実績があった馬が2頭づつ馬券内に入っている。
2016年ミッキークイーン(秋華賞、オークス)、ショウナンパンドラ(秋華賞、JC)、2019年ノームコア(紫苑S、後に札幌記念と香港C)、クロコスミア(エリ女2着2回)

今年は3,4着がルーラーシップxディープインパクト。
5着がディープインパクト系xルーラーシップ。
5月の東京のルーラーシップ産駒は1600mよりも長い方が得意。
そのルーラーシップ産駒が上位に入ったのもこの速いペースのおかげか。

過去2回の速いペースでもストレイトガールとプリモシーンというむしろスプリント適性がある馬も上位に入ったが今回の上位3頭のこれからを考えた時に2000mの適性があるかもしれないと言うのは頭に入れておきたい。

マスクトディーヴァはもちろん、フィアスプライドも2000mの適性高そう。
テンハッピーローズも一度2000mで見てみたいな。

1着 テンハッピーローズ

スタートは普通に決めたが全体に速かったのでやや後方に。

馬群の外の列だったのも良かった。
直線で早めに外に出して不利なく長く真っすぐ走れた。
マスクトディーヴァなど不利なく走れなかった馬が何頭かいたのを考えると不利なく走れたのは大きい。
陣営は『長い年月をかけて1600mの距離に向けて進めてきました。馬に教えていく形で、距離を少しずつ延ばしてきました』と言っているが2000m行けると思います。
6歳だが去年から比べても馬体重増えているしまだまだ見せていない能力がありそう。
むしろ1400~1600mで惜敗続きだったのは距離が短すぎたんじゃないか?
エリ女出てきたら買い。

津村明秀騎手のコメント
「最後の直線は無我夢中で必死に追いましたが、直線がとても長く感じました。左回りが良いことは分かっていましたから末脚を信じて、4コーナーを上手くいってくれたらと思っていましたが、最高の形で直線に向けました。人気はありませんでしたが、チャンスはあると思っていました。

 GIレースはもう勝てないかもと、ここまで長くて長くて。でも諦めてはいけないと、GIに乗れるように朝から最終レースまで頑張ってきました。ここまで、家族の支えが一番大きいです。妻と息子二人はサッカーの試合を観に行っていますが、帰ったら抱きしめたいと思います。GIをやっと勝ちましたが、これで終わりではありません。これからも頑張ります」

この馬を穴馬に推せなかったのは私の怠慢。
気になる馬達を見返せば、血統的にも父シンボリクリスエス系で取り上げ、『前走マイルGⅡ5着以内』でも5着ドゥアイズと同じ0.4秒差だからテンハッピーローズも書いた。
そして評価は
『4歳春に成績向上し3勝クラスを勝ったエピファネイア産駒です。
まだ重賞勝ちはないが地味にリステッドを勝っていて、遅咲きエピファネイア系。
そして成績を見ていただければ3勝クラスを勝った後に10戦して0.6秒以上負けたのは1回だけという安定感。
1400mで中団でレースもできるので速い流れにも乗れる。
前走阪神牝馬はやや良くない内ラチ沿いを走った。
斤量56キロは初めて』

なんでもっと深堀しなかったのか!
前走でやや良くない内ラチ沿いを走ったのだからドゥアイズよりも評価してよかったし、上り上位率の高い馬の中でも位置取りは後ろ過ぎない。
さらにここ5走で32秒台の上りを2回も出している。
そして大きく負けない安定感。

この馬を見逃したのは競馬人として失格だ。
14番人気なのだから買えないって?
私の競馬道からしたら可能性のある14番人気の馬を軽視してしまったのは人間失格。

去年から株と競馬の2本立てですが、その二つの本質は大きくことなる。
『投資の本質はリスク管理』
『競馬の本質はリスクテイク』

株などの投資はリスクを慎重に見極めていかに回避するかが重要。

しかし、競馬は回収率をプラスにするにはリスクを恐れずに挑戦していかないといけない。
安全そうに見える人気馬、実績馬で当てていては的中率は上がるが回収率は上がらない。
一般的な理論は知らないが、私の競馬道では穴馬を当ててこそ回収率が上昇する。
それなのにちゃんと見れば可能性のある大穴馬を軽視してしまった。
悔しいです

2着 ◎フィアスプライド

スタートして最初は内側でしたが200m過ぎで上手く外に移動して2列目の前から2頭目といういいポジション。
ただ、コンクシェルが出ムチをしてまで先頭に立った事で予想以上に速い流れになってしまった。
直線で早めに前の馬の後ろから出たが残り200mでは脚色はかなり悪かった。
それでも2着に粘るのは筋肉の乳酸耐性が高いのか心肺能力が高いのか。
頑張ったが少し足りなかった。

ルメール騎手のコメント
「良い枠でしたし、良いポジションを取れて、ずっとスムーズな競馬でした。だんだん加速してくれましたが、フワッとしてしまいました。最後は精一杯の感じでした。それでもGIではベストパフォーマンスができたと思います」

3着 △マスクトディーヴァ

好スタートでいつもより前の位置取りも⑧に前に入られてから少し下げた。
3-4コーナーでは更に⑮にも前に入られた。
直線では前の⑧と⑮の狭い隙間をこじ開けようとして失敗。
フィアスプライドの内に進路を取って追い込んだが3着まで。

今日はこのレースだけでなく一日を通してモレイラ騎手らしくない騎乗が何回か見られた。
結果論だが⑮の外を狙えば結果は違ったかもしれない。
宝塚記念に出てほしい。

モレイラ騎手のコメント
「ゲートの中でテンションが高くなるところがありましたが、タイミングよく出られて、悪くないスタートを切りました。だいたいイメージ通りのポジションでしたが、周りの馬の動きから、スムーズな競馬ができませんでした。自分のベストを出せずに残念な結果に終わりました。しかし、レース中にいろいろあっても頑張ってくれて馬には感謝したいです」

4着 ドゥアイズ

外枠から道中は⑧の後ろを進み、直線ではマスクトディーヴァに進路を与えなかった。
最後は根幹距離でのスピードの差が出た。
この馬は非根幹の方が良さそうに見える。
クイーンSで出てきたら買いたい。

鮫島克駿騎手のコメント
「外枠でしたが、ある程度インで脚を溜める意識で行きました。直線では、人気馬が上がっていく時にすぐ横でしっかりとマークしつつ、良い形で抜けてきました。他の馬にぶつけられて怯むところがありましたが、不利があった中よく伸びてくれました」

5着 ルージュリナージュ

最後方から大外一気。
こういう時は腹をくくって大外でいいんですよね、追い込みは。
外差し馬場で力を発揮する。

横山和生騎手のコメント
「よく頑張ってくれました。ゲートの中で良い姿勢で待っていましたが、一歩目は速くありませんでした。それも頭に入れて、リズムを大事にしました。直線では2呼吸ぐらい待って、一瞬3着はあるかなという脚でした。広いコースが良いのかなと思います。距離は1600mから1800mぐらいが良いと思います」

6着 〇ウンブライル

位置取りはフィアスプライドの後ろでマスクトディーヴァの前といい位置。
直線でもフィアスプライドの後ろを進んで残り200mでフィアスプライドの外に出して追い込んできたが及ばなかった。

7着 モリアーナ

後方待機から外に出して追い出すも途中で手綱を落として拾う手間。
それが無くても届かなかっただろう。
勝ち馬とはストライドの差かな。
小回りの方が有利に運べそうだ。

8着 ▲ナミュール

高速の時計勝負で出遅れは致命的。
直線でも進路をスムーズに取れず、ゴール前では⑮が前をフラフラしていて全力で走れていない。
31秒台で走るにはスタートを決めなくてはいけない。
春東京はベストの舞台ではないがそれでも▲に選んだがスタートをミスるとは。

武豊騎手のコメント
「初めて乗ったので比較はできませんが、最後に追い出しても切れる脚を使えず、最後までジリジリという感じでした。この馬本来の決め手が出ませんでした。残念です」

9着 △スタニングローズ

ゴール前の脚の使い方が硬かったですね。
ペース速すぎてダメージを受けているかもしれない。

西村淳也騎手のコメント
「具合が良かったですし、良いポジションを取れたのですが...」



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