青春ごっこ

2023/11/26

 note用に記事を3つ書くも、なんだかなあって思って更新しないでいる。こうやって何もしないまま終わっていくのかな。そんなのは嫌だ。「ありとあらゆる種類の言葉を知って何もしなくなるなんてそんなバカな過ちはしないのさ」と小沢健二も歌っていた。時々このフレーズを思い出し、何もやれてない自分を悔やんだりする。恥ずかしくてできないこと、めんどくさいくて腰が重いこと、なんか眠くてだらだら寝てしまったり、もういい歳なんだからとすかしてみたり、そんなことばかりだ。このブログも記事を書いては溜めて、「なんだかしっくりこないや」なんてずーっと何も上げないでいることは簡単だ。だけどそれでいいのか? 簡単なことは簡単にできてしまう。難しいことはめんどくさい。でも大切なことは全てと言っていいほどめんどくさい。それを乗り越えるか否か。あーーー。人生ってなんじゃらほい。35才になっても毎日のようにそんなことを考える。人生って何だ?

 今日は破滅ENGINEというバンドでライブがある。破滅ENGINEとは元々ザ世界大戦ズというバンドで、そのボーカルとベースが中心になって結成されたもの。ドラムはサポートだったのでそこに僕が入り、ギターは今サポートでやってくれている人がいる。今日は4人での初ライブ。前回は中野の小さいバーで3人でライブをして来た。ライブというよりはスタジオライブという感じで、狭いし音響も照明もほぼ無いと言っていいようなもので、ドラムもかやり簡易的なセットだった。だから今日はデビュー戦と言っていい。しかもなんだかおもしろそうなイベントで、まだ朝の8時だけど結構ワクワクドキドキしている。バンドを再開してからなんだから熱い気持ちになることが多い。ドラムの練習がスポーツや筋トレみたいで、精神にいい影響を与えているのかもしれない。そしてバンドで夢を見れているのかも。正直いまやっているバンドは客観的に見てもなかなかカッコいいと思う。まだ入ったばかりだから個人的な気持ちは度外視して、贔屓目なしで見れている。なんか「結構いいところまでいけるのでは?」なんて思ったりする。やり方次第ではたぶんそこそこいける。そんな予感がしているから、ドキドキしたりするのかもしれない。そもそもカッコよくないバンドでドラムを叩きたいとは思わない。人生の時間を使うのであれば、いいバンドじゃないと嫌だ。そんな思いでいつもバンドをやっていた。だから今回も、たまたまの縁で加入させてもらったのにも関わらず、とてもいいバンドをやれている。その辺の運は結構自分でもすごいと思う。たまたまの巡り合わせがなんかすごくいい。自分で積極的に行くよりも、自然の流れの方が強い気がする。その辺の詳しいことはまた後日書いていきたいと思う。

 音楽中心の生活になるのがなんとなくずっと怖かった。しかし、最近は完全にバンド中心の生活だ。職場も音楽スタジオなので、常に音楽周りのことをやっていると言ってもいい。ドラムのバンドの他に自分が歌うものもやったりしているので、ドラム練習したりギター弾いたり曲作ったり、結構てんやわんやである。この感じ、実は10年前も似たような状況だった。職場もたまたま復帰させてもらって同じだし、絡む人も10年前からの人もいる。10年前に作った曲を演奏したり、10年前から知っている人たちと今バンドをやっていたり、2つ同時にバンドをやっているのも全く同じ。まるでタイムスリップしてきたような感覚がある。時代が変わり、状況にはだいぶ変化があるけれど、なんとなくそんな気がしている。音楽から離れていた10年間には、それはそれで色んなことがあった。引もこもって配信に勤しんでみたり、就職をさせてもらって毎日懸命に働いてみたり、アフィリエイト詐欺のようなものにひっかかって借金してみたり、自分の反省を振り返って小説を書いてみたり、アメリカ人の友達と毎日遊んでみたり、山手線を一周する配信をしてみたり、同性愛者にナンパされてルームシェアをしてみたり、まぁなんか本当に色々あった。金が無さすぎてギターや機材を本気で売ろうとしたこともあった。ドラムなんてもう一生やらないと思って大量のスティックを捨てたりもした。でも今、毎日のようにドラムの練習をしたり、頭の中で曲を作ったりしている。本当に不思議だ。昨日も川崎チッタに遊びに行こうとしていたし、今日は中野ムーンステップでライブだし、明日は下北沢にライブを観に行く予定。普通にバンドマンの日常という感じ。不思議だ。本当に人生というものはわからない。この歳でこんなことになるなんて想定外すぎる。音楽なんてとっくの昔に捨ててしまっていた。でもゴミ箱を漁ったらまだ奥の方に残っていた、みたいな。そして同世代の人たちでも、全然未だに続けている人が結構いることに驚く。みんなやっぱり捨てられない、もしくは捨てたものを拾ったりしているのだろう。そう思うとみんなが愛しくて可愛く思えてくる。そうやってなんとか生きる術を探しているのかもしれない。音楽なんて本当にごく一部の人しか金にならないし、好きじゃなきゃ100%やれないものだ。だからみんか好きで好きで仕方がないんだろう。そして音楽ほど人と出会える遊びもそうそうない。バンドは一人じゃできないし、ライブハウスも基本誰かとの共演が当たり前だから、いやでも人と関わり合うことになる。そういう〝青春ごっこ〟みたいなものをみんな求めてるんだと思う。わかる。楽しいもんなそういうの。だから僕もまんまと音楽の世界に戻って来てしまったんだと思う。人生って本当に不思議だ。

 音楽を再開するにあたって、語らずにはいられない人物がいる。そいつはもう亡くなってしまっているんだけど、毎日のように思い出し、毎日のように会っているような感覚がある。ザ世界大戦ズではそいつがドラムを叩いていて、僕はその時の音源を聴きながら練習したりしている。今住んでいる場所はそいつが拠点としていたようなところで、元職場(音楽スタジオ)が近くてお墓も自転車で行ける距離にある。だからたまにスタジオに練習しに行ったり、月一で墓参りをしたりしてる。破滅ENGINEというバンドをやっている以上は絶対に忘れることはないし、なんなら今後も毎日思い出すだろうと思う。共通点があまりにも多くて仲も良かったので、本当に弟みたいな存在のやつだった。今はそいつの分も人生を生きているような気がしていて、人生が倍になったような感じでめちゃくちゃ濃くてちょっと大変だけどとても楽しめている。そいつのおかげで学んだことがたくさんある。亡くなってから2年くらい経つけれど、毎日のように何か気付いたりする。今日のライブはそいつの知り合いもたくさんいると思われるし、世界大戦ズのファンの方も何人か来てくれる。それがありがたくて嬉しくて堪らない。僕にできることはいいライブをすることと、そいつの存在を忘れないで語り続けていくことだと思う。僕の人生にとってとても重大な役割なはずだから、頑張ってやっていきます。そしてそれは僕にとってとても楽しくやり甲斐のあることでもある。

 今日のこの記事は載せられるような気がする。これを機に週に1度や2度くらいは更新できたらいいな。文章は毎日誰にも見せないものを書いているんだけど、人に見せるものとなると全然続かないんだ。ブログなんて何度やったかわからない。絶対に途中で飽きてやめてしまっている。今回は続くだろうか。あまり気合を入れず、たまに書きたくなったらぶわーっと書く、みたいなスタンスでいいかな。それで何か伝わればいい。読んでくれる人が1ミリでも楽しんでくれたらいい。そんな感じで今日のライブ楽しんで来ます。読んでくれた人はありがとう。どこがでお会いできたら嬉しい。それまで生きていきましょう。では。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?