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#367 布団を干す

 今日は爽やかな五月晴れになった。日の当たる窓を全部あけて布団を干した。近所のおばさんが、「ええ天気やから布団を干すのにいい日やな~。」と言った。「そうやんか。ゴールデンウィークに、孫が帰ってくるので布団を干してるねん。」妻が答えた。すると、おばさんが「にぎやかになってええな~~。うちの主人が死んでだいぶたつけど~~。一人やから淋しいし心細いわ。」と言った。

 5年ほど前まで、私の周囲の家は高齢化していたけれど、夫婦で助け合って生活していた。私たちは、いつもあいさつを交わす中だった。
 3年ほど前に、隣の家のご主人が亡くなった。今は、80を超える奥さんが元気に一人で暮らしている。今年になり、道を挟んで前のご主人が亡くなった。今は、年配の奥さんが、帰ってきた息子さんと生活している。裏の夫婦は、相次いで介護施設に入った。今は、空き家となっている。

 先日、私の家から少し離れたところに住んでいる年配のおばさんの家に、引っ越し専用車が来ていた。係の人が家具や電気製品など積んでいた。近年定期的に娘さんが、おばさんの家に来ていた。多分娘さんの家に行ったのだろうと私は思った。

 少しずつ私の周りの人たちの人口が減ってきている。私は、隣近所の範囲では、体調などの近況を話し合う以外、親戚などの緊急連絡先やかかりつけ医の情報を交換するなどの必要性を切実に感じるようになってきた。

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