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30歳、年齢の数だけ本を買う

本日は30歳の誕生日です。

自分への誕生日プレゼントとして、年齢の数だけ本を買いました。
いままでの30年で蓄積されてきた自分の趣味嗜好、最近気になっているもの、これから知りたいと思っている事柄、そういったものが選書に表れているかなと思います。

同い年・スミスちゃんとの30歳バースデー企画です。
つまり2人あわせて60冊の本の紹介になるわけですね。30歳になったばかりの我々がどんな本を選んだのか、是非覗いてみてください。
(奇跡的に1冊選書が被ったため全部で59冊の紹介になりました!)


01

中川李枝子
『本・子ども・絵本』

30冊買おうと決めて最寄りの本屋さんに行き、最初に手に取った本。ぐりとぐらの作者である中川李枝子さんが紹介する絵本と児童書についてのエッセイ。挿絵が愛らしいです。『ふたりのロッテ』が入っていたのが決め手でした。

02

KAILENE FALLS
『日本のいいもの おいしいもの』

こちらも最寄りの本屋さんにて一目惚れ。アメリカ出身のケイリーンさんが描かれる水彩フードイラストがどれもこれも美味しそう!春夏秋冬と季節ごとの紹介になっているので週末食べたいものを探すのにも良いかも。資生堂パーラーや喫茶YOU、さらにはマリオンクレープ、セブンイレブンも掲載されています。

03

若林正恭
『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』

28歳のスミスちゃんが紹介していたオードリー若林さんの旅行記。読んでみようと思ってから2年経っていたってことですね。今回スミスちゃんとの企画の中で再度出会えて良かったです。モンゴル旅まで読んだのですが、旅行記としてだけではない奥深さがあって面白い。知らない景色をもっと見たいなあ。

「3ヵ国への旅」という若ちゃんの寄り道が、大阪の片隅でくたびれている28歳会社員の心を救ってくれた。

本と福岡、私の寄り道。

04

益田ミリ
『47都道府県女ひとりで行ってみよう』

しばらくはnoteで出会ったひとたちのお気に入りの本が続きます。良いタイミングで「もの書き100問100答」があってラッキー。すきな書き手のすきな本を読める幸せよ。益田ミリさんは『おとな小学生』しか読んだことがなかったので読むのが楽しみ。日本全国、わたしも行ってみたいなあ。

05

片桐はいり
『わたしのマトカ』

旅行に行きたいのね、という気持ちがバレバレになるラインナップ。海外には一度も訪れたことがないのですが、フィンランドはいつか行ってみたい国のひとつ。なかなか遠出がしにくい情勢ですが、本の中でめいいっぱい出掛けようと思います。

06

吉本ばなな
『TUGUMI』

高校生の頃と休職時にばななさんの本を片っ端から読んでいたので『TUGUMI』は一度読んだことがあります。こんなにも鮮やかで美しい表紙だったんだなあ。あまり内容を覚えていないので数年ぶりに読み返すのが楽しみです。

07

吉本ばなな
『キッチン』

こちらも読んだことがある本。ばななさんの本は「読む精神安定剤」だと思っているので疲れている時に読みがち。

08

江國香織
『きらきらひかる』

本棚に無くて驚いた本。すでに持っていると思い込んでいたなあ。今回の企画で購入して真っ先に読み返しました。読むの何度目かしら。
睦月と紺、その名前にときめいたのは何年前のことだったでしょう。久しぶりに出会ったそのふたりのことは相変わらず大好きで、そしてたぶん前よりも笑子の気持ちがわかるようになってしまった気がする。優しくて、おおらかで、そんな睦月に哀しくなってしまう感じが。

09

宮沢賢治
『宮沢賢治童話集』

noteで出会ったお友達、まほちゃんとリニューアルされた新宿・紀伊国屋書店に行った際に出会った本。6階の児童書コーナーで素敵!って盛り上がって、お揃いで買いました。友達と揃って同じ本を買うなんて大学の教科書販売以来かもしれない。子どもの頃『雪わたり』を何度も読みました。

10

田中孝幸
『13歳からの地政学』

ここからしばらくは学びのコーナー。30冊も本を選べるとなると、学びたいなという気持ちがむくむく湧いてくる。日本史や世界史の教科書を見ていて、最終的に手に取ったのがこちら。国際政治のニュースをちゃんと理解したくて。地政学の授業って無かったなと思いつつ、あの頃授業を聞いてもきっと関心が無かったんだろうな。

11

小巻亜矢
『サンリオピューロランドの人づくり』

普段ビジネス書は全くと言っていいほど読まないのですが、ピューロ好きとしてはやっぱり惹かれる。というのも「来場者4倍のV字回復!」と書いてありますが、Vの字の上下の点を実際に来場者として体験しているから。ひとり焼肉の経験はないですが、ひとりピューロの経験はありますよ。

12

坂本綾子
『今さら聞けないお金の超基本』

今年の4月から高校で金融教育が始まったらしいじゃないですか。正直とても羨ましいです。授業を一緒に受けたいくらい。お金に関すること、やっぱり一度学びたいよね、と思って選んだ本。ビジュアル版とある通りイラストや図解が多くて、開いた時に「読みたくな〜い」ってならないのがありがたい。

13

デイヴィッド・ホックニー / マーティン・ゲイフォード
『はじめての絵画の歴史』

はやく読みたい!わくわく。洞窟の壁画から始まり、iPadイラストまでの絵の歴史。たっぷりの挿絵がキュートでめくるだけでも楽しい1冊。本全体のデザインがとても好き。ページ番号のフォントや色合いも素敵。子どもにも伝わりやすいような工夫がされているものって惹かれるんですよね。

14

いしいしんじ
『書こうとしない「かく」教室』

大好きな作家・いしいしんじさんが「かく」ことについての本を出されました。元々講座があって、そこから書籍になっているのですが、思えばいしいしんじさんも大人向けの講座と子ども向けの講座で分けて開催していますね。子どもにも伝わりやすくという工夫。わたしの好きなものの共通点、発見です。

15

いしいしんじ訳
『げんじものがたり』

折り返しの15冊目。学びというよりこれは趣味。源氏物語のストーリーを頭に入れちゃえば古典の試験でどこの問題出されてもいけるのでは?と読み始めたのがきっかけではあるものの、面白くて高校時代にハマったんですよね。最近出たいしいしんじさんの訳は現代の京都弁なんですよ。

「あのひと」に、じつは、よう似たはる感じがこの子にあるから、僕、こんな風に、じぃっと見つめてしまってんねんな。

16

三浦しをん
『風が強く吹いている』

「キャラクターの台詞を書き写すなら誰?」と聞かれたら(どんな質問…?)「風つよのハイジ!」って回答します。わたしだって清瀬灰ニに出会いたかった。といってもわたしはアニメ版のハイジしか知らないので原作もようやく購入。走ることの理想の姿を見出したひと、走ることの意味を見出したひと、そこまでの描き方が本当に素晴らしいんですよ。風つよ、だいすきです。

17

佐藤友子
『フィットする暮らし』

「北欧、暮らしの道具店」が好きです。実際に購入して使用しているものもいくつかありますし、Youtubeで公開されている短編ドラマ『ひとりごとエプロン』は他のドラマに負けないくらいお気に入り。ドラマ内のインテリアが良いんですよね、遊び心のあるものが多くて。大人による自分のお城みたいなの。

18

甲斐みのり
『東京のおいしい名建築さんぽ』

名建築×おいしいごはん=最高!です。ドラマも切り取り方が美しかった。もちろん名建築のドラマなのでそこが魅せるポイントではあるんですが。ドラマを観ていて気づいたのは、わたしは階段のデザインが好きということ。手すりの曲線美にうっとりしがち。本に出てくる東京の名建築、制覇したいなあ。

19

地球の歩き方
ジョジョの奇妙な冒険

買うよね。ジョジョには多くの国が出てくるので盛り沢山な内容です。あとコメントが細かい。たとえばイタリアのサン・ジョルジョ・マジョーレ島だと「のんびり回っているとあっという間に日が暮れて、時間が消し飛んだかのような感覚に陥ることになる」なんて書いてあったりして小ネタが楽しすぎる。イタリアと杜王町(仙台)に行きたいなあ。

20

山田杏奈
『BLUE』

はーーー!!生まれて初めて同性の写真集を書いました!中を開くと語彙力が失われます。「はわわわわ」「え、かわいい」「あ、待って?」「嘘、なにそれかわいすぎない?」「いや待って、これは、目が合ってる」
アップの写真が続いても、全部違う表情なんですよね。役者として本当に格好良い。麗しい。かわいい。だいすきです。いつも頑張るパワーをもらってます。ありがとう杏奈ちゃん。

21

ミヒャエル・エンデ
『モモ』

表紙よりも背表紙の方がわたしは『モモ』を感じる。小学校の頃、1つ上の学年がこの劇をやっていて、1人の女の子が途中交代なしで1人で主演を演じ切り、歌も歌い、踊っていたんですよね。「みんなで」学んでいた小学校で、はじめて感じた圧倒的な差だったなあ。その劇を思い出してドキドキしちゃって、いままで読めずに背表紙だけを眺めていた本。30歳になって、やっと読むよ。

22-30

ラストは9冊まとめてのご紹介。とっておきの大本命です。
絶対にいつかは手に入れるぞとギラギラしていた、愛しの作家の全集がついに我が家にやってきました。だってね、もう書店で売っていないんですよ。お譲りして頂けて本当に本当に幸せ!

段ボール付きだと思わなかった…!

エーリヒ・ケストナー少年文学全集です!じゃーん!
『エーミールと探偵たち』『エーミールと三人のふたご』『点子ちゃんとアントン』『飛ぶ教室』『五月三十五日』『ふたりのロッテ』『わたしが子どもだったころ』『動物会議』『サーカスの子びと』全9冊。
届いて、箱を開けて、しばらく見入ってしまいました。家に、ケストナーの全集がある!子どもの頃に読んでいたものとおなじ装丁で!

子どものわたしにユーモラスに語りかけてくれていたのはケストナーでした。「子どもへの態度」ではなく、子どもを尊重して接してくれているのが文章越しにも伝わってきて読みながら嬉しく、そして誇らしい気持ちになったのをよく覚えています。
ああ、嬉しい!これはわたしの宝物になる9冊です。


以上が30歳のわたしが自分に選んだ30冊でした。
改めてお誕生日おめでとう!

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