岩波現代文庫/莫言/井口晃=訳『赤い高粱』『続 赤い高粱』話。恐るべき大作。残虐、派閥、性愛、飢渇、野生、日中戦争下における無数の主題がかたちをなした壮大な伝奇小説であり、逸話から逸話に移り、時間も超え、赤く染まる高粱を象徴とする戦時中の世が活写される。幻惑的にして真に迫る光景。

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