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集客の礼儀。

私は自慢じゃないが(いや、自慢できるレベルかも)

ライブの集客が壊滅的にできません。

人気がないんだよ。

以前はそんな事もなかったのですが
この6~7年でほぼアウトになりました。

しゃーない。
自己責任。

今では開き直ってネタにできるが

途方に暮れて病むくらい悩んだこの6年間。

集客できない。
でも歌いたい
でも配信はキライ。

どうしたか。

去年の秋に
集客しなくても歌える、パフォーマンスできる場所を片っ端から探しまくり
ここと思ったところをいくつかオーディションを受けた。

また、ライブさせて下さいと
企画書めいたものを作成して
プレゼンしに行ったりした。

探せば抜群にいい、
と思ったところが思った以上にあった。


そういうところは
場所に既にお客さんがついているので
つまり
大概オシャレだったりファンシーなところ
だったりするので

集客の必要はないが
自分のお客さんに声かけてみたら

あ、行きます

と、有難いお返事を頂ける事が多いと分かった。
これからどうなるかは解らん。

ただ、集客必要ナシのところは
こちらがリスクをとらなくてよい代わりに
ギャランティが出ない場合が多い。

要するに赤字になる。

これに対しては
自分の中で条件を決めていて

物販OKなところ

に出演交渉やオーディショントライを
絞っている。

勿論、自分の事を今まで全く知らなくて
偶々今日聴いた方々に
CDをお買い上げ頂くという事だから

そんな簡単にいくわけがない。

ものすごく戦略的になるし色々考える(笑)。
でも、そういうのが楽しい。
そういう楽しさ・愉悦がまさにビジネスで好き。


あと、自分の中では
赤字ではなく投資と考えている。

認知→人気→集客・ファン獲得

というのが流れだが
今は
認知→人気の一歩目をリビルドしている
と思っている。

認知されるためには
様々な場で歌わせて頂ける今が大変有難い。

・・・と同時に


誰も見向きもしなかった約7年間
腐らずに全力投球で練習はしてきて
本当に良かった・・

と、今心底思ってる(笑)。

資本主義社会だから、利益の追求と獲得がビジネスである事に異論はないが

同時に

ビジネスとは、投資・マーケティング・戦略から始まるものだとも思う。

絶望的だった、自分の音楽環境に
ビジネスの見込みが一筋入っただけで
こんなにも頭がクリアになり
色々な案を出しては検討して
準備を進めていけている今が

本当に楽しい。
練習以外にもする事ができて(笑)
本当に楽しいんだ。

自分が集客する、自分主催のライブだと
自分も辛いが
集客の告知される方もよっぽど辛いと思う。

今は、自分のライブを観たい
と、お世辞や口だけではなく
ハッキリと意思表示して下さる方々にのみ
お声がけさせて頂いているので
自分もお客様も、嬉しいと思う(笑)。
お客様はごく少数だけど、
それでもwin-winの関係に持ち込めたかな。


この1年は、万事が学びで
結果出すよりも
トライアンドエラーに費やしていいと思っている。

もし、またワンマンライブが出来るくらい
私の歌やパフォーマンスが愛される日が来たら
その時は
自分主催のライブは
もう、カルテットかクインテットの編成で
バンドサウンドでのパフォーマンスのみ行う
と決めている。

何故なら
それが私のお客様が一番求めている事だ
と、今ならハッキリ理解できるからだ。


クリエイターにせよ
アーティストにせよ
事業主・経営者にせよ

ともすれば

自分が何を得られるか
どれだけ得られるか

と、得られる事やものが
視点の主体となってしまい
それが思考や計画や自分のプライオリティになってしまうが

それでは人はついてこない
収益にはならない
と嫌になる程に学んだ

自分の事しか見えていないんだから。
お金を出す側の相手の事や心理やニーズや幸せを
わかっていない、わかろうともしない人間を
相手にする程
世間の人は寛容ではないよ。


一番自分の根幹にならなければいけないのは

自分は何を与えられるか
それがちゃんと受け取りやすい形で
伝わっているか

という事だと
気付いてからは
それについてひたすら考えて、業務改善(笑)
に精を出している。
今、寝る時間以外はずっと仕事してるか
仕事の事を考えているか
ビジネスの文献を読んでいる。
もう、毎日楽しくて楽しくて・・(笑)。


あと、最後に
自分が集客する側として
ここまで書いてきましたが

集客される側として
お知らせ頂いても
お知らせ頂いた方と仲良くても

これだけは絶対に行かない
足を運ぶ気になれない

と思ってしまった事例を上げます。
意外に、やってしまっている人いるんじゃないかな。
受け取る側は、こう考えちゃう
というあくまでも参考に。

1)お知らせがテンプレート

→告知文をそのままコピペしてLINEなりメールなり送ってきたものには返信すらしない事にしています。
私(観る側)を人ではなく数と見ている事がバレバレなんで。

私にライブやステージを見てほしいんじゃなく、集客の足しにしたいんだな、と受け取ります。

個人宛に送るのであれば
テンプレートの他に
冒頭に、せめて二言くらいは
その人への心のこもったメッセージくらいつけましょう。


2)料金とパフォーマンスが釣り合っていない。

→かつて、チケット¥4,000の舞台を拝見した時

「これなら、高校演劇の地方コンクール(無料観覧)の方が、ずっと上手な芝居をする高校が
いくつもあったし、役者(高校生)も沢山揃っていた・・」

と、多大なショックと驚きと衝撃を受けて呆然としてしまった事がありました。

何でこれで
¥4,000という価格設定にしようとしたのか

演出は本当にこれで最終的なOKを出したのか

とゆーか、これを本当に「良い」と
主催と劇団は思ってステージに出したのか。

色々疑問過ぎてしばらくの間このショックは
暫くの日数の期間、おさまりませんでした。

この経験は反面教師にして、今も自分を戒めています。


3)互助会はもう一切止めました。

→観に行くから観にきてね、では
自分も相手も辛くなる。

今は、本当に観たいと思うライブやステージだけ年に数回、観に行っています。

結果、足を運ぶのが
Blue Noteかビルボード
シアタークリエ、帝国劇場
という結果になってしまった。
(今何をやっているか、自発的に沢山色々なところチェックしているんですよ)


やっぱりライブや生の舞台は
観るからには
凄くいいものを観たいんです
観た後、しばらく多幸感に包まれていたいんです。
元気に幸せになりたいんです。
(ハッピーエンドしか受け入れられない訳ではない)

・・となると
観劇やライブ鑑賞が好きで積極的に足を運ぶ人程
観るのはトッププロかトップアーティストのパフォーマンスになってしまう事に気付いた(笑)。

そして、何故に自分が集客が壊滅的にできなかったのかも理解した。
(勿論、原因は一つだけではなかった)

でも、いちミュージシャンとして
これからもパフォーマンスしていきたいのであれば、それは気付くべき事だと思う。


頑張れ自分!!
もの凄く、自分を戒めました(笑)。

お金とお時間を頂く以上
パフォーマンス・観る事で得られる満足感が
価格と釣り合っていなければ
お財布を開く気にも、自分の時間をそこに提供する気にもとてもなれない。

だから
前述の

「自分は何を与えられるか」

について
きちんと自分で厳しく冷静に把握していなければ
ビジネス・営利は成り立たないなぁって

(身内や仲間ばかりで褒め合っていると
それが客観視できなくなるので
時には第三者のキッチリした意見をもらう事も必要だと思う)

音楽で方向転換したら
自分の視点も大きく変わりました。
反省や自戒もあるけど
全て活かしきって
今の活動に投球します。








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