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もうすぐ会えるあなたへ。

2022年11月15日現在、あなたはまだお母さんのお腹の中にいます。まだまだ産まれる兆候はなく、時には呻いてしまうほど、力強くお腹の中で元気に動いてくれています。
そんなあなたとの時間を、お父さんもとても愛しく大切にしてくれています。

今日はひとつだけ、どうしても伝えておきたいことがあり、あえて公開という形をもって、のこしておきたいと思います。

いつかあなたも「何故こんな残酷な世界に私を産んだのだ、頼んだ覚えもないのに!」と思う日が、もしかしたら実際に言葉に出す日が、来るかもしれません。そんなことを真っ先に考えてしまうのは、かつての私が同じことを考えてたからなんだと思います。

(あなたには、うまく想像がつかないかもしれないけど)お母さんが10代のときは、真剣にそんなことばかり考えて、悩んで、思い詰めていた時期がありました。自分で自分を傷つけ、蔑ろにしていた、ことがありました。

そんな過去がある私が、あなたの母親として言えることは、「あなたはたくさんの人に望まれて、待ち焦がれられて、そして愛と祝福をもって、その命を大切に大切に見守られながらこの世界に迎えられたのだ」ということです。

その人たちは、絶対的にあなたの味方で、あなたの幸せを何よりも信じ、よりよいものとなるように、あなた自身がこの手紙を読んでいる今も祈り続けていてくれています。
そして、お母さん自身もそうやってこの世界に生まれてきたのです。

だからこそ、私はこの世界の楽しさや美しさ、面白さや可能性を信じて、あなたにそんな世界を見せたい!と、会いたい!と強く強く望めたのです。

なんてことを言いながら、この世界は楽しいことばかりではなく、悩んだり困ったり、苦しむことにも出会います。頑張ることも大切ですが、逃げることだって、手段のひとつだと覚えておいて下さい。何より、悲しいときは思い切り泣き、甘えたいときは、お母さんやお父さん、そしてまわりにいるたくさんの味方に、思いきり甘え、頼って下さい。

あなたのたくさんの味方である人たちとひとつだけ違って、お母さんが何より誇らしいのは、そんなあなたをこの身体の中に宿し、世界に出てくる準備を共に出来ていることです。
こんなにも愛しくて尊い感情を、あなたと出会わなければ得られなかった体験を、私にプレゼントしてくれて本当に本当にありがとう。

この特別な十月十日の日々のお礼を、私の一生とすべてをかけて、あなたに返していきたいと思います。

だから、安心して産まれてきて下さい。
あなたに会える日を心待ちにしています。




よくいく居酒屋のハイボールは、1杯190円です。もちろん深い意味はありません。