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こどもとあそぶ。ことばであそぶ。〜⑨絵本がきらいな子だっている〜

子どもは絵本が大好き!とはかぎらない

前回投稿はこちらです。

仕掛け絵本の紹介

絵本が子どもの発達にお役立ちというのは誰もが知るところ。子どもたちを寝かしつけるときの絵本の読み聞かせを頑張っているというご家庭も多いことでしょう。

けれど一方で、絵本にまったく興味がないという子もいます。「子どもをおひざに載せて読み聞かせをするのが夢だったのに……」と嘆くママも。

そんな絵本苦手のお子さんにオススメしたいのは仕掛け絵本です。「ぼうしとったら」や「かぜビューン」などは、展開が面白く、絵本ぎらいもくすっと笑いながら読めます。

「でも、0−3歳って書いてあるし。うちの子もう年長なのに」と思われるかもしれませんが、絵本に表記されている年齢は、子どもの語彙力や理解力を考慮したただのラベルにすぎません。子どもっぽいなどと考えず、3歳の本なら年長さんでも理解できる!と思って、取り入れてみてください。

どうしたら絵本好きな子になってくれるのか

多くのパパママたちは、我が子に絵本好きになってほしいと願っていることでしょう。どうしたら絵本が好きになってくれるのかなと悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。「どうしたら」と考える前に、「なぜ絵本がきらいなのか」を考えてみると、道が開けそうです。

「なぜ絵本がきらいなのか」。子どもの理由は単純明快、それが面白くないからです。大人が良かれと思って選んであげている絵本が、その子の語彙力や理解力に追いついていない可能性があります。あるいは単純に話が長すぎるというのも。けれど大人が読むことを強要するので仕方なく付き合うものの、やっぱり退屈でごぞごぞ動き出し結局怒られるーー「絵本は怒られるからきらい!」という子が出てくる原因のひとつかもしれませんね。

そもそも我々大人は、月に何冊の本を読んでいるでしょう? 子どもに読み聞かせる絵本の数だけ、ためになる実用書を読んでいるでしょうか? 大人だって漫画やラノベを楽しむ文化がある中で、子どもにだけ「いい絵本」を読ませようとするのには無理があるんです。

絵本は誰のためのもの?

結局のところ、大人が読ませたい絵本は、必ずしも子どもが好きになるものとは限りません。だったら子どもの目線までずっと自分が降りて、「いい絵本」でなくとも「面白そうな絵本」「退屈しなさそうな絵本」を選んでいくのがいいと思います。

仕掛け絵本はあっという間に読み終わってしまう? いえいえそんなことはありません。絵本はそもそもコミュニケーションの道具。パパやママが子どもの頭に向かってふーっと息を吹きかけてみてください。「かぜビューン!」と真似しだす子どもたちは、きっとパパやママとの絵本の時間が楽しくなっているはずです。

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