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【#WJ21】週刊少年ジャンプ2024年21号感想【寿司いくら】

アンケ1:ツーオンアイス2:グググ 3:鵺


ジャンプ歴20年Vtuber寿司いくらのジャンプ感想です。
毎週火・水曜22時からの配信でも感想を語ってますのでそちらもよろしければどうぞ!
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【#wj21】ベテランジャンプ読みと週刊少年ジャンプ21号の感想を語り合おうぜ!前半戦!【那波歩才先生帰還!極東ネクロマンス!!】

【#wj21】ベテランジャンプ読みと週刊少年ジャンプ21号の感想を語り合おうぜ!後半戦!【累々戦記終了!戸神ちゃん……】


●極東ネクロマンス 1話

表紙
『ALIENS AREA』の那波歩才先生の帰還!!待ってた!!
予告カットだと色味がわからなかったメインキャラ3人。
ピンク黒黄色でなんとなくバランス整ってる気がするし見た目いい感じだな。
巻頭カラー
なんかよくわからんけど良い雰囲気の1ページ目。ピンクの子かわいい。
からの見開き。
那波先生はALIENS AREAの時も単行本表紙とかでセンス爆発してたんだけど、ここの見開きもあえてキャラたくさん出したりせずシンプルにメイン2人でまとめてきたの独特のセンス感じる。黒い煙みたいなの妖しくてかっけ〜。
本編
おばあちゃん子の宇埜薫(うのかおる)が主人公。
車道側歩いて傘もさしてあげて、何より「昨日もシャケ焼いたよ 肉食おうぜ」この何気ない会話の温度感が好き。
「そういう時は少しだけ手の込んだ料理をリクエストする」「俺はばあちゃんの俯いてるのを見たくない」
直接的な表現(ばあちゃんが好きって言わせる等)をしてないのに節々から「ああ本当にこの主人公はばあちゃん大好きなんだな」って感じがして好感持てる。
ばあちゃんに生じた異変にモヤモヤしつつも向かった学校では、偏屈な炎上小説家の天涅耀司(あまねようじ)と遭遇。
態度と小難しい言葉遣いでめんどくさそうな性格を描写しつつもサインのくだりでサラッと印象良くしてるのは上手い。キャラ立てスムーズだな〜。
で、そんな天涅さんに連れられて車に。車の中では同じようなコマが続いて停滞してる感じだったのが……
めくりでいきなり握り潰される"死霊"でオッ!ってなった。緩急〜!
「霊的(スピリチュアル)なことは精神的(スピリチュアル)な事が強く影響する」この言い回しはどうなん!?とは思っちゃったけど。
で、車から偶然見かけたばあちゃん。
勢いで追っかける薫に対し車停めなきゃで慌てる天涅さん。意外とこういうとこちゃんとしてる。
ばあちゃんの身体からは死霊がとんでもない量出てきて集まってひとつになってデケェ化け物に。
漫画における魂の描写、何気に球体じゃないのって珍しいかも。こういう起き上がりこぼしみたいな人形型って独特だ。
薫、思わず止めに入ったのももちろん偉いんだけど、一回死の恐怖をまざまざと実感したのにそれでもなお立ち向かっていく精神性がめちゃくちゃカッコいいな。
そこでお父さんから貰った指輪から何かが発現。なんかスタンドみたいなやつ出てきた……!?
花持ってるけどこれアネモネと被ったりする……?
ガッツリ頭吹っ飛ばしたけど再生してきてどうすんねんこれ!?となっていたところで天涅さん登場。強キャラ感ビシバシで良いねえ。
天涅さんのスタンドは表紙にも巻頭カラーにもいたピンクの女の子チタリ。この子が剣の形になって、それで死霊を斬る、斬る、斬る──
バラバラにした死霊を手前、天涅さんを奥に配置しつつも、フォーカスの差で奥の天涅さんに視線が向くようになってるのオシャレでカッコいい画面作りだな〜!!那波先生のセンス爆発って感じ。いいねえいいねえ!
オヤツ食べるチタリちゃんかわいい。てかチタリちゃんロリかと思ってたら意外とおっぱいしっかりあるな!?格好もずいぶんえっちだ…‥
この戦いをきっかけに薫は天涅に弟子入りし死霊術師(ネクロマンサー)の世界へ……というところで1話〆。
話を薫の描写、天涅の描写、死霊の描写、とシンプルに絞っていたおかげでかなり読みやすかったしキャラも好感度高くて良い1話だったな。
何よりどこかオシャレで乾いた独特の空気感が那波先生の漫画って感じでめちゃくちゃ良かった。
次回以降も楽しみです。

●ONE PIECE 1112話

連載再開!おかえり!
休載なんて無かったかのようにスッと始まるな……って思ったけど全部読み終えてみると各戦場の現況確認みたいな回だった。
ナス寿郎、フランキー&ボニー、ヨーク&マーズ聖ときてカク&ステューシー。
ステューシーはバリア解除の任を引き受けて取り残されることを選んだっぽい。本人は覚悟完了してそうな感じだけど、な〜んかそれで終わりとはあんまり思えないよな〜。あと単純にカクはどうなんのって話もある。なんか余裕こいてるけどルッチって助けに来てくれるかまあまあ怪しくないか。
ナミたちの方でもなんかエジソンが急に身体張り出して……何をする気だ……!?
終盤はルフィたちのバトル。
ピーター聖サンドワーム、こないだはドリーとブロギーに輪切りにされてたし、今回はルフィにアガボォォ!!!させられてるしやっぱ五老星のおもしろ担当なんじゃないかこの人。
ブロギーにもらってルフィが食べてた「ハカール」、実際にアイスランドあたりで食べられてる料理らしい。ブロギーのデザインとか思えばかなりヴァイキングって感じだし、エルバフはまさに北欧のその辺のイメージなんだろうね。
さらに追ってくるウォーキュリー聖の封豨。ギア3で怯ませられちゃうのォ〜!?と思ってたら全然効いてなかったしむしろ殴ったルフィのがダメージ受ける硬さだしちゃんと格は保たれてた。
最後にはナミたちにはサターン聖、ボニーたちにはナス寿郎聖、配信電伝虫のもとにはマーズ聖と、各地に配備される五老星。
「ここさえ超えれば」という感じで、いよいよエッグヘッドもクライマックスといった趣。
ベガパンクの配信の内容も気になるね。
配信電伝虫ダミーくせ〜。

●夜桜さんちの大作戦 223話

旦の一味が船ごと落下。
……と思いきや巨大なタコっぽい生き物「レギオン」によって阻止。
二刃の合気を破るの普通にだいぶ強いな。
夜桜家と旦の通信を間に挟み中盤にはゴリアテとレギオンの大怪獣バトル。
「ゴリアテ無限大(マキシマス)」
でっっっっっか!!!
高い知能、乗り物の運転だけじゃなくて巨大化して戦闘も可能なんだ。
ずっと思ってたけどゴリアテまじで何者なんだよ。
そこにレビヤタンも文字通りいっちょ噛み。巨大サメが加わると一気にB級映画感が強まるな。 
そんな中レギオンが腕の一本を発射、無数に分裂して島の警備員たちを襲う……!!
名前からして分裂しそうだったなでやっぱりって感じ。
そこに頼れそうで頼りない、でもちょっと頼れる感じで登場したのは草助!!アニメにちタイミング合わせてきてる感じかな。
何気に銀級になってて「道端先生」呼ばわりされてんの笑う。まあ新人スパイたちからしたら銀級は先生扱いなのもわかるけど。
カッコよく美味しいところを持っていくのは太陽。この2人の同級生の友人の距離感出してくるのなんかいいねえ。

●願いのアストロ 2話

センターカラー!
キリッとしたヒバル。
腕からバチバチ出てる何か、先週は緑がかってたけど今週はほぼ白。その辺フワッとしてるのかな。
あと今気づいたけど家紋は「世」の字とダイヤモンド(金剛石)がモチーフになってるんだね。
本編
1話の2週間後。らしい。
テラスがずーっと面倒見てくれてたみたいだけど、起きたときそばに座ってたってことは本当につきっきりだったってことやんな。
それにしては寝起きのリアクションアッサリしすぎてて冷静に考えるとちょい怖いな……
1話のじーちゃん生きてて嬉しい。プルプルしてるけど心は強くてちょっとなんか良いな。
で、今回は世剣組"鷹派"がチョーシこいてますよというお話。
ヒバルが殴り込んでいったところ、"あの力"……アストロを皆当たり前のように使ってきて早速能力バトル。
でも設定的にどんな強面で恐ろしい敵でも大事な物握りしめて流れ星に願うロマンチシズム持ってんだよな……って考えるとちょっと面白い。ここは作者も分かった上での擦りどころとして用意されてる気もするけど。
チュートリアル雑魚敵1人目は「素手で人を殺してぇ」と願った"太刀腕(ドスワン)"の使い手。……それって素手に入りますか!?
2人目はどんな攻撃も通さねぇらしい"鉄身"の使い手。ハンドグリップそんな大事なんだ……
まあ2人ともいかにもなかませなので余裕でワンパン。攻撃が通らなくても吹っ飛ばされるのは止められなかった。
「素手(ステゴロ)"発砲"(マグナム)」
の見開きは個人的には正直そこまでって感じだったけど、その後の「世剣ヒバルがいつでも相手になってやる!!」と「みかえりはコレで十分!!」がめちゃくちゃ気持ちいい主人公だなって思ったのでなんだかんだ悪くない第2話だった気がするな。
みかえりがひらがななのは「みかえり」と「みかじめ」でかけてるみたいなことだったりすんのかな。

●超巡!超条先輩 11話

「珍宿桜祭り」前編。
ポンちゃんの同期の丸山と角川が登場。この2人は左門くんで言うヤーさんと嬉村になれるのか。
普通の人からしたら犬養警視はやっぱイケイケのスーパーエリートなんやね。初登場時はそんな感じだったもんな。
対策会議では実際めちゃくちゃ有能で立派な人物であることが示されて。
本当は激キモであることが分かっている上でただただ有能な働きぶりを見せられると逆に笑っちゃうっていうバグ技みたいな笑いだ。
ただそれもすごい頑張ってキモさを抑えてるだけ……であるどころか、「しくじったら珍宿の治安に影響する」とすることでミッションとしての立て付けがしっかりしてくるというか、ポンちゃんと恵那院が頑張らなきゃいけないシチュエーションになるの良い導入だね。
からの最後には非番のはずの超条先輩がなんか現場にいる!!ということで。
いつもはなんだかんだ頼れる超条先輩が、逆に今回はこの場にいることがヤバいという状況、新鮮な構図(11話で新鮮も何もあるか?)で楽しい。
今回もルビ芸絶好調で楽しかったけど、次回はもっと楽しくなりそうな予感。

○呪術廻戦 257話

冒頭から情報の奔流。
・宿儺は実は双子キャラ
・虎杖の親父は宿儺の双子の兄弟の生まれ変わり
・てかそもそも輪廻転生とか普通にある
・虎杖には元々指が1本封印されていた(1話時点で2本)
1ページちょいの情報量じゃねえなあ!??
特にびっくりなのは虎杖が元々1本持ってたってやつ。指の本数なんて常に何本食ってて何本は不明で……って把握してたはず(特に新宿編は全部把握してたつもり)だったのによくよく考えたら1本は不明だったっていう。これはうまいことミスリードされたわ。
2ページ目からは戦闘。
黒閃の撃ち合い……からの虎杖が繰り出す「御廚子」!!
五条が言ってた「そのうち君の体には宿儺の術式が刻まれる」ってデタラメじゃなかったんだ……(五条の発言への信頼度の低さよ)
てか宿儺の術式の名前が「伏魔御廚子」であるという描写になってる感じかこれ?御廚子は領域展開の名前であって術式名は別にあるのかと思ってた。
虎杖の斬撃、「触れないと使えない」とか、「事前に切り取り線が出る」とか宿儺のそれと仕様全然違って面白い。切り取り線出るのかわいいな。ほんとに覚えたて感ある。あと同じ能力でも使用者によって仕様が違うのってなんかワクワクするよね。
しれっと虎杖が受胎九相図4番〜9番を取り込んでいたことも確定。これはまあ予想の範囲内ではあった。
さらにイノタクによる割り込み!
出た!!「四番「竜」」!!!
マジで残ってる要素一気に回収してきたな。決着が近いかこれは……?
そこからも怒涛の勢い!
黒閃を撃つ!撃つ!斬撃を食らう!食らう!
どんだけ攻撃食らっても一切怯まずガンガン攻撃する虎杖かっけえわ。痛みでは虎杖悠仁は止まらない……
実は今週一言も喋ってないし、集中してるようにも「部品」に徹してるようにも見える。
最後の最後には戦線離脱したかに思えたイノタクが作った一瞬の隙を突いての黒閃直撃!!!
前回からカウントして7連続とかになるのかな?
虎杖……お前が主人公だ……!!
(黒閃連続記録ってのがどうカウントされてるのか実は謎だけど。間に通常攻撃とか挟んでも連続扱いな雰囲気あるよね)
宿儺が「小僧ぉっ!!」とか言って焦りを見せてるのもようやく手が届いた感あってカタルシスあるんだよな。
ナナミンの形見の投擲で作った隙でもあるからナナミンにも手を貸してもらったみたいでなんか良いな。

○アオのハコ 146話

センターカラー!
つままれマスコットって感じの面々。
雛ちゃんかわい〜。体操っぽいポーズ。
あと西田先輩のトマト感。
本編
1学期も終わり夏休み。
前半のメインは菖蒲ちゃんとメガネ。
花火大会のためにバタバタしてる菖蒲ちゃん、浮き足立ってて良いねえ。
こんな急いでるのにメガネとの会話には自然に足を止めてくれるっていうね。
そのメガネくんは幼馴染の咲季姉と家族ぐるみで花火大会。咲季姉……かわいい……
後半は大喜。
「お面の時点で終わった」って何?
てか浴衣だけじゃなくてヘアアレンジまでしてんの千夏先輩強え〜〜!!
髪も巻いてるし。
"このデートのためにおめかししてきた"感がビシバシ出ててかわいい。
久々にがっつりイチャイチャできそうでいいね。

○あかね噺 107話

前半はあかねと志ん太。
ちょっとツンなあかねとしどろもどろな志ん太、年頃の娘と父のリアルな距離感でニヤニヤしちゃうな。基本素直なあかねの、父親の前でしか見せない一面。
「落語家になったんだな 朱音」に対しての「こっ…子供扱いすんなし!!」は照れ隠しかな。かわいいね。
からの「楽しいよすっごく」は逆に素直でまっすぐで良いシーン。まるで最終回みたいだ。
後半は志ぐまと三禄。
阿良川が柏家から派生して興った流派とか、一生と志ぐまもかつて柏家一門だったとか、驚きの新情報がどんどこ出てきた。"柏家禄ゑん"はともかくあの一生が"柏家生そば"はちょっと変な面白さ出ちゃうな。
三禄は"あの頃"に戻りたがってるよね。今後何かが起きたら味方になってくれそうな雰囲気ある。
さらに先代"志ぐま"の話も。
「柏家生禄」……
「生」の字が阿良川に、「禄」の字が柏家に継がれてる感じかな。
最後は志ぐま門下生。
こないだ全生と話してたまいける兄さんの真打昇進試験か。
「誰一人挑む者すらいなかった」
まああんなことがあれば怖さも気まずさもあるよな……

○SAKAMOTO DAYS 163話

前半はトイレ。
スラー一派の下っ端戦闘員……穴から手が出てきて鼻ひっ掴まれるところから既に怖いんだけど、個室ごとぶった斬ってそこから出てくる篁さん怖すぎる……
でも扉壊すのに鍵はちゃんと開けるのよく考えたら無駄でおもろいかも。
そこからはずっと篁さんのターン。
刀の柄で銃弾弾くのは序の口。
最低限だけ鞘から出した刃で頸動脈直斬り……かっけえ……
さらに殺される奴の一人称視点で、
正面で刀を構える篁さん
→刀を振り抜くと同時に吹き飛ぶ自分の右腕(この時点でおそらく首も飛んでて回転している)(篁さんの姿を鏡を通して描写してるのもクール)
→鏡に映った自分の生首で死を知る(既に篁さんはこの場を去ろうとしている)
この1ページのキマりっぷりよ。何食ったらこんな表現思いつくんだ。
後半は3バカ。
「ずっと赤尾の人格でいろ」
わたしは「実は有月の作った赤尾じゃなくて本物の赤尾説」を推してはいるけど、作中の認識では偽赤尾のはずなので坂本と南雲はそれでええんか感はちょっとある。
まあこの赤尾を赤尾として扱って「帰ってきてくれてうれし〜」って話ではなく有月が出てこないから事態が治まる的なことを期待してるのかなとも思うけど。
突然の緊急放送。なんと有月だけでなく坂本と南雲も抹殺対象に。麻樹の仕業か〜……
まあ生きてるだろとは思ったけど思ってた以上にバチギレやな……そりゃそうか……
いうて指名手配だけだったらこの3人揃ってたらなんとかならね?って感じだったけど、そこにラストの篁さん投入で「あ、ダメだこれ」って思わせてくるの漫画うめ〜。そのための前半だったのね。
あの南雲が本気で焦ってるあたりからも余計にヤバさが伝わる。
にしても篁さんの参戦の仕方カッコよすぎるな。なんで居合ってこんなカッコいいんだろう。

○キルアオ 50話

冒頭は瑛里と猫田。
二人がかりでも「逃げるんだよォ!」なあたりあくまでこの2人はバトル要員じゃないっすよって感じだな。
その後はメインである十三vs陽一郎。
お互い余計な妨害要素なしでの一騎打ちなんだけど、それでも純粋に押される十三ってことでかなり絶望感あるな。
伝家の宝刀の精密射撃も「僕両手でできますけど」ってことで(もしかして勝てない…?)感強まる。
ただこう、サカデイがキレキレの回の直後に載っちゃってるせいでどうしてもアクションについてはちょっと見劣りしちゃうな。その分それ以外のストーリー部分とかキャラ描写で勝負できてるからまだ舞えるって感じだけど。勝負してるところが似てるけど若干違う感ある。
銃も撃ち落とされ絶体絶命。
さらに家庭科部のみんながいるバスに火をつけられ、輪をかけてとんでもない絶望感。
………というところでラストの覚醒!
ようやく一矢報いたので「オッ!」てなった。
怒りがきっかけで身体が本調子を取り戻したってところかな?

●ウィッチウォッチ 153話

モモチのママ、ママチ襲来。
本名「真知」だから何気に本名由来の愛称なんだね。
いつも母性だムチムチだとうるさいわたしだけどママチの年はさすがに守備範囲外だな……
「なんかママが多いな」とか「そのオーラの粒子がよく見ると母の字になってる」とかママギャグがゴリ押し感あって結構好き。
で、本題はモモチの過去を知るママチがいるからこそできるモモチ掘り下げ。
高校生の頃の黒髪モモチもめっちゃかわいいな……荒木くん、ぶん殴っていいか??
ウィッチウォッチという作品、割と「アイデンティティ」「存在理由」「居場所」みたいなのがテーマっぽいので今回モモチが掘り下げられて使命をハッキリ口にしたあたりで、お助け便利キャラからほぼメインキャラくらいまで格が上がったような感覚がわたしの中ではあった。次のシリアス長編ではもっとガッツリ活躍がありそうだなあ。
最後の藤子不二雄オチはその臭み消しなのかもしれんけどちょっと唐突で、元ネタわかってても「何!?」ってなっちゃったな。

●アンデッドアンラック 204話

ランゲージが出したサンとルナをオリジナル技でボコすファン(すごいあらすじだ)。
さらに返しにルナの攻撃を耐え切るファン。まじでなんなんだ。
次ターンで何を言うか考えるフェイズ。
ていうかサンは物理の、ルナは思念の頂点って感じなんだね。グラードンとカイオーガみたいな(ソルガレオとルナアーラではない)。
「薬」で俺を全快させろというファン。ここで勝手に自分で言っちゃわないあたり地味に協調性芽生えてるんよな。なんか操気弾みたいなやつ出しながらだけど。
そこに待ったをかけるイチコ。
「ルナの方は人一人の魂をどうぶつけたとして倒せる存在じゃない」
……サンの方はいけるみたいな言い方だな……
まあいまだに絶対零度で凍ってるしな。
そこで提案するのは「ニコを不忘に覚醒させる」こと。しかも「私達の命を使って」。
え、そんなことしたら……と思ってたら、
「きっとニコなら死理取りで生き返らせてくれるし」
まあ……そういうことなら………??
なんかファンもノリノリだし。
目の前に「死を体験したから魂をより理解できた」って言ってるやつがいて、そこで「1回死んで生き返る作戦やろう」って言われたらこんな貴重な機会逃す手はないか。
ニコとイチコだけだと真面目〜に言い争いになってたりしただろうところを、ファンが「やれニコ=フォーゲイル キサマの不忘とやらを 我が覇道の踏み台にしてくれる!!」とか言ってくれるから勢いづいてカラッと爽やかな感じになるんだよな。このパーティ、何気にファンがいることで物語的なバランスがとれている。あとさりげにニコなら復活させるのもしくじらないだろという信頼も感じられる。
ただ、そりゃあそうなんだけど最後まで2人の死から始まる作戦に二の足を踏むニコ。
そこを……ヒトダマモードではなくちゃんとした等身でニコを抱き締めるイチコ……!!
「だって だってさ 科学しか興味なかった私が 初めて好きになった男なんだから」
い、言ったッ!!!
ついに言った!!!

これを言われちゃ何も言い返せないよなぁ……!
ニコが何も言えないでいる間にも死理取りは進行し、
「東風弾道脚→久遠真魂波(KUONSHINKONHA)→Apocalypse」
と展開。……アポカリプス!?
てかファンの新技めちゃくちゃかめはめ波じゃねーか!!神龍、かめはめ波、死を経て強くなる……ドラゴンボールリスペクト要素盛り盛りだ。
対するランゲージの言葉は
「Apocalypse→Excaliber(エクスカリバー)→バルムンク」
これによってイチコとファンは消滅。
ちなみにバルムンクはドイツの叙事詩『ニーベルンゲンの歌』に登場する伝説の剣らしい。へー。
イチコ(とファン)の死を目の当たりにしたニコ。
「ズリィぞ…イチコ… その言葉だけは 言わねぇ約束じゃなかったのかよ」
「お互い…全部終わるではって思ってたのによ」
な〜んでなかなかくっつかないかなって思ってたけど、単純にそれどころじゃないって合意形成がなされてたからってことだったのか。
お互い両想いであることは分かってたっぽい口ぶり……ここまでの互いの態度からしてまあそうだよなあ。
そして不忘に覚醒するニコ!!
「忘れろったって忘れねぇぞ その言葉も思い出も オレは魂に刻んじまったからな!!」
前ループではニコにとっての絶望でしかなかったイチコの死が、今回は逆転の狼煙になるの展開としてアツすぎる。
しかもランゲージの「惚れ直したわ ニコ」に対しての「悪ぃな 先約がいる!!」も返しとしてカッコよすぎる。この2ページマジで全コマ全セリフキマっててすっげえ。
前々から気になってた「不忘に覚醒したとしても結局いきなり知識量が増えたりはしないから意味ないのでは?」問題に関しても、「覚醒した瞬間にアポカリプスで情報をインストールする」という既存要素の活用でスマートに解決。言われてみればこれしかない!って感じの最善手なんだけどこんなん思いつかないわ。戸塚先生すげ〜……
荒ぶるファン、イチコの告白、覚醒するニコ……と最初から最後まで見どころたっぷりの回だった。
ちなみにサブタイの「得意不忘言」は、「得意忘言」のもじり。
「得意忘言」は「言葉は真理に達するための道具にすぎないので真理に達してさえいれば不要である」みたいな意味の言葉なんだけど、それに「不」がついてることと今回の話のサブタイになっていることで「真理はやっぱり言葉にして伝えることが大事だよね」的なニュアンスになってる気がする。不忘を使った言葉遊びとしても、意味合いとしても良いサブタイだなあ。
「ニコを不忘には……させないぜ!」的な流れだったような認識だったから、「あ、させちゃうの!?」とはなったけど、全体的に展開や演出のアツさが物凄かったから納得どころか大喜びさせられちゃったな。

●僕とロボコ 182話

冒頭政治ネタ。なんか危ないだけで工夫があまり無いからそんなだな……
あれかな。薬屋のひとりごとの作者の件とかち合っちゃって泣く泣く削った何かがあったのかな。
本題はご飯のお供選手権。まさかの飯テロ回。
初手の円ちゅわんは明太子。茶碗一杯に丸々一本載せてるの見たモツオの
「そんな贅沢許されるのか!?」
で笑った。お前ついこないだまでエグい金持ちだっただろ!
「海苔でまいてかっこむ!!」のところはAKIRAだ。円ちゅわんの顔芸でここだけ確信持って分かった。「ガシャガシャ ぐァつぐァつぐァつ」とは書かないんだ。
その他、千鶴はなめたけ、ガチゴリラは豚キムチ、モツオはとん汁、ボンドとロボコは卵かけご飯……と各々披露していったけど、個人的には初手の辛子明太子がダントツ優勝だったな。
豚キムチは普通にメインディッシュなのでアウトだと思いまーす!!
てかとん汁でご飯いくって初めて聞いたわ。でもなんかわたしが知らないだけで結構メジャーっぽい。まあこっちも普通にちゃんとしたメニューだからアウトだと思うけどね!

●逃げ上手の若君 154話

前半はここから要注目の武将をフィーチャー。
一人目、春日顕国。こないだめっちゃ死亡フラグ立ててたけどまだ全然死なんらしい。
二人目、桃井直常。チンピラっぽいけどマジで尊氏脅かすらしいな。
三人目、高師直。こいつに関しては今更言うに及ばずって感じやな。
さらっと描かれてるけど師泰に首輪で使役されてる三浦殿の尊厳陵辱度えっぐいぞ。
後半は束の間の平穏に堺湊を散策する逃若党の面々。
正行(まさつら)、父に似ず真っ直ぐでしっかりしたまともな子だな……
雫、玄蕃、夏で次の戦いの策の種探し。久々の時継の視認できるギリギリの薄さ笑う。不可視の否定者だろこれ。
いきなりの発情シイナびびった。脇腹〜太もものラインが大変えっちでございます。
……と、ここで元々夏が操っていた天狗躯体に使われていた糸を発見!
夏の元々の技能を活かせる時がようやく来たって感じだ。
さっそく時行と正行に絡む種付けモブおじからえげつない立体機動でお金を取り返す夏。
自分の活路を見出してルンルンでお目目キラキラの夏ちゃんかわえ〜。
逃若党の役に立ちたい!って感じの言動、もう心から仲間なのを感じるね。

●カグラバチ 30話

1ページ目の"濤"、なんか見覚えあると思ったらクイーン(ロックバンド)のジャケットか。
ポーズ違うけどこの暗さは多分そう。

ボヘミアン・ラプソディ

今回はその"濤"のみなさんから。
そういえば宗也以外の濤って名前分かってないよな。
乱入者撃退して堂々と座ってるヘアピンくんカッコいい。
で、今年はみなさん楽座市の舞台ではなく浄苑を死守。
宗也、伯理が絡んでないとめちゃくちゃ冷静で有能そうだな。今週の超条の犬養警視みたいな。目も据わっとります。
そこに伯理がチラリズム。
追う宗也の勢いすごすぎて笑っちゃう。弾丸?
でサラッと入ってきてる柴さんかっけ〜。
敵に話しかける余裕っぷりもかっけえ。
伯理は自分こそが宗也の弱点と見て戦力分散のために宗也を誘き寄せる役割か。少しでも役に立つ方法考えて実行してて偉い。
チヒロと合流……と思いきやモコモコ生えてきた木の壁に阻まれて分断。
宗也にも完全に追いつかれてどうする……!?
「それでいいのか?」
「優しさへの正しい答え(アンサー)は 甘えじゃねえぞ 阿呆」
なんだこのカマキリ!??
って思ったら、「蟷螂の斧」という、「弱い者が強い者に立ち向かうこと」みたいなジャストフィットな言葉があるらしい。にしても唐突で笑っちゃうけど。
ここで勇気出して立ち向かう伯理真っ当にかっこいいねえ。
一方チヒロ。刳雲でモブは余裕で瞬殺できるものの、中に手練れの妖術師が混ざってて……
……って、ここで父の仇の妖術師!??
あまりに予想してなかった角度からの展開が差し込まれてびっくりした。
言われてみれば木の壁めっちゃ見覚えある植物だなって。
チヒロも伯理も、自分の人生を大きく歪めた因縁の相手に打ち克つ戦いを迫られてるんだなあ。両サイド激アツのマッチメイクだ。
ここで次回から2連続センターカラー!
いいねえ!軌道に乗ってんねえ!
次回予告、「お楽しみに〜!!」じゃないんだよ。ノリ軽っ!

○鵺の陰陽師 47話

周防先輩の乳揉みもう一回丁寧にやってくれるの助かりすぎる!!
なんか前回より作画気合い入ってない?でも需要と供給の完全一致を感じるぜ。
なんなら先週配信で言ってた「学郎の前ではなんでもないかのように振る舞うけど寝る直前背中向けてめっちゃドキドキする」ってやつを完璧な形でお出しされて「それそれそれ〜〜!!」ってなったわ。さすがです川江先生。
朝になるとなんと古賀ちゃんが朝食の支度を。
エプロンしてる古賀ちゃん、「幼妻」!って感じがすごいな。
てか町田ちゃんと辻田ちゃんも来るの嬉しっ!!待ってました!!!
「えっなんか…男女比偏ってるけど偶然なのかな…」
偶然なわけねえだろ!
朝食時には「七咲がまた男と一緒に過ごすようになるとは思わなかったぜ」と失言。
周防先輩に過去の男の気配………!?
男性苦手になったのもその過去が関係してたり?……って思ったけど後の方で慕ってたって言ってるし違うか。
そこからは学郎以外の3人の修行内容の描写。
周防先輩は「レベル2の100体切り」。
まだ第2段階解放してないのにこんな強いのは経験によるもの?それとも何か秘密があるのかな。よく考えたら周防先輩が100%の全力で戦えてるところってあんまり見たことないかも。
次は代葉ちゃん。
修行内容は「(7割顕現の)狂骨に全力を出させる」。7割でも相当な強さなんだろうなというのが感じられて狂骨の格の描写に成功している感じがある。代葉ちゃんの盡器で狂骨の力を引き出せるようになるっていうのもワクワクするね。
さらに四衲の修行……はまさかのキャシーとの戦闘……!!
まってキャシーさん戦闘モードカッコよすぎない?????
この次元の裂け目を作り出す感じは東方の八雲紫っぽい〜って思ったけど、
「力を解放しろ お前はこの隊の中で誰よりも特別な存在だ」
で顔〜胸元まで立体を無視して縦に口が開いてるの理外の化け物感すごくてたまんね〜!!
何より普段はサブキャラの位置に甘んじてたコメディっぽい印象のキャラが本当はめちゃくちゃな実力者だったってのが最高だよね。そういうの好き。
前々からキャシーかなり人間っぽい姿だからすごく高度な幻妖なのではとは言われてたけどまさにその通りだった。
鵺さんの元に物を運んであげてるってキャラだったわけだけど、その要素と空間系っぽい能力で点と点が繋がる感じも最高。
キャシー……キャシーのことしか考えられない……
一方、学郎も無事修行の第一段階をクリア。
生活スペースに帰るとションボリした古賀ちゃんが。今朝の失言をずっと気にしてたらしい。良い子やなあ。表情のモーフィングおもしろかわいい。
その後周防先輩の慕ってた隊長について仄めかし。これを勝手に学郎に教えるのは失言に入らないのか……?
隊長、死んだっぽい流れではあるけど死んだとは一言も言ってないしワンチャン生きてたり……なんなら敵側についてたり?
スタッフ用通用口(そんなんあるんだ)から古賀ちゃんが帰るのと入れ替わりで周防先輩も帰還。第1段階のみならずそのまま第2段階もクリアってマジで有能すぎる。ハードモードのはずだぞ。
そんな周防先輩に感化され、グータッチ→決意を新たにキリッとなっていたところ……最後に明かされる学郎の第2段階の修行内容は……
「双斧と戦って 勝て!」
一気に難易度上がりすぎだろぉ!??
まあレベル4と対等に戦う……隊長クラスの実力をつけるには確かに手っ取り早いけど……刻むだろっ!普通もっと‥‥段階をっ‥!
てか双師匠忘れられてなくてよかったね。
学郎の顔芸絶対笑っちゃうって毎週言ってるけど、今回は口だけコマからハミ出るという変化をつけてきててまた笑わされてしまった。
なにその演出。

○グリーングリーングリーンズ 20話

王賀さんの大会。
ライバルの山下さんと出羽さんが登場。おバカキャラ?とキツめのクールキャラでわかりやすくキャラ立ってるな。
で、しっかりこの2人も実力者。
「このだだっ広いゴルフ場で全員のボールがずっと20m以内にある」「突き詰めたらこうなるんだ」
ボウリングでストライク連打とかダーツでブル連打とかみたいな、理論値を再現するトップ層の実力を感じる。
少しのミス、少しの気の緩みが命取りになる世界……そのプレッシャーがめちゃくちゃ伝わってくるし、その圧を身体で直に感じて「この空気の中でもし自分の最高が打てたら」って考えられる珀もめちゃくちゃゴルフ向きな性格しててすげーわ。
この空気を味わえただけでもキャディでついてきた意義が大いにあるよね。
終盤は8H。
リスク低く池の手前に落としたライバルたちに対し、王賀さんはハイリスクな池越えを選択。
「知ってる?お二人さん 命懸けって結構楽しいのよ」「この間気付かせてもらったの 誰かさんに」
ここ、珀との勝負が王賀さんの中にも確かに大きな熱をもたらしたんだなって感じがして好き。
そしてしっかり池超えショット決めてくる王賀さん!!
鋭い眼光、
「私 先に行くね 1W」
「落ちる気がしない」……
王賀さん、マジで全部がカッケェよ……
ただ最後には違和感。
なぜか左手でクラブを扱ってるし、左手の手袋外すのに口使ってるし、もしかして右手負傷した……?
もしそうだとしたらその状態で残り11Hは無理じゃないか……??

○Dear Anemone 10話

鉢植とアネモネの意志の同期。
ドワァァっと蔓?幹?が広がってロベリアを拘束……と思いきやなんかスルッと抜け出されてどっか行っちゃった。スッキリしないぜ。
その後は研究データを……まあ今回もボヤ〜っと意味深なことだけ言って何も明かされず終わるんやろな〜…〜って思ってたらアレ!?短くない!??
数えてみたら13ページしかないんだけど!?どした!!?

○累々戦記 18話(最終話)

最終回単体での振り返り

蒼葉が禅を倒してから二年後。
前に弥宵が言ってた「秋の文化祭」の話。
蒼葉がいなくてもひっそりと剥がし屋的なことやってる弥宵、意思受け継いでる感じでちょっと良い。
でもやっぱ弥宵より凪斗・戸神・黒ギャルこと氷雨の方が良いキャラしてるな。こいつらの挙動のが見てて愉快だもん。氷雨が調子こいて凪斗にキレられるとことか普通に楽しいし。
ちびっこを両親のもとに送り届けたらおばばが登場。"頭骨"の話をしてくるけど、正直なんも分かってないしどうでもいいし、ここあっさりめにして蒼葉に尺割いた方が作品的にもファン的にも良かった気がするんだよな。
頭骨に2ページ半割いて蒼葉が4ページなの絶対おかしいでしょ。
あえて出番絞って「帰ってきた」感を出したかったのかもだけど、弥宵以外は帰ってきてるの知ってたって話のせいでその感動も薄いし。
そもそも弥宵にだけ教えられてなかったのも納得いってないんだよな。
「"朝風っちのため"って…頭領に口止めされてたのに〜」ってのは頭骨討伐のための旅でどうせしばらく会えなくなるからそれならいっそ行方不明のままにして別れの辛さを味わわず済むようにしてあげよう……ってことよね。それはなんか別に優しさでもなんでもなくないか?別れが来るんなら残った時間を少しでも一緒に過ごしたいしちゃんとお別れも言いたいでしょ。
最後の「累なる心」→「重なる心」
も(………?)って感じだったし、最後まで作者と読者の間の温度差を感じた作品でした。そもそもこっちは「累なる」が「重なる」とどう違うのかすら知らされてないんだが。

作品全体の振り返り

描写の独りよがりさが目立った作品でした。作者の中ではアツく面白い展開が繰り広げられてると思ってる…のかな…?って思わされるような話がずっと繰り広げられているものの、読者にそれがさっぱり伝わっていないため温度差がすさまじかった印象。
女の子が可愛いという点については誰しも評価するところではあったと思うんだけど、それについては作者が可愛いと思う女の子が読者にとっても可愛かったから素直に楽しめていたのではないかと思う。これが作品全体で出来てれば良かったんだけど。
特に主人公の蒼葉・弥宵のキャラクターとしての魅力、累という概念や世界観については最終話まで読んだ今でも正直全くと言っていいほど伝わっていないのでそれが致命的だったなあ(結局蒼葉についてた累って何者だったの?蒼葉って何ができるキャラなの?どんなヤツなの?という第1話で伝えないといけない部分が最後まで伝わってないのが特にヤバすぎる)。
画力が高いのでキメゴマの絵も全体的に見た目はカッコよく描けていたものの、そもそも蒼葉に思い入れを持ててないからどんなに活躍されても「ふーん」にしかならないという……
凪斗・戸神コンビや氷雨ちゃんなど、読者に魅力的だと思ってもらえる要素を作る力も無いわけじゃなかったのは見て取れるんだけど、
凪斗・戸神→なぜこいつらが主人公じゃないの?
氷雨ちゃん→なぜ応身すると顔も身体も隠しちゃうの?
と、せっかくの魅力的な要素についてもどこが魅力的でどう描くべきなのか作者自身把握できていなかった印象。
そもそも作者自身が自分と作品を客観視できてればという話でもあるのであんまり言いたかないけど、編集さんが読者視点でちゃんとつぶさに指摘できていればもっと良いものが作れたんじゃないか?という気がしてしまう。作家が気づけなかった部分を拾うのが編集の仕事なんじゃないかなって。拾うどころか必要な物全部取りこぼしてるよ。
ぶっちゃけ絵がうまい以外の作家としての強みがあまり感じられなかったので、現状のままだと原作付きで頑張ってくださいという感想になってしまうな……まあそれも簡単な道ではないんだけどね。先週デカブツを矢(?)でぶち抜くシーンとかは絵でも何やってるか分かんなかったし。
ストーリーにしても絵にしても「読者に何がどう伝わっているか」「伝えるためにはどうすれば良いか」という要素を考えられるようにならないといけないという課題がある気がしました。
独りよがりにならないための客観視、大事。
最近は「これが終了してしまうとは……」という作品が多かったので、こういう粗削りさが目立つ作品っていうのは久しぶりで逆に新鮮かも。
マジで絵はめちゃめちゃ綺麗だし女の子かわいいのでここで折れずに頑張ってほしいですね。
雨宮先生、お疲れ様でした!

○ルリドラゴン 12話

今回からジャンプ+でも掲載&隔週掲載。電子版ジャンプでも掲載されている限りはこの記事での感想も続けていきます。
扉絵
神代ちゃんやっぱ好き。チャーシュー丼食べてるってことは結構食べる?
アオリややキショめ。
本編
担任に体育祭実行委員に誘われたルリ。
基本やる気ないルリをうまいこと言いくるめてまんまと実行委員にした先生なかなかやり手やな。
それをお昼にみんなに伝えるルリ。
お米めちゃくちゃ口についててかわい。
あと神代ちゃんに「楽しみにしてる」って言われてまんざらでもない顔もかわい。
委員会はまさかのルリに当たりが強い前田さんと一緒。案の定速攻で口喧嘩始めちゃった。
「この作品にこういうギスギス求めてないよ〜」って人もいたっぽいけどわたしは不思議と嫌いじゃないな。
「いちいち言葉で伝えんの小学生までじゃないの!?」
「言葉で伝えず態度でぶつけんの小学生までだと思うけど!!?」
このレスバが気持ちよかったからかな。
委員会の人に声かけられて口喧嘩中断。てかこの人かわいっ……読み進めていくと生徒会副会長さんとのことで。名前は竜崎眞(まこと)さん。今後も出番多そうね。
会長さんは異様に老け顔だな。やる気なさそうでスカしてるのがあんま好きじゃないかも。
最後にはルリのリクエスト通りルリを嫌う理由を言葉で示す前田さん。
「他人に無関心だから」
あ〜〜…………
まあ……それはそうかもなあ……
今回も前田さんの名前間違えてたし副会長にも見覚えなかったし……
「ドラゴンが得体知れないから」とかじゃないのにびっくりしたけど、こんなしっかりルリの性格に起因する嫌われ方だったらむしろ気持ちとしてはドラゴン由来だった方がまだマシだった説すらあるよな。


◇次号
週刊少年ジャンプ22•23合併特大号

巻頭カラー
ONE PIECE
超クライマックスとのことで。ベガパンクの演説聞けそう?

センターカラー
カグラバチ
2号連続センターきた!ノってんねえ!

極東ネクロマンス
2話センター。こっからやね。

読切 仮面奇譚テオ
仄見えコンビ帰還!仮面でヴェネツィア、いいねえ!ヴェネツィアすき


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