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【謹告】IIMインド管理大学(Lucknow・Delhi-Noida校)のリサーチフェローに就任しました。

正式な辞令が出まして、ツィッターなどSNSで昨年2023年末に報告していたものの、noteでは投稿していませんでしたのでアーカイブとしてこちらでも投稿しておきます。

IIMインド管理大学ラクナウノイダ公共政策センターリサーチフェローに就任しました。
短期(訪問)滞在ではなく正式な長期所属です。北京大博士号や日本での政治との実務的関わりを買って頂いたようです。
経済安保と産業イノベーション、行政&企業腐敗の研究します。国際関係から公共政策といった国家レベル、そしてインドも含めたビジネス営利企業・各種産業等々ビジネス組織レベル、の「戦略管理(Strategic Management)」が主領域です。

IIMラクナウキャンパス

皆さんご存知のように、インドといえば「ICTの国」ということで、これまで理工系人材に注目が集まっていました。が、実は近年世界でもインド人経営者が目立つように、管理系人材も国策として育ててきたという背景があります。
日本でも有名なIIT(インド工科大学)はインド全土に数十校ありますが、IIM(インド管理大学)も同じく政府国立で全土に数十校あります。工学系の最高学府がIIT各校、管理系の最高学府がIIM各校。https://en.wikipedia.org/wiki/Indian_Institutes_of_Management

例えばIIT(全国的ハイレベル専科校)やデリー大学(地域的ハイレベル総合校)などの優秀な卒業生がびっくりするほど高い入学倍率をくぐり抜けて政府国立のIIMに来たりします。そういう意味で、今後のインド国内や世界に散らばる優秀なインド人材の多くは、IIMのOB/OGネットワークに入っていたりするわけです。

ちなみに日本語訳ではIIMをインド経営大学院と訳することもあるようですが、学部生も抱える(学士号を与える)IIMキャンパスが出てきましたので、日本で言うところの「大学院」ではなく「大学」という形式であります。
またこのManagement(マネジメント)の訳に関してはしばしば「経営」という訳があてられますが、日本語の用例ですと営利企業ビジネス領域に限定されるような誤解をあたえるイメージがあります。実際には、国家やNPO、あらゆる組織間競争などもManagementの対象です。
言語は実態を規定してしまうと言い切ってしまうのは大げさかもしれませんが、日本において科学的なManagementがビジネス経営だけに適用される現状が、政治・政党・官僚といった公共セクターにManagementの概念が入らずに前近代的なままだったりすることで、政治とカネの問題もでてきたり、また政治に戦略概念が入っていなかったりする原因な気がします。公共セクターに科学的なManagementが無いわけですね。だから、個人的にはManagementは民間・政府、営利・非営利によらず組織に一般的に適用されるものとして日本語化するのがよかろうということで、Managementという概念の日本語訳を「経営」ではなく「管理」という訳語を使いたいところです。つきましては、今後なんとなくではありますが、IIMをインド管理大学(ないしはインドマネジメント科大学)と呼ばせていただきます。※Wikipediaの日本語版も誰かぜひ修正してください。

さてさて。そんなインドの超コアな位置にあるIIMの教授や学生と直接コミュニケーションできるポジションは僕にとっては素晴らしい環境で、IIM内で報酬も支払われる正式なポジションを得られてラッキーでした。
下記のご支援いただいたプロジェクトに書きましたように、かなり長い時間を準備期間としてきましたが、動機はクレイジー、自分の能力はスパイス程度の味付けで、最後は運。まさにコレです。突破力!

ご支援いただいた皆さんありがとうございます!

https://www.kickstarter.com/projects/kozijp/652048629

とはいえ、まだまだ感染症で瀕死ドボンのリスクは抱えていますので、せっかくのインド生活も突然終了になってしまう可能性は十分にありますが…。
ココを拠点にインド各地でネットワークを拡げていきまして、インタンジブルな資産を蓄積していきたいと思います。

中川センセのオフィスの準備できたよー、ってことで来てみた。 南国の行政詰問オフィスみたいな雰囲気。

デリーと東京を行き来する生活になります。インドという新天地でフリーの身になったばかりですので、アカデミックなイベントでも、メディア依頼でもコンサルでも幅広くお仕事の依頼をお受けいたしますので、ぜひとも(!!)ご連絡ください。

家族を日本において単身で寂しいので、仕事を目いっぱいやります。


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