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青春コンプになりたくない。

高校三年生の女の子。
とても活動的で、いろんなコミュニティやイベントに参加して交流を楽しんでいる。

「どうしてそんなに動いてるの?」

って聞くと

「青春したいんです!」

と。くらった。久々にくらった。
意味とか意義とか理由とかそんなんじゃない世界で彼女は生きてて、そしてそこから無限とも思えるエネルギーが湧いてでてくる。

「青春コンプになりたくないんです」

わたしにもある。
コンプレックスの塊といってもいいかもしれない。だけどもはやわたしにとってのコンプレックスは愛すべき箇所でもあり、あの時手に入らなかったからこそ培われたものや出会えた人がいるというある種の満たされを達成してしまっている。

今まさに青春コンプと戦う彼女の目はキラキラしてた。
ギラギラだったかもしれない。

歳を重ねるとともにいろんなことを受け入れられるようになった。それはそのまま生きやすさに繋がる。日々、青空見ただけでじーんと感動できるほどには今が好き。とてもよい。

だからこそ彼女の、探し求めてる今そのものが青春なんだと後になって気づくだろう「いま」がすごく羨ましい。焦がれてるようで手に入ってる。いやいま手に入れ続けてる。

焦がれて、わからないけど欲しくて、持ってないことが悔しい。

達観したように「いつか振り返れば」みたいなことを言って生きていきたい。わけじゃない。


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