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何でもかんでも「メソッド信仰」になるのはなんでなの?

こんにちは。今日は短いコラムです。

日本に来てつくづく思うことは、いつも「メソッドを探して右往左往する人」と「メソッドを売ろうとしている人」が多いなーということです。

例えば、プログラミングを学ぼうと思うと、まずは塾を探したり、参考書を求めたりする。
「海外大に行くための塾やノウハウを売る人」「正しいメソッド」を探す人がいる。
幼児教育も「**式メソッド」みたいなのがたくさんある。

マレーシアに来てる日本人も同様で、「名門校に入るための塾知りませんか」とか聞かれるのですね。
英語も同じで、「**メソッド」「これさえやれば安心」を探してみんな右往左往していると思うなぁ……。

こういう「**式」みたいなの、マレーシアにはあんまりないんです。

大手塾とか、大手サポート団体とか、そういうのが存在しないのです。

英語さえできれば、今や良質なコンテンツの多くは無料で提供されています。あのMITが無料で全授業の動画をネットにアップしてるくらいですから……。

優秀な成績の学生に聞いても、使ったのは「カーンアカデミー(無料の動画)で勉強しました」とか「Save myexam(学生が作ったサイト)」使いました、とか大変地味です。
あと参考書使う人も最近は少なくなりました。

日本という国に入った途端に大量のメソッドになる不思議

なんでも「会社主導、メソッド主導」になるのは、日本の大きな特徴だと思います。

例えば、2010年、日本にFacebookが紹介された頃のこと。私は2010年にFacebookの本を書いたのですが、マレーシアではフツーに家族や友人の交流ツールでした。

なのに、日本では気づいたら、「Facebookを人一倍早く始めて儲けるメソッド」を売り出してる人と、「メソッドを探す人」が大勢現れて驚きました。
マレーシアの友人たちは誰もこれを「マーケティング・ツール」としては認識しておらず、けっこう驚きました。

昨年あたり、ChatGPTも出るや否や「Chat GPTでビジネスを作るにはー」みたいなセミナーが跋扈して驚いたわけですが、とにかくなんでも「メソッド」の形に落とし込んで売る! というのがこの国の特徴なんかなーと。

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