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保育の世界では、「待つ」ということが重要視されています。「待つ」ことで、子どもの思考力を育み、成長する機会を増やしていく、という考え方です。

子どもは好奇心旺盛です。生きる活力がみなぎっています。何かに取り組んでみようとすることが、日々の中でたくさんあります。その時、周りはついつい先回りして、声を掛けたり手伝ったりしたくなるでしょう。

しかしその時、安全性さえ確保されているなら、ひと呼吸おいて、待ってみてください。

待ちながら観察していると、彼らは自分で考え、行動してみています。思った以上に、一人でできることや自分でやってみようとすることが多いと気付かされると思います。

その中で、思考力が育まれ、自信もついてくるのです。出来なくても、失敗しても良いのです。

口を出されることが多くなると、指示待ちの姿勢が身に付き、自分で積極的に行ってみようという気持ちが段々と少なくなってきます。現在の姿は、これまでの関わり方の結果を反映している部分もあると思います。

見守る側は、頭では分かっていても、ついつい先走って声を掛けたり手伝ってしまったりすることがあるでしょう。待つことを意識して関わることで、新たな姿が見られるかもしれません。

新たな一面の発見を楽しみに「待つ」ことを意識して関わってみるのはいかがでしょうか。


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