見出し画像

大きな着ぐるみイベントの前にちょっと読んで欲しい話

題名だけ着ぐるみコミュニティ関連風味ですが、実際は汎用的な話題です。
大きな着ぐるみイベントの前にちょっと読んで欲しい話。僕がこれをSNSで目にしたら「なんと不穏な題名なんだろうか・・・」と思います。
 
ただ嫌な思いをイベント後にぶーたれるよりは、イベント前に気を付けようと構える。イベント前にちょっとだと気にする。こっちに方が後の助けにはなると思います。お風呂に入る前の掛け湯といったところでしょうか。
というわけでいきますね。

先日こんなポストをしたところ、多くの方から様々な反応をいただきました。


皆様、ご協力本当にありがとうございました!
どの方のエピソードも、自分がその当事者だったら思うと「確かに困るなぁ・・・」というものばかりでした。
ただ、皆様から頂いた内容を大まかに分類していき、要約してみると、1番多かったのはこれでした。

「困った人に絡まれた!!!」

ほんとそれな。もうこれは大規模イベントの世の常です。なくなることはありません。ぶっちゃけこの話が多いだろうと思ってポストしたところもあります。
そんなわけで今回は以下の三本立てで行きます。



そもそもの前提の話

ワンダーフェスティバル、キグルミWasshoi!、その他色んな大規模イベントでの困った人からの絡み。それは「しちゃう側」「されちゃう側」の二つの勢力に分かれます。
そのうえで、自分は「しちゃう側」「されちゃう側」のどちらにも属していた人間です。なのでその両面の立場にいたとき自分がどんなことを考えていたかを話そうと思ってます。
両方の勢力に自分がいたっていうのは変に聞こえるかもしれませんが、これも当たり前といえば、当たり前の話です。

着ぐるみに関して、自分にもいわゆる界隈の人との絡みがなく、お迎えもしてなかった時期が当然ありました。
なので、着ぐるみをする方と本格的に関わるちょっと前の「しちゃう側」の時期があり、始めた後から今現在に至るまでの「されちゃう側」時期もある。
そんな自認があります。
(この定義はガバガバですが、いったん置いておきます)

加えて、この趣味を初めたことで無視できない年月を「趣向でつながる人間関係の中に身を置いている」というのもちょっと意識をしているところがあります。

世の中にはいろいろなコミュニティがあります。家族や親せき、ご近所の付き合い、同じ学校、同じ会社などなどありますが、こういったコミュニティは血縁だったり、組織への所属であったり半ば強制的な部分もあります。

趣向でつながる人付き合いはそういったコミュニティと比べるとに参加について任意の要素が大変強いです。
そのため、リアルの人付き合いに比べて「たやすく切り離しが可能」という無視できない大きな特徴があります。
この要素はどちらの勢力の方にもかなり関係してきますので最初に話しておきます。
 
というわけで次の話に行きます。



厄介をしちゃう側の話

自分にとってはだいぶ昔の話かなぁ、と思いつつも今でも「しちゃう側」にならないように今でも気を付けてます。
正直しちゃう側になっちゃうのに歴は関係ないですよね。ただ、趣味を始めたてのお作法がわからないときにそういう部分が悪目立ちする傾向が多い、そして自分もそうなりそうだったから自分は始めるちょい前の時期が「しちゃう側」だったとしてます。

その昔、僕はイベントで着ぐるみさんを見たくて見たくて見たくて仕方がありませんでした。
着ぐるみをやる人の活動がネットでかなり追えるようになってからは「そんな人たちとリアルに関わりを持ちたい」と思うようになりました。
そして、お面を入手する前にイベントに足を運んだこともありました。
とはいえ当時激しく奥手だったこともあり、イベント参加だけで関係を築くことはできませんでした。
(僕の場合はその後SNSのやり取りからオフ会に誘っていただき、界隈の方との関係が始まりました。)
 
今でも忘れません、着ぐるみさんの隣にいるサポートの方が気さくに着ぐるみさんと絡むのをとてもうらやましく眺めたあの日のことを・・・。
イベントの後に楽しそうに「このあとメシどこ行く?」って言ってる最中知り合いがいないのでとりあえずそそくさと帰ったあの日のことを・・・。
ただ今はこう思います。

「あの時グイグイ行かないで本当に良かった!!!!!」

当時は誰も教えてくれなかったけど、後から気づくことができました。

サポートさんと着ぐるみさんが気さくに絡んでいるのは
そもそも仲がいいから

イベント後の集まりでみんなが一緒にご飯に行くのは
そもそも仲がいいから

まあたとえ実は仲がそこまで良くなかったとしても、そこには必ず同じ趣味をともにやっていくうえでの最低限の下地が存在する。これに他ならない訳です。

当時の自分がそれを持つことができたのは、オフ会に何度か通うようになりお迎えをしてからでした。イベントで一人で参加していた時にはその下地がなかったのです。

下地のない状態で、かつ、悪目立ちをする。
するともれなくあなたもイベント後(なんならイベント中)から「しちゃう側」の仲間入りとなり、「たやすく切り離しが可能」な関係性の性質に基づき、コミュニティから除外されてしまいます。そんなかつての自分と、これからのみんなに一個アドバイスをします

イベントの絡みではホームランではなく出塁に徹しましょう!!!
突然の野球例えでごめんね
言い換えますね


イベントでの意中の人との絡みは
次への足掛かりまでに留めておくのをオススメします!

挨拶する、写真撮る、(ワンチャン)握手する、(HNがあれば)名乗る。関係性の下地がない人にはこれ以外しない。そんな謙虚でつつましい絡みで十分です。

特に未経験ならサポしますとか間違っても言わないこと!
サポの経験があっても、その着ぐるみさんの中の人との関係性の下地を少しみつめてやるのが吉。
サポートさんは着ぐるみさんの隣で突っ立っているだけの人ではありません。

そんな、あれこれほんとはやりたい、けども!と思い改めてした我慢は無駄な努力にはならないはずです。
着ぐるみおじさんは例外なく目をキラキラさせた紳士が絡んでくれるのがうれしくて堪らない人種なので。
これは今の僕もそう。きっと周りのみんなもそう。

この辺で次の話に行きます。


厄介をされちゃう側の話

自分の今現在はこちら側かなぁ、と思いつつも「されちゃう側」という言い方にしたのは、若干の含みを持たせたからであり、含みの部分は打破できるようにこれもまた気を付けてます。
被害を被る側の人のこと「されちゃう側」っていう仕方なしな意味合いを持たせているのは「被害を受ける状況は予防や対応である程度までは回避が可能だから、ただ、それでもダメな時もあるから」です。

突然の知らない人からの不愉快な絡みをされてムッとする。
これは我慢が必要かも。
そもそもイベントは仲がいい人だけが来てくれる場ではないので。
それならまだしも「サポートしますよ!?」とか言いはじめて自分のグループの役に立たない衛星となり果てる人もいる。
サポートは移動の補助、他の人とのコミュニケーション、荷物持ち、衣装の手直しといったお手伝いをする人のことを指し、着ぐるみさんの隣で突っ立っているだけの人ではありません。

似たような例には一緒にいてもいいですか?みたいなことをおじさんや着ぐるみさんにも言われる。ただ自分的にはちょっとな・・・みたいなこともある。(関係性が悪化してるにもかかわらずあけすけに来るやん!みたいなのも含んでおきますね)
 
一番最初のツイートにまぁまぁな方がこのケースを挙げてくれていました。これには一個だけ特効薬があります。


「サポの人に嫌ですと代弁してもらうか、自分で嫌だと言いましょう」

出来たら世話ねぇよ!ってあっちこちから、何なら過去の自分にも言われてます。
でもまずはこれしかないです。ただこれは本当は大事です。サポートの人って場合によって嫌われ役を買って出る必要もあると思ってます。サポートさんはボディガードの役割も担っていると思うので。
ただ、どこまでのことをサポートの方にやっていただくかは事前にすり合わせをしておきましょう。
そんなある種キツめの対応が厳しい時の次善の策として以下のものを挙げます。

 「逃げましょう」

実際こっちがメインになるんじゃないかっていうくらい有用な手だと思います。なにせ「たやすく切り離しが可能」な関係性の世界だからこそ、そこまで難しい話ではないと思います。
ただこの手はしっかり相手にNOを突き付けられないため、ずるずると関係性を引きずる可能性があります。
その間は嫌な思いをし続けてしまう。そんな状況を打破するためには、やはり嫌だと言う必要があります。
その責任がどうしても自分に付きまとってしまうのは仕方がないことです。(あと個人的には楽しくイベントしたいだけなのにどうしてこっちが逃げなきゃならんのだ!みたいなモヤモヤもあります。)
その注意点と向き合えれば、逃げるのは一定程度有用です。

イベントで嫌な思いをする原因がたまたまで、一時的なものなのか、過去に原因があるものなのか、そのどちらだったとしても尊重しあえる人と、尊重しあえる範囲内で続けられる関係性を目指すのを心に秘めておくのが大事だと思います。

自分がその時点でNOを突き付けたい人とそんな関係性になる。それは無理なはずです。(その時点で無理としたのは、その時は無理でも改善はするかもしれないしという含みもあり。)
それでも無理な時だけ我慢する。後はもうなんらかのSNSでお気持ち表明しましょう。それで溜飲を下げて次のイベントに備えましょう。
でも我慢は「嫌と伝える」「逃げる」を試みた後でやって欲しいです。ある意味、我慢は逃げるよりも逃げな場合もあります。どうか自分を大事に。



いかがだったでしょうか、「厄介をしちゃう側」「厄介をされちゃう側」それぞれの微妙な立ち位置。相手のことが少しは分かれば、対応を考えられる。楽しいイベント参加を作るための一助になれたら嬉しいです。

自分の場合はキャリア区切りで「しちゃう側」「されちゃう側」に分けました。
そんな今でも自分がどちらになるかはその時々で変わると今でも思っているので、まずは自分が気をつけなくっちゃなぁと思います。

耳の痛い話をしちゃった罪悪感もあるので、次は面白い話ができるように何か考えときますね!
 
ではでは。

 



 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?