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「君の人生は君のものだよ」ニュージーランド人に言われたエモい一言

私、就活の時、結構悩んでました。

私は理系の大学修士卒。普通にいくなら有名どころの大手メーカーに就職。

教授からもそうするようにとやたらと圧みたいなものを感じてました。

でも自分はどうしても「教育」の仕事に惹かれてしまっていた。

そんな中、国際学会で知り合ったあるニュージーランド人の方。

私の発表に興味を持ってくれて声をかけてくれました。

それから学会中、何度かご飯を食べたり、一緒に話したり。

彼の行動は私にとってとても魅力的だった。

なぜなら国際学会はみーんな発表を聞くのが当たり前。

興味がなくてもとりあえず聞く。

それは私も含め、私と同じ研究室のみんなもそうでした。

彼はそんな様子を見て私にこう聞いてきました。

「なんで君もみんなもそんなに真剣に発表を聞いてるのに何の質問もしないの?何か気になることがあるから聞いてるんでしょ?」

言われてみれば確かにそうなのですが、私はその時までそのことを疑いもしませんでした。

学会発表はただただ真面目に聞く。それが当然だと思っていたし、それが当たり前になっていた。

けど、彼はたくさん質問するし、ある時は平気で発表中に席を離れます。

あれ、どこに行ったんだろう?と気になって発表の合間に聞いてみると

「あの発表はぼくには必要ないと思ったから別の作業してたよ。

あそこのカフェが居心地良くてコーヒーも美味くて作業に集中できるから」

と涼しい顔して言っている。

自分のことは自分で決める。そして自分の行動に自分で責任を持つ。

彼がしていたのはこれだけのこと。言われてみれば当たり前なこと。だけど私はそれがどこかできないでいた。

「みんな真面目に聴いてるから自分も聴こう」

「みんな質問しないから自分も質問しなくていいや」

「みんな大手メーカーに就職するんだから自分もそうしたほうがいいのかな」

そんな「みんな」という幻想に自分が絡め取られていた。

そうした自分にとってそのニュージーランド人の彼の言動はとても新鮮で、何よりカッコよかった。

学会が終わりに近づいて、その彼も一緒にいた夕食会の時、教授が私に近づいてこう言ってきました。

「もしあの企業の就職興味あるなら、紹介してあげるよ」

学会に登壇に来ていたメーカーとのコネクションを使って、私の就職を斡旋しようとしてくれるわけです。

確かにありがたかったんだけど、私の意向も聞かないで「有名メーカーに就職するのが正義」みたいな圧に私は正直少しうんざりしてました。

私は気持ちがすぐに顔に出るタイプなので、たぶんすんごい嫌そうな顔をしていたんだと思います(笑)

そんな私の様子を見て、教授がいなくなった後、ニュージーランド人の彼は、こう私に言ってきました。

「Your life is yours.(君の人生は君のものだよ)」

その時の私の顔はきっとこんな感じ↓

😦→😲→😳

彼の言葉は私の心にまっすぐブッ刺さりました。

こんな言葉をかけてくれる日本人に私は今まで出会ったことなかった。

むしろ日本語で「君の人生は君のものだよ」なんて耳にしたこともない。

けど彼は私にそう言ってくれた。

私は英語という言葉を通して彼のメッセージを受け取り、そして私の人生は確実に変わったわけです(結局私は教育の仕事に就くことにしました)

Your life is yours.(君の人生は君のものだよ)

今私は、自分の人生を自分のものとして選び、生きているか?

そんなことを常に考えるようになったのは、確実に彼のお陰です。

英語は単なる「勉強」でもなければ、受験や仕事のための「道具」でもない。

もちろんそういう側面もありますが、もっともっと大きなものです。

英語は人の人生を変える「言葉」であり、新たな「人格」とも言えると思います。

なぜなら日本語だけで生きていた「私」と、英語も話せる「私」は、明らかに別人だからです。

英語は新しい自分、より自由な自分を手にする術になりうる。

私はそう信じてるし、だからこそ英語学習にハマっているんだと思います。

あなたには英語でブッ刺さった言葉、何かありますか?

英語学習はそんな風に心震えながら自分自身を見つける旅と言えます。

だから英語学習はやめられない。

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