見出し画像

「何かを創りたい」中高生必見!プロから学ぶ創作のための思考法【講談社×ライフイズテック「創作の不思議」開催レポート】 <6月開催参加受付中!>

「なにかを創りたい」という衝動はあっても、うまくストーリー展開が思いつかない、オリジナリティを見出すことができないー。日々ものづくりや創作、開発に励む中高生からは、こんな悩みをよく聞きます。

今回レポートするのは、「ブルーロック」や「進撃の巨人」を生み出した講談社とライフイズテックがコラボレーションした新たなイベント「創作の不思議」です。

「漫画制作」を通して、魅力的なキャラクター作りの秘訣や、心を動かすストーリー展開のロジックを学ぶ2日間。
とはいえ、このイベントでは「絵の描き方」は学びません。編集者が作家の才能を見出し、最高の「面白い」を一緒に創りあげていくように、編集のプロが中高生たちの能力を最大限に引き出してくれます。
2日間とは思えないほどの豪華なプログラム、今回はその様子を少しだけお見せします!


絵の描き方は教えない。プロから創作のロジックと思考法を学ぶ

今回の講座のゴールは、「絵の描き方」を学ぶのではなく、漫画や小説、映画、アニメなど、エンターテイメント全てに通ずるロジックや思考方法を学び、「面白い」を生み出すための知識や技術を習得することです。
少人数のワークショップ形式で、2日間かけて編集者がクリエイターと共に物語を創りあげていく過程を疑似体験。チームで協力しながら進めていきます。

架空の人物を「魅せる」方法を学ぶ

緊張の面持ちで集まったメンバーたち。日頃から絵を描くのが大好き、という子もいれば、「絵は苦手だけれど、お話を作るのは好き」と話すメンバーもいて、参加動機は様々です。

自己紹介を行った後、まずは「キャラクターを創る」ことからスタート。サイコロを転がして偶然出たキーワード(「海賊」「料理人」「スパイ」など…)から連想されるキャラクターをチームで一つ作成するというお題です。

今回、そのための思考方法やロジックを教えてくれるのは、講談社クリエイターズラボで編集のプロ・但木 一真(カズさん @k_tadaki)さんです。
性格を考える際も「ギャップがあるといい」「キャラの魅力を考えていくといいね」などと早速、思考のコツを教えてくれます。

編集のプロから、キャラ設定のためのロジックを丁寧に学ぶ

とにかくチームで話す、意見をまとめる

その後も、キャラクターを際立たせるためのお題がいくつも出されます。ある場面で、そのキャラが言いそうなことを考える、別の登場人物を登場させてみる…など、さまざまな角度からキャラクターを妄想し、「動かす」術を学びます。
もちろんこの間、絵は一切描きません。お題が出るたびに、大学生メンターのサポートのもと、チームで話し合い、意見をまとめ、発表…というサイクルを繰り返していきます。

「チームで一つのストーリーを創る」ことはほとんどの参加者が初めてだった

講談社のプロからのフィードバックをもらう

この講義の最大の魅力は、なんといっても編集のプロからフィードバックを得られること。
発表のたびにカズさんからのコメントがあるのですが、メンバーが作りあげるものに対して、「壮大な世界観と登場人物の関係性のギャップが面白いから、それを生かすのが良さそう」「物語を作る時、過去の作品など何かを思い浮かべて創ったと思う。型を使って創作できるようになったということだから、それは素晴らしいこと」などと良い点を具体的に教えてくれます。
カズさん直伝の思考方法によって、メンバーの理解度も加速度的に深まり、キャラクターがどんどんと立体的になっていきます。 

徐々に議論が活発になるメンバーたち。カズさんも都度チームに加わり、
メンバーのアイデアを引き出してくれる。

こうして1日目はあっという間に終了。帰り際には講談社の社員の方々が日頃働くオフィスも見学し、普段はなかなか入る機会のない出版社にメンバーたちも目をきらきらとさせていました。

ストーリー展開のロジックを知る

2日目は、1日目に作成したキャラクターをさらに動かして、より魅力的なストーリーに仕上げていきます。
「事件」を考える、偶然引いたコピーを元に一つのシーンを作成する…前日に続きいくつかのお題と発表をしながら進めていくのですが、時間になってもチームでの話し合いは止みません。休憩時間もアイデア出しは続き、創作への意欲、そして「チームで良いものを創ろう」という想いが、どんどんと湧き出ているように感じました。

学んだ方法で、キャラ作りを実践!

そしていよいよラストスパート。最後には、これまで学んだキャラクター作りの秘訣やストーリー展開のロジックをもとに、チームで作ったストーリーに出てくるキャラクターを一人ずつ創作していきます。
会場は一気にしんとなり、 鉛筆を走らせる音だけが会場に響くほど、メンバーたちは集中。「創りたい!」という想いがそれぞれに溢れ出ていました。

あっという間に時間は過ぎ、最後は全員で発表の時間。
2日間かけてチームで考えた一つの物語、そして個人で制作したキャラクターを発表したのですが、たった2日と思えないほど、心を動かす作品が並びました。

カズさんからも「想像以上にエモいものになった」「創作が進むにつれて、世界観として何があったら自然なのか?物語を自分の中に吸収して、思考の引き出しを開ける速度がどんどん早くなっていった」などとあついコメントがありました。

一人ひとり発表。「面白い!」と笑いが起こったり、「なるほど!」「続きが気になる」という声など…、盛り上がりを見せました。

「漫画や本も、みんなで話し合って創るんだ」と知った

2日間を終えたメンバーからは、こんな声がありました。
「マンガって、全部一人の漫画家さんが考えるものと思っていたけど、みんなで協力して創ることを知った。漫画や本もみんなで話しあった結果なんだとわかって、本を読むのがもっと楽しみになった」
「一人だと思いつかなかったところを、チームや色々な人の意見を聞けて「あ、そういうところもあるんだ」ということがたくさんあった」
「これまでこうやってストーリーを膨らませていった経験はなくて、すごく楽しかった」

そして最後にカズさんからは、参加した中高生たちの背中を押してくれるメッセージが。

「この2日間は、創作するための『きっかけ』です。“創作ってこういうふうにもできるんだ”“偶然性に身を任せると、こうやって思いがけないアイデアに出会えるんだ”とか、みんな感じてくれたのではないかと思います。また、誰かと一緒に創ることで、思わぬ形でキャラクターが動き出したり、発見があったと思います。ここで得たスキルやロジックを糧に、自分の本当に創りたいものに向き合ったり、創作に励んでくれるといいなと思います」

ライフイズテックはこれからも、中高生の「何かを創りたい」と言う気持ちを全力で応援します!
参加してくれたメンバーの皆さん、ありがとうございました!


「創作の不思議」、次回は6月8日~9日に開催予定。現在参加者を募集しています!漫画のみならず、すべての創作に通ずる思考方法を学べる特別な2日間。ぜひお越しください!


この記事が参加している募集

編集の仕事

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?