見出し画像

上手くいっていないのに、そのやり方、まだ続けますか?

時に、こんな子どもに出会います。

長い間、小学校に勤めていると、
生徒指導の面でいろいろな子に出会います。

なかでも先生の頭を悩ませるのは、
友達や先生を傷つけたり、不快な思いにさせたりする子ども達です。

暴れる・物を壊す
暴言・暴力・怠惰・学校を抜け出す。などなど。

物が壊れるぐらいなら…まだ…と思うものの
クラスの子や応援の先生が、傷ついたり、けがをしたりすると
担任としてはいたたまれない気持ちになっていきます。

中には、
これを分かっていて、行う子もいるので
手が付けられないこともしばしば。。。

担任の先生は、その子の起こしたことで
放課後、電話対応、謝罪等、多くの時間を取られ
疲弊しきっていきます。


そういう場合、
先生を悩ませる子どものおうちの人と
情報を共有し、
協力体制を築こうとしても
なかなか受け入れてもらえないことも多いのです。

もしくは、親ももう手が付けられない…ということも多くあります。
これが小学校、中学年でも起こりうるのです。

そんな時、私たち学校の先生は、
あの手・この手で
現状を打開しようと努めます。

まずは、Aを止め。Bを始める。

まずは、
・命にかかわること
・相手を傷つけること
・人の学びを邪魔するもの

以外では、叱っても効果がないと感じたら、叱ることはやめるのです。

子どものためだけでなく、大人自身のためです。

叱るのは、本当に疲れます。パワーがいります。
しかも、自分も子どもも、落ち込みます。
つまり、自己肯定感が下がってしまうのです。

もちろん、
注意することもあるし、やり直しをさせることもありますが、
その場合は、淡々と行うように
したほうが
お互いのためです。

叱るのを止めるのと同時に、
クラスの子ともと一緒に、
新しい「取組(仕組み)」を考えていきます。

取組(仕組み)を変える

例えば、
・授業が始まるまでに、全員が座っておくためのいい方法はないかな?とか
・提出物が全員揃わないんだけど、いい方法ないかな?
などなどです。

先生が提案することもあるでしょうし、
学級会を開いて、みんなで話し合うこともあるでしょうし、
係活動の提案をみんなで取り組むこともあるでしょう。

私の場合、担任として
ゴールは変えず、
今のやり方が上手くいってない場合は、
やっていることを子どもに合わせるのではなく、
子どもに合わせて、やり方を変えるように
しています。

これには、大きな決断が必要ですが、
上手くいかない方法ばかりしていても
活路が見いだせないことも多いからです。

家庭でも、時にはAをやめ、Bを始める。

こういうことは、家でも同様のことが言えます。

あなたは、
例えば、お子さんに対して
どんなことで注意をしていますか?

・宿題に関すること?
・片付けに関すること?
・メディアとの付き合い方?
・準備に関すること?

いろいろな面があると思いますが、
もし、注意が多い心当たりがあるのなら、
まずは、
取組(仕組み)を変えてみるのはどうでしょうか。

例えば…
宿題に関することならば、その部屋には誘惑が多いものがあるのかもしれません。
もしくは、宿題をする時間帯がその子に合わないのかもしれません。

片付けの場合、
そもそも動線が悪いのかもしれません。
片付けルールが細かすぎるのかもしれません。

新しい取組(仕組み)は親子で相談して決めるのが1番です。

ただ、
やっていることを子どもに合わせるのではなく、
子どもに合わせて、やり方を変えるように
してみるのも
必要なときもあるのではないでしょうか。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?