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僕の反抗期の日常

あれから家族とは何やら気まずい。


情けないことに家を出たものの、1時間もせず家路にたどり着いてしまった。


親に心配して探してもらう作戦はまんまと失敗に終わったからだ。


タローも一緒に出たのに、お前は相変わらず何も無かったかのように日常を満喫している。

僕だけが孤立か・・・


兄たちに

「恥ずかしいぃ~」

と散々に言われようだ。


しかも、その日は晩飯抜きだった。

タローだけ僕に振り回されたと同情を買っておやつを貰っていた。


僕の唯一の反抗は口数が減ることだけだった。

しかし、親はどう思ってるのだろう・・・

向こうも探っているのか?

ここは一つタバコでも吸ってやるか?


いやいや、まてよ・・

母親はいいとしても父親には完全にアウトだな。


あぁーーーやっぱり僕は完全なる反抗期を迎えれてない。


バイト先では言うことを良くきく少年だ。

まだ、仕事も支えが必要なできる存在じゃないし・・


しかし家では偉そうにしたい。

これは、いわゆる内弁慶かもしれない。


「恥ずかしい・・」

思わず口からこぼれた。

ふと、気配を感じた。

やっぱりタローが訝しげにこっちを見ていた。

つづく


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