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地球の歩き方 「サンクトペテルブルク」

今、研修期間中なのだが、各地の事業所でたくさんの方と出会った。おとなしい・控えめ・まじめといった(ありがたいことに「優しそう」と言われることもあった)印象を抱かれることが多かった。裏を返せば、覇気・積極性がないということなのかもしれないが。

しかし雑談をしていく中で、今マガジンとしてまとめようとしているこのユーラシア大陸横断(バックパッカーで横断)の話を切り出した時に、みなさん目を丸くして驚かれる。

↓ユーラシア大陸横断をバックパッカーでしようと思ったきっかけを知りたい方は、下の記事を読んでください

僕は「一緒に旅をした友達がぶっ飛んでいるだけ」と説明するが、周りの方が言うには「それについていこうと思う奴も頭おかしい」とのこと。「もしかして猫かぶってる?」と質問されたが、「いえ、これが素の自分です」と答えた。おとなしくても、変な旅好きはいますよ。

そういえば大学の友達にも、「ネジが外れている」とか言われることがあったな。自分ではまともだと思っているのだけれど、なんでだろ。まあ、いいや。




「サンクトペテルブルクってどこやねん」と思われる方がほとんどだと思う。

僕もロシアに入国するまで知らなかった。日本で例えるなら、京都といったところだろうか。

ロシアの昔の都だった都市で(今の首都はモスクワ)、街並みが美しい。個人的には、モスクワよりもサンクトペテルブルクの方が好み。なぜなら、モスクワよりわびさびらしさが感じられるから。

どこを切り取って書こうかと迷うが、異国の地でカモられた話を中心に進めようと思う。



サンクトペテルブルクに来たからには、エルミタージュ美術館に行こうと友達と決めていた。エルミタージュ美術館とは1990年に世界遺産に登録された、ロシアの国立美術館。

何がそんなにすごいのかさっぱりわからんが、有名だからとりあえず行こうというだけの理由で行くことにした。



小雨が降る中、そのエルミタージュ美術館の近くまでやってきた。美術館には似合わない、カッパを着たバックパッカーの格好。ついに、美術館に隣接する宮殿広場に着いた。

「おぉ!」


曇っているので暗いっす


写真では伝わらないかもしれないが、そこには静かで美しい景観が広がっていた。辞書で調べた言葉を使うなら、静寂閑雅。


しばらく見とれていたところ、なんやら、貴族の格好をした男女のペアがこちらにやってきた。いや、貴族のコスプレといったほうが近いかもしれない。

初めは言葉が聞き取れなかったが、どうやら、「私たちと一緒に写真を撮らないか」と言っているみたいだ。

海外経験がある方、もしくは勘の鋭い方なら、この誘いは怪しいと感じるだろう。しかし僕たちは、「まっ、写真撮るぐらいなら別にいいか」と軽い気持ちで引き受けてしまった。これが敗着となった。



エルミタージュ美術館を背に、様々なポーズをとって写真を撮る。その貴族コスプレの男性と一緒に写真を撮る時はペアの女性の方がシャッターを切り、女性の方と写真を撮る時は男性の方がカメラ担当といった具合に。


今アルバムに残っているその写真を見ているのだが、思わず笑ってしまう。女性の方が僕のほっぺたに口を近づけて撮った写真もあって、商売だとしてもよくここまでできるなと思ってしまった。

あっ、答えを言っちゃった。そう、これは観光客に写真を一緒に撮ってもらって、その代わりにお金をいただくという、カモり方法。それにまんまと引っかかってしまったのだ。

結局、日本円にして5000円ぐらいの料金をカモられた。友達とは「まあ、いい授業料になったと思って、次から気をつけよ」と切り替えて、その後もサンクトペテルブルク観光を満喫した。

みなさんも海外の観光地を訪れた際は、このビジネスに気をつけてください。




おまけの写真


宮殿の入り口


同じく宮殿の入り口


血の上の救世主教会


聖イサアク大聖堂




◾️ユーラシア大陸横断記

◾️前回の記事

研修期間はまだ続きますが、配属先が決まりました。研究開発職になったので、バリバリ研究しようと思います(たぶん、そんなにモチベーション続かないかもしれない)。それと部署は違うのですが、好きな人ができました。悔いのないようにいきたいと思います。いや、悔いが全く残らない選択はできないだろうな。noteに関しては、このユーラシア大陸横断のマガジンを少しずつ完成させていく所存でございます。

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